ぴまぴまにっき

  キリッ!( 1 / 13 )

    糸

なぜ めぐり逢うのかを わたしたちは なにもしらない(中島みゆき:糸)

今日もめぐりめくる運命をつなぐ小さな糸の話をしよう。

地球上の生命はみな遺伝子を持つ。遺伝子をつないだものを DNA といい、DNA をさらにまとめたものを染色体という。

人を形作る情報が載っている最少単位の遺伝子は、DNA のわずか 3% のみだという。それ以外の情報はただのジャンク(がらくた)の情報である。

遺伝子はチミン・アデニン・グアニン・シトシンという四つの文字とこれらを組み合わせた3つの単語(コドン)の糸にてアミノ酸というより大きな糸を作る。アミノ酸は別の力(酵素)によってさらに大きな鎖であるポリペプチドを組み立てそれがタンパク質となり、タンパク質が私たちを作っているのである。

遺伝子情報というのはとても小さな糸の組み合わせということはわかっていただけたと思うが、その小さな糸はやはり小さな力に影響される。例えば、私たちが口にする食べ物によって影響を受けたり、目に入る光や空気、飲む水、ひいては聞いている音楽にすら影響を受ける。人間の意識は脳の伝達物質の電気信号的やり取りによってできているが、それはミクロな視点では確かにそうなんだけど、もっとマイクロな視点になると、この瞬間の意識(考え方)そのものが遺伝子を変化させ、何世代か経た後の子孫に影響を与えると言っても大げさではあるが言えなくもないのである。

とてもとても小さな力の積み重ねの影響で、とてもとても遠い未来の誰かに影響を与えることになるのだ。

馬は初めから早く走れたわけではなく、早く走ろうと努力しそれで生き残って、それで死んでいった何世代もの積み重ねで馬は早く走れるようになったのだ。だから、今、頭が良い人であるとか、見た目が良い人、運動能力に優れている人、直感が優れている人、感性が良い人なども、ひょいと突然その人が天才的に何かを得たのではなく、その素質(行く世代も重ねた遺伝情報)がうまくその人の行動(進もうとする方向)とマッチして良い結果を生んだのである。

また、生き物の集団的知性・社会的遺伝子の考え方にミームというものがある。これは、属する集団において受け継がれる行動的・暗黙的・傾向的な遺伝のことである。例えば、ヘビを見て怖いという意識は何世代も前に噛まれた経験を持つ祖先が何度も噛まれた結果を学習し遺伝子に恐怖として残したものであるが、ヘビを見たことが無いものはすぐに対象が危険なものであると理解できない時がある。それを集団では子に伝えやすいように(すぐに危険であるとわかるように)大人どうしが恐怖を互いにコミュニケートし、それを見て子供はその対象が恐怖だと理解するのである。こうやって伝えていく(社会的な)遺伝をミームというのである。

人間社会において、結婚相手に対して良い家柄を選ぼうとするのは、集団的知性に基づいて経験的に得たものであって決してすべてが悪ではないのである。

でも、生き物は本能的になればなるほど、自分の遺伝子の相補性(足りないものを補うこと)を求める。それが一気に発現するのが、そう。ひとめぼれである。

シェークスピアいわく、「本気の恋をする者は、みな一目で恋をする」と。

まぁ、ながながと書いたのだけど、自分の足りない部分をしり、それを補うために努力し、次の世代に何かを残せていければそれが今ここにいる意味があるんじゃないかと考えた次第ですまる。(時間があったら生物学と社会学を勉強したいなぁ。まぁ、生業じゃなくて趣味でだけど。。)

執筆メモ
いやぁ、我ながら長い文章だ。。

  キリッ!( 2 / 13 )

    心の錨(いかり)を携えて

錨(いかり・アンカー)は、船が海上でどこかにとどまるときに使う大事なもの。錨があるから、船は旅をしていても必要な時にそこにとどまれる。それは船を人に置き換えると、心の自己肯定の根拠となるものだと私は思います。

私にとっての心の錨は両親です。うちの両親は非常に仲が良く、互いに互いを思いやる心を持っている人達で、また誠実さを持っています。私はそんな両親を見習い、ある程度の年齢までそれを是として生きてきました。でも、人生それだけではうまくいかない時もあるとわかったので、親とは違うテーマで私は生きています。私の人生のテーマ、それは「素直である」こと。意識して、素直に努めています。

誠実さを持つ大切さの心の錨を携えてくえれた親のもと、その錨を常備し素直さという帆を立てて前進しているのです。風は周りの人達です。風があるから前に進むことができます。人生において、多くの風がどこへ進めばよいのか導いてくれました。そのことに感謝しています。また、風は同時に、凪(なぎ)にあるときも努力をすることで前へ進む大切さを教えてくれました。

いつか吹く風に、同じく帆を立てて進んでくれる人を探してます。タイミングやらなにやら必要なことがあるでしょうが、でも、きっと見つかると思います。長距離客船SA号、がんばります。

特に何かあったわけじゃないけど、そんなことを思ったのでしたー。

執筆メモ
船は準備をしたりしてます。

  キリッ!( 3 / 13 )

    Living Animal (なま・けもの)

昨日の10時くらいから今日の朝10時くらいまで爆睡してた。しかも熟睡。疲れてましたね。おつかれ>おれ!
 
今日は朝起きてから、洗濯物や食事(しめじ1kgを茹でるくらいだが)、バス・トイレの掃除をしてた。ピカピカになったバスは気持ちがいい。
 
しめじはやばい。さすがに 3kg を一人暮らしで消費するには時間がかかる。1ヶ月くらいかかる。ちょっと調べてみたけど、キノコ類ってカロリー少ないのね(18kcal/100g)。たくさん食ってもフラフラしてしまうのは栄養が足りないからかしら。まぁ、大丈夫だと思うけど。
 
ある程度家事をこなしたあとは、ヒトカラしたかったので馬場へ向かった。だけど、3軒回ってどこも満室。残念であった。
 
仕方がないので本屋に向かったら、計3時間ほど滞在していた。立ち読みしてたっていうより、本屋さんにある本のタイトルを見てた時間のほうが長かった。たぶん、1000冊近くの本(タイトルだけだけど)を見た。暇人だなぁ、おれ。酒井穣さんの本があって、ちょっと嬉しかった(実際会ったことのある人の本って、なんか真実味というかライブ感というか、違うんだよね)。
 
そんな中で、何も買わなかったかというと、ちゃんと買いましたよ。この本たち。(http://www.amazon.co.jp/dp/4905073049 http://www.amazon.co.jp/dp/4905073030/ )
猫は癒し。犬、それもまた癒し。はぁ、「技術書の類を買え」と昔だれかに言われたんだけどなかなか実行できないな。あと、関係ないけど、ちらっと読んだ筆談ホステス(斉藤里恵さん)本にあった松ちゃんの言葉がよかった。ちなみに↓
 
「地球ってのはEARTHっいいますよね?最初のEはEDEN 大地です. 最後のHはHEAVEN 天国です. そして大地と天国をつなぐのが、ART 芸術なんですよね。(by 松本人志 http://www.fesh.jp/detail_8016.html)」
 
夏目漱石の言葉で、「あらゆる芸術の士は、人の世をのどかにし、人の心を豊かにするが故に貴い」というのがあってそれに通じると思う。芸術・アート(音楽やダンスや絵や文学・その他もろもろ)を行う人は尊敬できると思う、それが独りよがりでなければ。
 
「人生を楽しむことをしないものは怠け者である」というイギリスの銀行員さんの言葉も印象深かった。僕は怠けて生きていくのが好きだったけど、ちょっと人生を楽しむために頑張ろうと思うんだ。生きることに命を懸けたいね。長々書いたけど、今日は充実した日だったと言いたかったのですまる。

執筆メモ
立ち読みばっかりしてる。ちょっとは反省してる。でも、結構本も買うよ!

  キリッ!( 4 / 13 )

    踏み出す勇気

小保方さんが、自己主張をして叩かれているのを見て賛否両論あるだろう。

 

でも、世界にはこんな人がいる。

ダグラス・プラッシャー:不遇なる研究者

http://blog.goo.ne.jp/konstanze/e/d0efe983b50b7c9673e0f88023b528c2

 

短くいうと、研究成果を他人に託し、研究職を失っても家族を養うことに人生を踏み出したノーベル賞級の研究者。この人が居なかったら、iPS細胞やらSTAP細胞やらで現在当たり前に使われている任意の細胞を光らせて実験結果を見るということができていなかった。

 

ダグラスさんは NASA の研究費削減におけるリストラで研究職を失い、別の職にて家族を養っていた。その生活を続けてたなか、当時研究を渡した「緑色蛍光タンパク質(GFP;Green Fluorescent Protein)」がノーベル賞受賞した。ノーベル賞受賞の影にダグラスさんがいたことを知ったマスメディアは、彼へ取材をした「腹がたつだろう」と、記者のいじわるな誘導だが、うらやむ気持ちもなくダグラスさん曰く、「食うのに困っている時、考えることは職を得ることだけ」と。

 

ダグラスさん、優しくて家族思いの人なんだろうね。家族を守る勇気に足を踏み出したんだ。

 

でも、研究者としては、努力が足りないと思う。どんなに偉大な研究も、見て・知ってもらわなければ意味がない。アピールしなきゃパスは来ない。指をくわえて待っているだけか?

 

小保方さんは自己主張が強いけど、その側面は研究者として大事なことだと思う。

「STAP細胞はあります。」と主張し続け、それを組んでくれる上級研究者に拾われた。その努力は並大抵じゃないことは推し量られる。

 

まぁ、コピペ等で不正があったのは残念だけど、その点だけをみて、その人の積み上げてきたものすべてを否定するのはナンセンス。博士号剥奪やコピペの人というレッテル張りによって、その罰は受けただろう。コピペ推奨ではないけど。

 

ある一部の人の悪いところは、自分より優れている人の荒さがしをして少しでも貶めるところがないかに努力することだ。マスメディアに踊らされるのはうんざりするね。1人の強い人を多くの普通の人が叩くのはどうもなんだかなぁ。

 

まぁ、ダグラスさんの場合、ノーベル賞の審査委員も融通を効かせれば良かったのにと思う。(厳正なるルール・受賞者は3人まで:というのを曲げないというのも大事なのはわかるが。。別賞を振り替えるとかなかったんだろうか。)

 

家族を守るか、誰かの為になる道へすすむか。

 

いろいろな事情があってどの道へすすむのも大変だけど、踏み出す勇気を後押ししたい(応援したい)。

ダグラスさんも小保方さんもがんばれー、と思ったのでしたー。


-- 補足

http://www.youtube.com/watch?v=4ItSAGf5abY

http://www.youtube.com/watch?v=HTFhAwaRnQc

このひと、いい加減そうに見えるけどすごい人なんだよなぁ。研究するならこんな人の下には付きたくないけど(俺にはついてけない)、清濁併せ持つ権威ある人が擁護しないと、向こう側の人(外国)に馬鹿にされても気づけない。日本人は日本人が守ってほしいよ。


執筆メモ

小保方さん、折れちゃったね。でも、おつかれさま。

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作家:あぐあぐ
ぴまぴまにっき
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