大人のピアノ

大人のピアノ そのろくじゅうきゅう 仕切り直し

「つまりこういうことかね。K君は…そうした言葉を本当に使ったとしてだが…クラスのいじめと担任と生活指導の教師によるその幇助によって『殺される』と言いたくなる程追い詰められていた。そこから逃れるために自らが暴力事件を起こしその問題行動によって転校するしかないと思いつめ、それを君たちに相談した。そして君はK君に替わって六人に暴力的制裁を加えたが、それを実行したのはK君であると口裏を合わせることを六人に要求し、六人は何らかの理由、例えばもうこれ以上君が制裁を加えないなどの条件でそれを飲み込んだ。」

 教頭は話しながら言葉を組み立て、確認するように伊佐夫に語りかけた。

「その通りです」

「ふむ…。ここにいる二人の教師はそれを知っていたのかね?」

 二人は慌てて口を開こうとしたが、教頭に「君たちには聞いていない」と鋭い口調で遮られた。

「はい。知っていたと思います」

 二人の教師は教頭と視線を合わさないようにうなだれた。




「ふむ…。これは大問題になってしまった。今回のことについてあれこれ議論する前に片付けなくてはならない事が明らかになったようだ。」

 教頭は軽くため息をついた。

「いつものパターンになると思ったんです。あの六人がここにいる笹川慶子さんに陰に陽にちょっかいを出す。問題になりそうになると、そういう事実を隠蔽するために先生たちが茶番の反省文書かせて何事もなかったかのようにしてしまう」

「この二人の教師はすべてそういうことを知った上で事実を隠そうとしてきたと…?」

「先生たちはすべて知っていたと思います。そういう反省文を書かせる一方で、後で僕を呼び出して『Kのこと頼んだぞ』って耳打ちするように言ってきたりしました。時々みるに見兼ねて僕があの六人を暴力で締め上げたあとのことです。先生たちは僕の暴力もまたうまく利用しようとしていたんではないでしょうか」




 しばらく重苦しい沈黙があった。

「こうしたことを、ご両親はお子様からお聞きになったことはございますか」

 伊佐夫と慶子の両親に向かって教頭が尋ねた。慶子の両親は直ちに首を振ったが、伊佐夫の両親、特に父親はじっと伊佐夫の顔を見たあとにゆっくりと「ありません」と答えた。その様子は少なくとも父親はある程度のことを息子から聞いて知っているようにも見えた。




「本日は一人の女子生徒をからかった生徒に対して、同じクラスの男子生徒が振るった暴力関する問題を話し合うためにお集まりいただいたのですが、どうもその前に我々学校サイドでその背景の事実関係を含めて問題を整理する必要があったようです」

 渋面を二人の教師に向けたあと、教頭は二組の家庭に対して言った。



「せっかくお集まりいただいたのに恐縮なのですが、本日予定していた話し合いは後日再度話し合うということでご了承いただけますでしょうか」

 伊佐夫の両親、慶子の両親は頷いた。

 尻切れとんぼになってしまった伊佐夫の暴力事件はこうしていったんペンディングとなった。






「こんな感じだったのよ」

 話し終わると母親の慶子は冷えかかったコーヒーを飲み干した。なつみがおかわりは?と目で尋ね、母親はそれに頷きなつみがサイフォンのコーヒーを温め直す。

「どうなったの?そのあと…」なつみがコーヒーを淹れながら尋ねた。

「取り合えず、学校からまた何か連絡があったらということでいっくんとあたしの親たちは帰って行ったわ。あたしたちは…」

「お母様たちは?」

「いっくんが『サボっちゃおうぜ』って言ったから、そのまま教室に戻らずに屋上に行ったの」

「あらら、ずいぶん不良なお母様ですこと」

 なつみはわざとらしく母親をからかった。

「そうよ」

 母親は笑いながら話を続けた。




つづく

大人のピアノ そのななじゅう 自分が最初についた嘘

「なあ、慶ちゃん」

「うん」

 屋上をに出ると、校舎を吹き抜ける風は意外に強かった。もっとも伊佐夫は五分刈りに近い短髪に学生服だったので、顔にかかる風を一瞬うるさそうに右手で遮っただけだった。慶子はスカートがひるがえりそうになるのを膝もとで食い止めながら、フェンスまで歩いて行く伊佐夫に従った。

「あかんな、うまくいかん」

 伊佐夫は屋上のフェンス右肘を置き、それを腕枕にするよう顎を乗せて言った。フェンスは慶子顎あたりだったので、慶子はフェンスを背にしてもたれかかり顔を伊佐夫の方に向けた。

「あかんて、なにが。あかんことだらけでどれのことかわからへんわ」




 白い歯をこぼして慶子が楽しそうに聞く。自分の家、笹川家には無縁のあかんこと、悪いことが伊佐夫周りにはごく普通にあるような気がした。しかし慶子は伊佐夫周りのそのあかんことには不思議と不快な忌み嫌うような匂いは感じなかった。

 伊佐夫がいう「あかんこと」と「悪いこと」には明確な区別があったように慶子は感じていた。「悪いこと」は伊佐夫が暴力を持ってで阻止しようとする、例えばあの六人組の陰湿ないじめのようなことだった。「あかんこと」を伊佐夫は、「しょうがないこと」といったニュアンスを込めて使っていた。


「Kのときも結局暴力では最終的に解決出来んかった。あいつはええやつやったで。転校なんかせえへんでもええような手がもしかしたらあったかもしれん」

「うん。でも…」

「せやな。慶ちゃんが俺のところにKが俺が六人組締め上げてそれ自分が引き起こした事にしてってシナリオ相談した時には、もう遅かったんや」

「うん。あかんかった」

「そう、どうにもならんかったわ。あのまま卒業まで陰湿ないじめに耐えられたかどうか、それこそこのフェンスからKが飛び降りるなんてこともありえない話やなかったと思うわ」

 慶子は自分の顎の高さのフェンスをKが乗り越えようとする姿を想像した。その想像は突拍子もない空想ではなかった。



「あの、先生がクラスのみんなを、なんていうのかな自分から自発的に書かせる反省文がいけないと思う」

「そや、あれや諸悪の根源は。悪いことやであれは。あれは洗脳と一緒や。担任に都合のいいようにKを悪者にして、なおかつそれを教師から押し付けるんじゃなくて自分で書かせて自分の意見としてクラスで発表させる。いつの間にか教師が思う通りの空気がクラスを支配するわけや。」

「うん」

「みんな一つのことを信じ込まされて、最初についた自分の嘘を忘れてしまうんや。そしていつの間にかもともとクラスに溶け込めなかったKが悪者だったように日常生活が作られて行く」

「やだよね。そういうのって」

「そやな。裸の王様のお話や」

「裸の王様?」

「そや」

「なんで裸の王様話なん?」

「それはな…」

 伊佐夫はフェンスに乗せた腕を降ろし、慶子同じようにフェンスに背中を付けて話し始めた。






「ねえ…『裸の王様』の話ってお父様がよくあたしと武志に聞かせようとした…」

「そうよ。あなたのお父様があなたたちに話をしようとしていたこと、それと同じことをあたしは中学生の時いっくんから聞いたの、屋上で。あなたのお父様と結婚してあなたたちが生まれて、あの人がある時あなたたちに『裸の王様』話をしようとしたドアのには驚いたわ」

「全く偶然だったのね」

「そう。全く偶然。しいて言えば初恋のいっくんも結婚したあなたのお父様も、あたしが好きになった人だということね。」

「でも、なんでお父様があたしたちにその話をしようとした時、聞かせないようにしようとしたの?」



 なつみの問いかけは自然なものだった。確かに父親の『裸の王様』の解釈は子供が聞いても混乱しそうな深い話だった。しかし母にとってとても意味のある偶然、自分が愛した男が二人までも偶然にその話を大事にしていることをどうして自分の子供に聞かせようとしなかったのだろう。


「それはね…その後のいっくんの波乱の人生の始まりというかその秘密の核心みたいなものだったから」

「『裸の王様』話が?」

「うん。だから恐かったの、自分の子供がそういう世界に触れるのが…」

「分かったわ。今はもう聞いてもいいのね」

「うん。聞いて欲しい」


 母親はまた話を続けた。





つづく

大人のピアノ そのななじゅういち ヤクザの世界と裸の王様

「『裸の王様』ってあの童話の…?」

「そう。例えばやくざの世界ってね典型的な裸の王様の世界やねん」

「あれれ、そんな悪いこと言って」

 慶子はさっきまで応接室に一緒にいた伊佐夫の父親の顔を思い浮かべた。一見柔和そうな顔をしているが戦前から続く京都の博徒の元締めだった。

「いや、なにもうちのオヤジがをけなしてるってわけでもあらへんのや。おれはむしろなんていうか、そういうのある意味尊いことかなって思ったりもする」

「尊い?」

「もちろんあのタヌキオヤジが尊いんじゃないねん。全力で命がけでその「王様は裸だ」っていう作り物の世界を維持して行こうっていう組員たちの思いがね、うまく言えへんけど」

「尊い…」慶子はうつむいて少し考えた。

「オレは生まれた時からうちの組の子らと一緒でなんもよう分からんかったけど、最近やっとうちの子らがどんな人たちなのか分かってきた感じがすんねん」

「どんな?」

「どっち向いて生きたらいいか分からへん。でも何かを信じて純粋に生きたいっていうんかな。生きるとか純粋とか中学生のオレがいうとなんや嘘くさくて自分で自分を小突きたい感じやけどな」

 そう言って伊佐夫は照れたように自分の鼻をカリカリっと指先で引っ掻いた。

「『純粋に生きたい』っていうのはなんか分かる気もする。あたしこそなんか生意気だけどさ。いっくんやいっくんのお父様の付き添いでうちに一緒に来るなんていうの、若い衆の人たちっていうんだっけ、目がそういう目をしてるもん」

「ああ」

 伊佐夫は慶子に同意してもらって嬉しそうに笑った。





「あの子らね、年上の組員をオレが子っていうのもなんやへんな話やけどみんなオヤジの『親が黒と言ったら白いもんでも黒』っていう世界を死ぬ気で守っとんねん。『王様は裸だ』って実はオヤジ自身はようわかってる。そんで組員たちもほんまは分かっとんのやで。自分たちの世界が特殊な常識で支えられてるって痛いほどよう分かっとる。暴力を傘にきてやりたい放題なんていうのはカスみたいなチンピラ愚連隊や。うちらは違う。生まれた時から、生まれて物心つく頃にはすでに取り返しのつかないほど『ああ、オレってこの普通の世間様には居場所なんてあらへんのやな』って自覚したもんが流れ着いたのがうちなんや、きっと」

 慶子はそれが痛いほど分かる気がした。分かる気がしたが軽々しく「分かる分かる」と相槌を打つのがはばかられてただ、無言で頷いた。

「うちのクラスの連中。あのクソ担任に洗脳反省文書かされてそれを読み上げているうちになんや自分の気持ちがだらしなく楽になって行くようなんも、ある意味担任教師学校の価値観を『裸の王様』みたいに守ろうとしてると言えるかもしれへん」

 苦虫を噛み潰したような表情で吐き捨てるように伊佐夫が言った。

「そうなの?かな…」慶子曖昧に言った。

「でも、手間味噌みたいな言い方かもしれへんけどうちの組の子らとは違うで、絶対。あんなんはたんに自分が楽したいからKを悪者にしてあとなんにもしんどいこと考えんでもええようにしてるだけやろが。だれか悪もんにしてそこで思考停止する、人間のクズやで」

「違うのはなんとなく分かるよ。でも、どこが違うんやろか」慶子はそれを強く知りたいと思った。





「自分がついた最初の嘘を忘れないかどうか、それに尽きるとオレは思っとる」

 伊佐夫も慶子にだけはわかって欲しいという表情で真剣に、慶子の瞳を直視した。吸い込まれそうな深い暗闇が伊佐夫の目の奥にあった。でもその暗闇はなぜか古い大切な思い出のように、慶子に懐かしいような胸が締め付けられるような感情を抱かせた。





つづく

大人のピアノ そのななじゅうに 夏の日に遠くから吹いてきた清潔な風

「うちの組の子らにはみんな、自分が気がついたら一人ぼっちやったっていう思いがどっかにあると思う」

 夏の昼前の校舎の屋上はだんだんと太陽が高く昇り、二人の影を床に映し出していた。いっくんの声は、そんな夏の日に遠くから吹いてきた清潔な風のようだった。

「みんなはぐれもの?」

 慶子はいっくんの声に自分の声を重ねた。

「ああ。でもヤクザもんやからはぐれてるというのとちょっと違うねんな」

「どう違うん?」

 いっくんは少し考える素ぶりだった。

「順番が逆やねん。人と比べて自分ははぐれとるなっていうなんや醒めたのとは違うて、ある日突然『あれ?自分だけ何や分からんけど人とちゃうんな』っていう迷子になったような感覚かな。そっちが先にある。どうしようもない寂しさみたいなもんかな」

「うーん。どんなんやろ。なんとなくわかる気もするけど」



 とっても大事なこと言おうとしてるよね…慶子は言葉を探して少しうつむいているいっくんの姿を切ない思いでさりげなく見つめた。




「あのな、もし世界中に耳を持った生き物がまったくいなかったら、世界に音というのはないってことになる。あるけど聞こえないんじゃなくて」

 いっくんが探し出した言葉は不思議な言葉だった。

「耳がない…聴こえない」

「ああ。ちょっとたとえ話が吹っ飛んでしもたかな」

「…ううん。なんとなく分かるよ。それでも音が聴こえたらどうするのかな。たとえば音楽のメロディみたいなのとか。かすかに『あれ?』今なんだか信じられないくらい心が落ち着く、震える何かが聴こえたって、そんなことがあったら…?」

「うちの組の子らはそういう音が聴こえるんや。たぶん。人には言われへんけど多分そういうふっとした音楽みたいなのが確かに聴こえてるんやと思う」





 慶子の耳には風に舞ういっくんの声が、その誰にも聴こえない音楽のように鳴った。

「聴こえたらどうすんやろ」今のあたしみたいにという言葉は言わなかった。

「きっと誰かに話すと思う」

「でも誰も聞こえない」

「だからそのうち誰にも話さなくなるさ」

「そしてどうなるの?」

「自分の錯覚だったって思うようになるんだ。多分」




 いっくんの顔が夏の日の風に吹かれてぱっと明るく輝いた。哀しい話なのにいっくんは朗らかな笑い方をした。慶子はその笑い顔の奥に二人で同じ曲を弾いたモーツァルトのピアノソナタの旋律が聴こえたと思った。

「錯覚じゃないよ」

「何が?」

「何がって、あたしにはいっくんの言葉の音楽が聴こえる」

「音楽か…オレの言ったことは」

「うん。世界中の誰にも聴こえない。みんなその音を聴くための耳はないから。でもあたしには聴こえたよ」

「そっか…それは…嬉しいな」

 いっくんは溶けるような優しい目で慶子の瞳を覗きこんだ。いっくんが自分の一番大切な心の場所に触れた感じがした。




「じゃあ、オレたちは仲間や」

「仲間?」

「そや。堅い何かで結びついた仲間やな。そういう仲間意識がうちの組の子らにもある」

「…そうなんだ」

 慶子は自分といっくんだけの世界に、急にいっくんの組の若者たちも入ってきたような気がした。

「今、少し寂しそうな顔したな」

「え?」

「だから、それが『あれ?自分だけ何や分からんけど人とちゃうんな』っていう寂しさが先やってこと」

「あ、なんとなく…分かるような…」





「慶ちゃんもきっと、自分だけがこの音聴こえてるんとちゃうやろか、他の人には聴こえへんのちゃうかっていう不安な気持ちもったこあるんと違うか」

 さっき外からやってきてそっと自分のこころを撫でた伊佐夫の声は、今度は慶子のこころ全体をさっと大きく包み込んだ。

「そうかも。でも他にも聴こえる人がいた」

「うん。それ忘れたらあかんねん。その奇跡が起きたみたいな感覚。なんやみんな聴こえるやないか、俺一人ちゃうやんか。なんやこの音を聴こえんやつ方がおかしいんちゃうか、少数派ちゃうんか、俺たちの方が正しいんちゃうか、こう思ってしもたら最初に聞こえた音楽の奇跡は木っ端微塵に消し飛んでまうわ。ここにもおるでえ、慶ちゃん。って同じ音が聴こえる人間ってぞろぞろ勝手に連れてきてもろても、なんやちゃうやろがそんなん。そんなんいらんわ」

「…分かった。そういうことかさっきのあたしの寂しさは」

「そや、それ分かっててわざと言うてみた」

「いけずやなあ、いっくんは」

 二人は笑った。




「うちの組の子らはそういうの絶対に忘れてへんで。最初に自分だけしか聴こえんかもしれんと思いつめてた長い月日、あきらめかけた時に同じ音が聴こえるらしいという自分以外の人間を発見した時のこと」


「うん。あたしも今日のこと忘れたくないよ」

「オレもや」

 二人は照れ臭かったのでお互いの顔は見ずに、フェンスから校舎の外に遠く見える嵯峨野の先の保津峡のが隠れているなだらかな山の稜線を見た。

「Kを追い込んだ連中ももしかしたら最初は寂しい連中だったのかもしれんけどな。自分だけしか聴こえないかもしれない音に不安を抱えて過ごした日もあったかもしれん」

「いっくんは優しい…」

 伊佐夫が自分の方に視線を移すのが感じられたが、慶子はそれに気がつかないふりをしていた。

「優しいなんてことあらへんわ。ただ、自分は一人ぼっちやったっていうことは忘れたらあかんなと思うよ。いくら自分と同じ音を聴く人を見つけられてあの孤独が自分から遠ざかったとしても、忘れたことを忘れたら絶対あかん」

「忘れたことを忘れる…?」

「ああ、その時悪い意味での裸の王様の世界が完成してしまう。もともと自分の音はみんなが聴こえていたんだって開き直ってしまう」

「…その時音楽は鳴らないんだね」

「ああ。子どもの時に聴こえていた、いつかこれと同じ音が聴こえていたという人と出会えるかもしれないと思っていた気持ちは全部のうなってしまう。あの時の音楽ももう絶対に鳴らない」

「うん。そんな大人になりたくないね」

「そんなのは本当の大人じゃないさ」




 伊佐夫がそっと慶子の手を握った。

「忘れたことを忘れない…か」

「笹川の屋敷で聴いた慶ちゃんの弾くモーツァルトがそういう音やった」

「え?」

「慶ちゃんピアノは大人のピアノの音がしてた。オレだけにはその音が聴こえてた。ずっと前から。慶ちゃんに会うずっとずっと前から」



 慶子は伊佐夫の手を握り返した。

『あたしもだよ』

 声には出さなかった慶子のこころのつぶやきは旋律のように伊佐夫の耳に響いた。






つづく
ゆっきー
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