私、ヒロNが生まれたのは昭和33年、西暦でいうと1958年。長嶋茂雄がジャイアンツに入団し、東京タワーが完成した年です。今の天皇陛下が美智子皇后と婚約し、ミッチーブームが巻き起こった年でもあります。東京オリンピックのエントリーが決定した年でもありました。これだけ書いても、スゴイ年に生まれたもんだと、つくづく思います。
ヒロNは、つい最近まで、メイド喫茶なるものを経営していました。その関係で、沢山の若い人と話をする機会に恵まれたのですが、当然のことながら、今の若い人は、自分たちが生まれる前のことなんか知っちゃいない。それどころか、長嶋茂雄なんて昔から監督だったと思ってる子もいたりなんかして。なんということでしょう。
今の団塊jr以降の子達は、物心ついた時から、平成バブル不況の中にいて、楽しみと言えば、TVゲームと携帯だけ、というなんか、こじんまりとしたシケタ人生だよなあ、と
つい思ってしまう(皆ゴメンね)
映画「三丁目の夕日」を観て、そうそうそうだったよなあ、みたいな感慨にふけっているうちに、ヒロN自身も、自分の記憶の中の「昔話」を綴ってみるのも悪くないよなあ、と思ってしまったのです。「あの時代はよかった」なんて簡単に言い放つつもりはないけど、確かにあの頃は、世の中がもっと生き生きとしていて、大人も子供も、もっと何かに夢中になったり、感動したり、もっと本気で生きていたように思えてならない。やっぱりあの頃は、日本の青春時代だったのかなあ。
今思うと、今、日本でもてはやされていることのルーツが皆あの頃から始まっているような気がしてならない。若い人は、自分が生まれる前のことなんか興味ないかもしれないけれど、しばし、ひととき、古老の話に耳を傾けてみるのも一興ではないでしょうか。
「昔の若い人」には、これを読んで、そうそうそんなことがあったよねえ、と心和むひとときを楽しんでいただければ、うれしいな、と思います。
それでは、ヒロNの日本昔話をはじめることといたしましょう。