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「再びの序」


 人類という集団が、いつの時代も自動的に大きな都市をつくりあげ、自然を食いつくし、森を破壊し、植民地を探し,人と自然を搾取し、宗教故に戦争が止まらず、地球を破壊する道を辿っている。


 そんな人間の心は、脳の各部の連係により意識化される。あるいは無意識と関連し合って現れる。

 電流が走り回り、化学物質が放出され、あらゆる反応が同時的に進行し、体からの情報が一斉に雪崩れ込み、同時に記憶が出し入れされる。


 こんな脳の認知活動の解明は進んでいるのだが、こんな風な存在としての我々の命とは何であり、何のためにあるのか、それは永遠のテーマである。


 昭が思うに命は細胞同士がエネルギーを交換し結びついている状態、即ちエネルギーの場である。医学の知識で細菌を叩いたとしても、その後の回復は自己治癒力のエネルギーに頼っている。

 今や癌や自己免疫病など不治の病のみが残るであろう。

 自己治癒力という命のエネルギーを高める医療が必要とされるはずだ。


 昭のために、未知の未検証の分野が残されている。ひとつの結びつきとして関連し合う心身の仕組みを科学するという。


     了

東天
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