「よう、えま」
「くぅ~、これがわからん」
たかやは見事にスル―された。
カレンダーの日を見るとあと五日でテストの日だ。
たかや「えま、何を勉強してるの」
えま「英語じゃ」
「他の教科は」
「ぼちぼちじゃ」
「ふ~ん」
・・・・・・・・・
「これがわからんのじゃ」
えまは英語の返事が分かってないようだ。
「どれどれ」
英語の勉強の仕方
たかやは、自分の教科書を取り出した。
悩んでいるえま。
たかや「そりゃ、日本ではあまり、どういたしましては、言わないよね」
えま「発音が家では良く分からんじゃ」
たかやは何か掌に書いた。
『AAA 』
「ユーアーウエルカム」
「待て、なんで発音できとんじゃ」
「なんでって、掌にAAAと書いただけだよ」
「ほんまかぁ」
えまは、ひどく驚いていた。
「そりゃ、いつも僕に30点以上の差の点を取るえまなら、僕には、負けないと思うよね」
「ユーアーウエルカム」
「ほら、書くと感覚で分かるでしょ」
「先生と同じぐらいできたぞ」
えまは嬉しそうだ。
「単語も百回ぐらい書けば思い出せるしね」
「本当か」
えまは、教科書を出して単語を書き出し始めた。
I‘m Ema Kakushi.
アィム エマ カクシ。
ブッ
「それ、単語じゃないよ」
「・・・・・・えっ」
「zooとかのことだよ」
・・・・・・・・・
二人で、単語を書いては、発音していった。
「ふう」
「休憩じゃ」
「えま、英語はどの国で使われているか、知ってる」
「イギリスだろ」
「他にアメリカとかもあるけどね」
「共通言語だからか」
「さあね」