友達の彼女とセックスしちゃった!

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浩美から電話があったのは日曜日の夜だった。メールならたまにあるが、彼女が電話をかけてくることはめったになかった。
「悪いけど、今夜泊めてくれない」
「えっ、どういうこと?」
「とにかく、すぐ近くまで来てるの。そっちに行ってもいいかな」
「ああ、いいよ」
彼女の切羽詰まった様子に、僕はそう答えてしまった。

10分ほどで彼女はやってきた。大きめのバッグをひとつだけ持って、ジーンズとブラウスになぜか赤いハイヒール。まさに着のみ着のままという感じだった。
何があったのか、僕には見当がついていた。

「ごめんね」
浩美はカーペットの上に座ったきり、ぼんやりと前を見つめていた。
僕はコーヒーを彼女の前に置いてビールを飲み始めた。こっちからは何も聞かない。浩美のほうから話すのを待つことにした。

5分くらいたって、彼女はようやく話し始めた。
「また殴られたんだ」
「やっぱりそういうことか」
僕は浩美の顔に平手打ちされたような痕があることに気がついていた。

「顔だけじゃないの。見えないところにいくつもあざがあるんだ」
5月も終わりだというのに浩美は長袖を着ていた。腕にもあざがあるということか。

浩美の彼氏はタケシといって、僕の高校時代の同級生である。ちなみに浩美もクラスが一緒だった。僕たちは高校のときからの仲よしで、そろって東京の同じ大学に進学した。

タケシと浩美は学部が同じだったこともあって、しばらくすると付き合うようになり、大学を卒業すると同棲を始めた。

タケシが浩美に暴力を振るうようになったのは半年くらい前からだった。理由はよくわからないが、タケシは浩美が浮気していると疑っていたようだ。もちろん浩美は根も葉もないと否定している。

初めは単なる痴話喧嘩だったが、それが暴力にエスカレートしていった。一度殴ってからは、タケシは口論すると手が出るようになったらしい。
浩美も嫌なら別れればいいのに、別れようとはしなかった。そして今日、とうとう浩美に我慢の限界が来たというわけだ。

ホテルにでも泊まれと言いたかったが、タケシがタバコを買いに出た隙に飛び出してきたから、あまりお金を持っていないようだ。金を貸してもよかったが、それだと追い出すみたいで言えなかった。
それに本当のことをいうと、僕は彼女が来てくれたことを喜んでいた。

僕は高校のときから浩美のことが好きだった。だけど彼女はいつもタケシのことばかり話していた。浩美が好きなのは僕ではなくタケシなんだ。そう思った僕は、彼女に告白することもなかった。

「今夜泊まってもいいでしょ」
「そりゃかまわないけど僕も男だからな。何かあっても知らないぞ」
僕は冗談めかして言った。
「ウフフ、大丈夫。ヨシくんはそんな人じゃないもん」
浩美が初めて笑った。
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萌書房
作家:清水 剛
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