イエスの真実 7

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はじめに( 1 / 2 )

 

 

       は じ め に

 

   

 

     すでに前巻まででも明らかなように、『 新約 』 をして 『 旧約 』 の予言を実現させる、その意図と構成の下に書かれてある、それこそのもはや明確でもありましょう。

 

     さて、では、何故そうでもあるのか、その点こそを問い詰めれば、本来の 『 聖書 』 を、『 旧約 』 とまで呼び改めて憚(はばか)らない、その意向からして、『 聖書 』 の完結を試みるも、元のそれに繋(つな)ぎ難い、事由にして事情こそが、特にもあろうからに他なりません。

 

     はたして、その事由にして事情の何かと言えば、何を措いても第1には、本家本元のユダヤ教こそが、それを認め得ない、齟齬(そご)のあるからに他なりません。

 

    また、第2には、施洗者ヨハネ譲りのイエスの教えが、ユダヤ教本来の教義に背きさえする、そうしたものでもあるからに他なりません。

 

    そして、その上、第3には、パラダイム・シフトのさながらに、新旧を分かたずにも措かれなかった、時流の後押しのせいだともされましょう。

 

     ここに言う時流の後押しとは、いわゆる宗教の民主化にして普遍化にも他なりません。

 

     すなわち、それまで為政者ならびに司祭者などの、いわゆる特権階級に握られていた神の教えが、一般民衆にまでその恩恵に浴することの叶うべく、実に非力ながらも宗教革命の試されずには措かれなかった、その時世の必然がためにも他なりません。

はじめに( 2 / 2 )

 

 

 

     そして、実に延々と、非力な革命の絶えることなく続けられもした結果、漸(ようや)く多くの犠牲者との引き換えに、革命の功を奏することともなっては、宗教の本来そうもあるべく、一民族を超えた非差別性にして万民性の、実現されようことともなったに違いないのです。

 

    さては、施洗者ヨハネにしてその弟子イエスこその、まさにその先駆者たるに他ならないとされるべきなのです。

 

    ところが、イエスの悲劇性の、遙かに師ヨハネを凌(しの)ぎもすればこそ、その劇的最期の顛末(てんまつ)の、殊更(ことさら)にも持て映(は)やされては、復活の奇跡ともども喧伝(けんでん)され、いかにも 『 神の国 』 にして 『 天の国 』 の、実現・実証もされたかに、その教えの流布されることともなったのでした。

 

    さてはそれこその、いわゆる運命の、一寸(ちょっと)した悪戯(いたずら)にもすぎなかったはずなのです。

 

     しかし、後のち顧みられてのそれこそが、運命すなわち 『 定め 』 として、遺(のこ)された者たちの悔悟と、自責の念の綯(な)い交(ま)ぜに、都合好くも解釈されては、予想だにせぬ進展を辿(たど)ろうことともなったのでした。

 

      さて、この際、敢えて全ては明かさないでおきましょう。

 

     なぜなら、もしやあなたご自身の、お考えや推理の邪魔にもなり兼ねませんから ・・・。

 

 

 

 

 

                      著 者      主 代 宗 元

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