ショート・ライトアップ

痛みを堪えて・・・

2013年8月31日(土)
 昨日、今年2度目の大久野島に来た。
前日、前々日には、38度を超える今年3度目の
熱を出し、挙句の果てに、右胸下まで激痛が走り
この旅が出来ないかも・・・と不安だった。

手元にあった、抗生物質と痛み止めで熱を下げ
痛みを和らげて、必死に此処へやって来た。

昔は、日本地図から消された毒ガス製造の島が
今は800匹以上のウサギアイランドだ。
瀬戸の静かで穏やかな海と島々
ヤシの木が、南国ムードを漂わせ
人に駆け寄るうさぎ達に、人々は皆、癒される

この島には、業者以外の車は立入禁止。
遊歩道には、人と自転車、カートだけ
一周は約3キロ、歩いて約1時間、
自転車で約30分

島には砲台跡や発電所跡など、数々の遺跡が
残っていて、写真をとっていると、必ずウサギが
出て来る
人気の無い遺跡は、どこか薄気味悪いのだが
そんな時に、ウサギが出て来ると、ホッとすると
共に、本当に癒される

昨日からの台風が熱帯性低気圧に変わったが
曇っていても、すぐに雨降りにかわる今日のお天気

さっきまで晴れ間も見えたのに、スコールの様な雨が
うさぎ達も建物の屋根の下や木の下の巣穴に戻る
野生なので、濡れても平気で走っている子も

うさぎのしっぽは丸くて白い、ポンポンの様だ
じっとしている時も、お鼻はピクピク
実は目は余り良くないらしい、そのかわり大きな耳で
情報キャッチは早い、足も速い

島の至る所に、水を入れた桶が置いてある
うさぎ達の水だ
エサは、休暇村フロントで、うさぎのご飯(ウサギフード)を
売っている、美味しいらしく、良く食べる
しかし、キャベツが大好きで取り合いをするほど
大人気になれるので、持参がお勧めだ

子供達はカッパを着て、ウサギにキャベツをやっている
うさぎ達も食物にはかなわないので、ずぶ濡れになって
キャベツを奪い合う

和製ピーターラビットの島だ
軽やかな走り、跳躍、ロイヤルバレエを思い出す
メルヘンでファンタジックな、ラブ・アイランド

蜩が鳴いた、ひばりが囀る、カラスが飛び
そして、また、雨が降る、つばめが飛んで
ずぶ濡れのまま、ダレうさぎと雨宿りして
毛づくろいするウサギ

雨が強くなって来ると、流石の人も建物の中へ
ずぶ濡れになっていても、人は温泉に入って着替えられる
うさぎ達もいつの間にか、巣穴に入っ姿が
見えなくなった

ヤシの木に大きな揺れは無い、風は殆ど無く
雨がひとしきり降っている

今日は8月の最終日、そして、土曜日
きっと、いつもの土曜日より、観光客は少ないだろう

この島に、宿は1件だけ、国民休暇村のみ
ビジターセンター、毒ガス資料館、プール、テニスコート
パターゴルフ、プライベートビーチ、釣り場、以外は
何もない

そろそろ、部屋の掃除が終わっただろうか
私も、ダレうさぎ同じく、ダレ人間になろう

2013年9月1日(日) 
 今日も朝から雨が降っている
時々、空が明るくなって、止むが直ぐにパラついてくる

お腹を空かしたうさぎ達は、休暇村から出て来る人を
待ち受けている、お腹が空いているのだ

うさぎを撫でる子、会話をしている子、ウサギ語が通じるのかな?
だけど、時々いじめる子もいる、親も親だが・・・。

休暇村の部屋は全てオーシャンビューで
瀬戸の海と島々、大三島や小久野島、
島のヤシの木、広場のウサギさんが見える

1階の喫茶からは、目の前にうさぎを見ながら
お茶を飲める、ウサギと目線が合うと
とても嬉しい

最近は、スマートフォンやデジカメでも、ズームアップで
かなり感度も良く、撮影もしやすい

素人の私も、思わずシャッターチャンスをねらっていて
更に、SNSに投稿するのも楽しい

雨が酷くなって、雷が鳴りだした
近くに見えた大三島も見えなくなった

どしゃぶり、バケツをひっくり返した様な雨だ
そんな中でも、雨に打たれて平気なうさぎもいる

これでは、エサをやりたくても、ずぶ濡れになってしまうので
人も当然、宿へ引き返す

目の前の広場のうさぎ達は、まだエサに有りつけるが
島の遺跡や展望台方面が縄張りの
うさぎは、エサにありつけるのだろうか、心配だ

30日から3日間、降り続ける雨
今会期島を一周のサイクリングもできない
体調が悪いので、それはそれでいいのかも知れない

ヒルなのに、暗くなってきた
やはり、今日一日は雨だろう

夏休みも今日で終わる小学生は
帰って静かになるだろうか!?

タッチアップ( 1 / 1 )

気ままな 私の 一口コメント

まどろみ
 長屋の陽だまりで、クロネコがお座り
 レトリーバーが横になって寝ている
 側で中年女性の立ち話
 まばゆい太陽
 雨降り前の生暖かい風
 赤いハイビスカス、 薄紅色のエンゼルトランペット
 側道に並ぶ営業車
 お昼寝タイムのお寺の小道


2010.12.1 (水)
 大阪空港行のリムジンバス
 ビル街むの立ち並ぶビジネス街に
 大きく横たわる黒い川
 空を見上げると、青い空に
 真白い天女の羽衣の様な雲が
 幾枚も幾枚も広がり
 東から輝く日の光にベールの様に
 徐々に薄く広がってゆく
 やがて雲の形は 水を含めすぎた
 白い綿雲の様になり
 空全体がうす雲に
 包まれてしまう
 青いキャンバスに描かれた白い雲の
 シチュエイション、今日から師走が始まる

2010.12.3
 雨上がりの那珂川に
 ユリカモメが舞い降りた
 暴風警報が流れる中
 紅葉した木々の葉が
 風に飛ばされて
 路上や川面に
 舞い散っている
 空の雲が早く、太陽の日差しが
 眩しくなってきた
 川面に舞い降りる、ユリカモメ達が
 一羽一羽と増えて、浅瀬の島が
 ひと回り大きく見える
 川の流れに逆らって、強い風に
 白波が立っている那珂川
 川に面したビルの中からも
 強い風が、寒そうに感じる

2010.12.14
 忠臣蔵の討ち入りの日
 日本人なら、だれもが知っている日
 伊丹から福岡へのフライト
 今日は搭乗口からバス
 久しぶりのプロペラ機だ
 満席を案内するラウンジでの
 アナウンスがあった
 次の便の振り替えができれば
 一万円のキャッシュバックか
 7.500マイルのプレゼントと
 3名の余裕があったが
 残念ながら、到着が
 12:30では待ち合わせの
 時間に間に合わない
 ちょっぴり残念だった
 プロペラ機は2列ずつの横4席
 100名も乗れない小さい飛行機
 機内にはテレビもステレオも無い
 昔は、それが普通だったのに、
 今は何故か淋しさを感じる
 朝、雨が酷かったが、今は
 上がっている
 雲間から朝日が覗いているが
 これだけの雲だと、上空は
 かなり揺れがあるだろう
 さっき、デジカメを忘れて来たのに
 気が付いた

 今回は接待旅行。
 いつもと違いリラックス気分だ
 荷物も軽く、ファッションも軽装て゜
 楽だ
 山肌が鮮明に見えてきた
 雨上がりのすっきりとした
 景色に見とれる
 プロペラの轟音が、いつものように
 ヘッドホンをしていないので
 喧しい
 紅葉の綺麗な昆陽池がはっきりと
 そして、上昇して、雲間に吸い込まれてゆく
 雨雲の上に上がると、眩しい太陽が
 空は青い

 雲の絨毯はまるで
 北海道の冬の富良野の
 大草原の様に
 眩しい太陽に照らされて
 地平線に見える
 青い空と白い雲が
 大きな地球の一部だと感じられる
 時折、下の波間から
 海や島や陸地が見える
 高い空を飛んでいるんだなぁと
 改めて感じる
 雲の上は、安定した飛行だ


<梅の花> 博多店にて
 ・梅一輪 一輪ほどのあたたかさ
 ・今がある 命の ありがたさなり

 ・コースターに梅の花
 ・箸置きに俳句
 ・掛け軸に梅の花
 ・ランチョンシートに卵と梅の花
 
 さりげない飾りの中に
 梅の花のモチーフの数々
 日本人の心を和らげる
 おもてなしの心が感じられる
 美味しいお料理をゆっくりと
 味わえる喜び
 美味しいお酒をゆっくりと
 窘める喜び
 生きいてる事の有り難さを痛感する

 ・グラスにも看板名
 ・擦りガラスにも梅の花が描かれる


 バータイムまで、あと2分
 お腹がグーと鳴る
 短い時間が長く感じる
 人は楽しみを待つときは
 待ち遠しい
 苦しい時は、タイムリミットを
 感じ、早く過ぎ去る事を
 待ち望む
 同じ時を刻んでいる時計は
 それを知っているだろうか


 ☆恵方は南南東・・・10センチほどの、ネギトロ細巻を買って
              願いを込めて、かぶりつく。沢山の福と願いに祈りを込めて。


 ・Twitter、You Tube Facebookのアカウントを持っていると、とても便利
 ・好きな音楽やバレエの情報へ、飛んで見たり、聞いたり出来るし、
   同じ趣味の人と喋れたりする
 ・webの世界は増々広がる

 ・亡き人へ 愛の言葉を Twitter
 ・あの人に 思いを伝える Twitter
 ・あの人の 安否が判る Twitter
 ・あの頃を 思い出浮かぶ Facebook



 あなたと歩いた 鰻谷
 あなたと出会った 鰻谷
 あなたと別れた 鰻谷

 遥かなる過去の思い出と共に
 当時の幻影が、走馬灯の様に
 脳裏を駆け巡る

 思い出を綴り続けた 鰻谷
 出会いと別れの 鰻谷
 心を癒され通う道程 鰻谷
 酒を飲み喜怒哀楽を
 語り合った 鰻谷
 
 夜の帳も 迎える朝も
 いつも温かく接してくれる 鰻谷
 振り返れば 17年の歳月が
 目の前にパノラマ映像が奏でてくれる


"桜の季節"
 桜が満開となった
 ここかしこにも、薄桃色の花が咲き乱れ
 「私は此処よ」と自己主張している
 川の畔に、桜並木が
 学校や工場の周りに
 桜が立ち並ぶ
 山々の木々の青さの中に
 ぽつんぽつんと、花盛りの桜が咲き
 ピンクのパッチワークを作っている
 万博公演の桜も見事な満開
 太陽の塔も明るい笑顔に見える
 花盛りの空の下、桜の薄紅色を
 眩しい菜の花の黄色が
 「春だよ~」と合唱している
 4月、春の訪れ
 増々、咲くお花の種類が増えて
 お花の綺麗な季節に
 私は 生まれた


ロールオーバー( 1 / 1 )

素敵な情景描写を

京都に入ると、一面銀世界。
鴨川に降り積もる雪が、わずかな
川の流れだけを残して白く埋め尽くしている

道も家の屋根も、電車も全てが真っ白

滋賀に入ると更に雪は降り積もり
田畑を覆う雪が、まるで純白の
ビロードの様に、全てを白い世界に
導いている
シュガーパウダーの様な山々

長浜を過ぎて米原へ入ると
つららが屋根から怖そうに伸びている
北海道で見た蝦夷松と椴松の様に
クリスマスツリーを思わせる木々達が
慣れない雪を重そうに、担いでいる
樹氷で連なる山々
時折の日差しに、パサパサと音を立てて雪が落ちる

氷柱から水滴が落ちる
冬の女王が舞い降りた世界
美しくもあり、恐ろしくもあり、
車や家が雪に埋もれている
岐阜羽島でここはこのシーズン
いつも雪が深い
"シバレルノー”という言葉が
マッチしそうな冷たさを
車窓際から感じる

米原駅には、つららが垂れ下がり
プラットホームに積もった雪が凍って
皆、歩きにくそうだ

誰も歩いていない雪の広場に
飛び降りて、パタパタと足跡を
付けて、飛び跳ねたい気分にかられる

凍っているレールの上だからなのか
周りが凍結しているのか
まるで、氷を切っているような音を
立てて、新幹線、こだま号は走る

白いキノコの様に屋根に積もった雪が
日の光に照らされて、目がまぶしい白さだ
池が凍っていた
畦道の水路だけを残して
雪は積もっている
お墓の上にも雪は積もる、神社の鳥居
にも、そして、お地蔵様も雪地蔵になって
とても寒そうだ

吹雪いていた雪が水の滴になって
窓から流れて行く
水滴は列車のスピードで飛ばされて
見る見る間に、水蒸気の様に
なっていく
輝く白い世界
雪の日が続いていたこの土地にも
わずかな太陽の光がとても
待ち遠しかったに違いない

山のすそ野は、雪雲で覆われて
平野のむこうは、積もった雪が
日の光に照らされているせいか
白い煙か霧が立ち込めている
遠くが見えない、ベールをかぶっている
様な景色が続く
また、やがて、雪になるのか

岐阜羽島駅に近づいて来ると
晴れて来ているせいか、随分雪が
溶けて来ている
18号線の道に雪は無い
車も、スムーズに走っているようだ
飛騨牛の看板が見えた

眠りから覚めると掛川
もう雪は無い
静岡に入ると、茶畑が緑の丸い
こんもりした木を作って、茶摘みをする
人の姿が暖かそうだ

昔は苦労して渡ったという
大井川の川の流れは少ない
はるか遠くに聳えるアルプス連峰が
パウダースノーに覆われて
真っ白に輝いている
近い山々は焦げ茶やモスグリーンの
木々で覆われている

今日は天気がいいらしい
道路を走る車も順調に流れている
車内は先ほどの氷の国から
春の国に来た様に
日の光をいっぱい浴びて暖かくなって来た
静岡はいつも暖かそうだ
1号線も下りの車だけが少し多い様だ

戸隠そば、わさび漬、わらび餅と
静岡の看板らしい
"梅にんにく"って美味しいのだろうか

静岡駅を出て、しばらくすると富士山が
見えてきたる 今日は綺麗に見えそうだ
新富士駅では窓から写真を撮る人も
多いだろう
トンネルを抜けるときっと見える

富士山の雪が少ない、3776mもあるのに
雪がタテジワの様に僅かしかない
右側のボコッとした噴火の跡が
雪の少ない分、はっきりと見える
今までのイメージと少し変わった様だ

三島からも富士山が見える
東側から見た富士の方が少し雪の冠が長くて
美しく感じる
ほんの少しだけ僅かな雲があるだけで
美しい姿を呈している

富士山に別れを告げて列車は東へ進む
青々とした常緑樹が目に優しい
太陽は私達に優しさと暖かさ、和やかさを
与えてくれる

畑には野菜か何かがいっぱい植えられていて
緑の葉を太陽に向けて大きく広げている
その土地土地の自然の美しさ
自然との共存、共生、調和が
人をほのぼのとさせてくれる
ひかりより早くない、こだまのテンポが
良いのかも知れない

1時間ほど列車が遅れているせいか、何故か
とても、のんびりした気分にさせてくれる

このトンネルを抜けると熱海だ
伊豆、修善寺と共に訪れてみたい
途中下車の旅をしてみたい所だ

トンネルとトンネルの間の僅かな景色の中に
オレンジ色に輝くみかんの木がいくつか
見えた。ただ、このあたりはやたらに
トンネルが多い

僅か2時間で北海道へ着くエアーの事を
考えると、地上の旅は少し長い
組み替える脚も、付け根辺りが怠く
なってしまう

小田原を過ぎて窓の外を見てみると
「ほらー、みて!」と言わんばかりに
雪化粧をした雲一つない美しい富士山が洗われた

天気がいいと、ここからも見えるんだ
さよならしたと思っていたのに
再会したのは、とても嬉しかった
東へ向かう時、富士山が美しく見えると
いつもいい事がありそうな気がして
そして、見守ってくれている様な気分になって
心がワクワクしてくる
「元気に行っておいで」と言っている様だ

新横浜に近づいても、富士山が遠く
聳えたっていた

澄み切った青い空、雲一つない青い空
大自然に人間は叶わない、人間なんてほんの
一つかみの小さなもの
この素晴らしい感動の心と
いつまでも大切にしたい
とんびが空を舞う、その上をセスナが
その上を飛行機が、ジェット機がゆく

東急東横線
桜木町のプラットホームからランドマークタワーが
みなとみらいが見える、青く澄んだ空の下
巻風と海風が肌を刺す
ぷらっと歩いて行きたいが、寒いので
夏にしようと思い返す
列車の中は暖かい、太陽の日差しを浴びて温室
状態だ

街がトワイライトに染まると
ネオンサインが輝き始めて
車のテールランプがやけに赤い

三日月が空高く銀の光を放ち
丘に並ぶ木々が、影絵の様に
夕日に映し出される
短い一日が、早くも終ろうとしている
闇の世界が、すぐそこまで駆け足でやって来ている

車のヘッドライトが付き始めた
ビルや駅の灯りも点りだして
うじゃうじゃしている人々を照らしている
夕餉の支度が、家の台所らしき部屋の
電気が点りだし、眠っていた家々が
動き始める

東京や横浜には雪は無い
米原方面は、今も雪の為に徐行していると
いう
朝より遅れの時間は、短くなって
30分位らしい、まだ雪景色が
続いているのか、吹雪だろうか
うっとりする、たそがれ時からは
想像も出来ない
朝の便より、かなり混んでいるようだ

夕焼けをバックに、小さな雲たちがグレーに
染まる
オレンジから黄色へ、黄色からグレーへ
グレーから水色へ、水色からブルーへ
夕暮れが奏でるトワイライトのコントラスト
そして、ゆっくりと瞬く間に
闇に包まれていく

小田原に近づいて、黒い富士山が見えた
夕闇に迫られて、シルエット・マウンテンに
なっている、今日は守って下さってありがとう
本当に雲一つない 美しいシルエットだ

熱海につくと、日はもうどっぷりと暮れて
眩くばかりのネオンサイン
目を奪われた

ビニルハウスに灯が点って
大きなあんどうが夜の帳に
明るく輝いている
月の光は、煌々と照りだして
ネオンサインに負けまいと光っている
国道沿いには きらびやかな
ネオンサインと光のイルミネーションが
夜の街を明るく照らしている

米原辺りは残り雪に覆われている
道路での車の渋滞が目立ったが
京都に着く頃には、朝の白い雪化粧が
嘘の様に、殆ど消えて、水と化した
液体が雨上がりの様に道を濡らして
いるだけ

7分ほどの遅れとなって、余り到着に
影響はなさそうだ
慌ただしく過ぎた一日の旅が
終止符を打とうとしている
やっと帰ってきた大阪に
そして、土産と23代目を連れて
ただいま、とても楽しかったと
北海道のバスガイドさんが言ったっけ
「あー、疲れた」と言っては、旅の思い出が
こなごなになってしまうから、言わないで欲しいと

お土産をあける時、写真が出来た時、
それを見る楽しさと、旅の終わりは
帰ってからも、更に続いている
余韻を残して・・・。




スモール エッグ( 1 / 1 )

日本さまざま

「住宅事情」

むこう3件両隣、近所付き合いは日本古来のもの。
平屋から1件家へ、それでも、一戸建てもあれば、文化住宅あり、
アパートあり、マンションも高級あり、低級有り、mixしている。

缶コーヒーを駅のホームで飲んでた頃が懐かしい。
時の流れを、あの時より、今は良いと思える自分の変化。

一戸建てと言えども、海外から見れば、日本はスラム街。
大きな声を出せば、近所迷惑、犬や猫を飼うのも迷惑、
庭と言えるものはあるけれど、ベランダからすぐ隣の家へ
飛び移れる接近距離
犬を放し飼いできるような所は
よほど田園へ行かなければならないだろう


「女学生時代」

選手宣誓の先輩に憧れて、交換日記を頼み、OKサインで舞い上がる
当時、交換日記を後輩からせがまれて、頼まれる数で人気度が
測られた(バロメーター)
それは、クラブでの人気でもあり、一般生徒の中での人気でもあり、
高校を卒業する日の花束の量で比例するものであった。
記念撮影する時に、持っていた花束の量で、学生時代の
人気度が計られた。

風邪をひいて休んだ翌日、クラスの誰もが挨拶してくれない
誰も口をきいてくれなくて、早退し、家へも帰らず、
一日中ずっと、電車に乗っていた事があった。
今でいう"いじめ"だよね。呼び出されたて泣かされた事も
あったっけ・・・。


「小学校」

私立受験をする子は、クラスに2~3人、
塾に通ったり、家庭教師についている子も、クラスで1~2人だった
当時クラスは、45名くらいで、6クラスから7クラス、
歴代二代目の児童会会長として、朝礼での檀上挨拶、
運動会の選手宣誓、これは忘れられない思い出、
前の晩、夜遅くまで、覚えたはずの先生の言葉を
忘れてしまって、目の前真っ暗、頭の中カラッポ
あの時の沈黙程、怖いものはなかったと。


「川原にて」

雪空の下、首輪の無い子犬が人懐っこく歩き回る
いつ、だれが、此処に捨てたのか
犬の子沢山は知られているが、自分でエサを摂る事ほ知らない
可愛い子犬を、すべもなく、冬の土中に冷たく
捨て去るとは、人の心の失われた人達
可哀相と、連れて帰りたいけれど、この子達の
世話は出来ない
どうしようもしてやれない、自分に、また一つ
腹立たしく 哀しくも思う


「恋と愛」

恋はするもの、愛は育てるもの、と言ったのは誰だったかしら
恋が愛に変わる時、それは何時頃なの?
彼の視線が気になるわ
私が何をしていても、彼がどんなに忙しくても
どこかで私を見つめている
でも、そんな、あなたと接近したくて、何かを探すふりをして近づくの
お互いに出逢うごとに、高まる思いが、募る様で
何かを告げたい、話したいと思うのだけど
それは言葉にならないわ、どうすれば いい この思い
そんな恋心を抱いて、今日も過ごすわたし



「ときめき」

彼を見つめて居られない、この胸のときめきを
どうしてつたぇれげいいかしら
貴方の目を 貴方の髪を 貴方の声を
全てが ドキドキするの
あの時、握った手の暖かさを、思い出すたびにときめくの
二人でかわす言葉の少なさが、時々、物足りなさを
感じるの、だけど、そばにいられるだけでいい
それで 今は幸せなの
明日も、あなたに会えるから、早く夜が明けてくれないかしら


「思い」

あなたが好きよ、大好きよ、たとえ、人がどう言おうとも
胸の熱さを、この胸のときめきを、どうやって、伝えればいいの
言葉で言うのは簡単だけど
私のハートは、伝えられない
目と目が合えば、わかりあえる恋もあるけれど、
今の私に、できるかしら
あなたを好きなこの気持ち、
時に重く、苦しく、私にのしかかるの
でも、伝えると、濃いが終わってしまう様な気がして
今日も、あなたへの、思いは募るばかり
寝ても覚めても、思い浮かぶ、あなたの顔
この思いを、どうすればいいの


「化粧」

貴方の為に、お化粧するの
貴方の為に、髪をブローするの
輝く私を見て欲しくて
でも、今日はあなたに会えない
とても、つまらない一日
酒と涙と男におぼれそうになるわ、今の私
明日は、あなたに会えるのかしら
そして、明日こそ、あなたに伝えられるのかしら


「酒」

酒に溺れて、酔いしれて、思い出すのは、あなたのこと
ただ、あなたに会いたくて、あなたと一緒にいたくて
とても、淋しい気持ちになるの
ポケベルはならないし、電話もかかって来ない
今、あなたは、どこで、どうしているのかしら
私が思う、あなたの気持ちを、上手に伝えられない私
あなたは私のことを好きなの?
どう思っているの、わたしの胸はこんなにも熱く
燃えているのに、恋心は嬉しいけれど
ただ一人じめできない、あなたの愛が
少し悔しい


「ひとすじ」

あなたのいない今日は淋しい
あなたのいない今日は、とてもつまらない
朝、あなたの顔を見ると、ホッとするの
夕方、あなたが一緒に帰れないかと、ドキドキ胸を躍らせるの
ひとりで過ごす夜は、とても冷たい
ひとりで飲むお酒の味も、ほろ苦く感じるの
言葉は無くても、あなたは私に嵌りそうと言った
私だって、あなたへの愛に落ちてしまいそうなの
そんな私の気持ちを、あなたは判っているのかしら


「経験」

人は沢山の悲しみを越えてくる
その時は、あんなに悲しかったのに、
いつの間にか辛さを忘れている
人の悲しみ、痛みを判ろうとするけれど
本当は、感じていない、自分がなぜか恐ろしくて
悲しさや辛さが、薄らいで行くたびに
いくつかの恋をして、いくつかの愛を感じて
今、私は生きている
死にたいと、何度も思って、試してみたいけれど
成功してためしは無いの
人生って、色々な経験を積んでいくものなのね


「待つ」

あなたへの募る思いが、あなたの顔を見て
あなたの声を聞いて、ホッとするの
だけど、あなたと話が出来なくて
あなたと一緒に帰れなくて、少し私は淋しい
私を避けているの?私の事を嫌いになったの?
私を誘う人は沢山いるけれど、
誘われたい人は、ただ、あなただけ
こんな気持ちを、あなたは知っているのかしら
一日千秋の思いで、あなたを待ち続けていた
私の気持ちを


「電話」

電話をしたら、電話中だって言ったから
30分後に電話してと 言った人
後でかけたら、何回かけてもあなたは出ない
何処へ誰と出かけたの?
私が一人で飲んでたら、来てくれたかしら
貴方の声が聴きたくて、もし、と、思いつつかけた電話なのに
ポケベルが鳴らなくて、あなたを知ってる人は数少ないのに
どうして鳴ってくれないの、日曜日はポケベルはお休み
貴方も忙しい人だから、機体するのは余りに
淋しすぎるから、だから、今日もあなたと
一緒にいたい


「ひとり」

山を見て、川を見て、流れるままに過ぎて来た日々
憂鬱な日々を、乗り越えて、今日があるのね
あの、退屈な毎日は、牢獄の様だった
沢山の仲間が出来て、恋心も募らせて
これが私の人生だなって、思うわ
夏の山に出かけて、散歩して、サイクリングして
ひとときの安らぎの中で、詩を書いて
今年は、一人だけど、優雅なひとときを
作れる時間が とても楽しみ
好きな人と一緒に過ごせる時も、作れるかしら?


「熱い思い」

私に何の一言も無く、去って行ったあなた
私から、あなたへの本心も言えなくて
本当は聴きたくなかったの?
私は独り言のように好きと言いたかったのだけれど
あなたは、私の言葉を聞いてくれる時を作らなかった
あなたのいない会社は、とても淋しくてつまらない
貴方の顔が見たくて、あなたの声が聴きたくて
毎朝、化粧をして、鏡に向かっていたのに
これから、私は誰の為に、綺麗にすればいいのかしら?
小さな恋も、これで終わりになるのかしら
私だけの胸の中に熱い思いを残して


「仕事」

ラッシュアワーの人並みに飲み込まれていく私
同じ方向を向いて同じ歩調で進んでいく
会社ではいつも同じ仕事が時の流されて
ただ、慌ただしさだけが通り過ぎて行く
今の私に自分では満足していない
此処だけが私の世界じゃないのよ
もっと、大きな空へ向かって羽ばたくの
時を越えて、わたしだけが知っている世界へ


「春」

花たちが目覚める春、私の心も踊り出すの
新しい出会いと、新しい夢という希望が溢れて来る
長い付き合いの仲間たちが違った道を歩んでいる
私の夢はいつか必ず叶えられると信じている
心地よい木陰のステージで、私はつぶやいてみるわ
こんにちは、そして、さよならと
言葉にするのは簡単だけれど
本当の気持ちを伝える事は難しいものなのね
だから 今度こそ、自分に素直に言ってみたい
今の私の真実の思いを


「タレント」

人は私のことを、B型とかAB型というわ
2人で飲んでみたい相手とも言う
そして、何でも話せる人だと言われる
私って、一体、何者なんだろう
つい1年前まで、わたしというひとりのヒレントだった
そして、時が立てば、普通の人になれると思った
でも、やはり、私の身体の中の何かが私という正体不明の
自分を醸し出してしまう
私は嘘つき、でも、自分だけは知っている、本当の自分
隠しきれない私の姿を、知っている人もいる
どこか遠くへ行ってしまいたい、今の自分をどうしようもなくて、
ただ、時が過ぎてゆく


「無」

春は桜の花の様に薄いピンクで彩られる
まばゆいばかりの日差しに、花たちに笑顔で話しかける
うしろから走る私は車のバックボディに映る白線に巻き込まれそう
全てを覆いこまれそうで、何故か近づくことが怖い
今の私を救えるのは、ただ一人あなただけ
今日も不意を突かれて、出逢ったけれど
あの日の私達を見ていた人たちの視線が気になって
一言も喋れなかった
出逢えた嬉しさと話せない自分が悲しくて
胸の中が今日もあなたのことでいっぱいになる


「写真」

少し似ている自分を捜したくて
貴方の写る写真は、私が立つ位置と一緒
写る角度も、わたしと同じ、あなたは私の中に、もう一人の自分をみつけている
最初に出逢ったその時から、ずっと私が好きだったって?

他の誰かとも違う 私を見つめていたの?
私のタイプはあるけれど、それを形では表せないわ
でも、今はあなたが一番好き、こんな気持ち、とても久しぶり
貴方は私に恋してる、そして、私も恋してる
そんな二人の事を考えると、とても安らぎを感じるの


「季節」

枯れ木の様な街路樹に、新芽が芽吹き
木々の袂から、たんぽぽの
黄色い花が、肩を並べて咲いている
日蔭のタンポポ達が、日の光を捜し求めて
あちらこちらを向いて空を仰いでいる
春がやって来た Spring has come.
去年の医のゴロ、たんぽぽの花を見つける事が出来なかった
桜の花も出逢わなかった
知らない間に、若柳が風になびいて
青々と茂るポプラの木陰から、蝉の声を聞いたのを
ただ、うっすらと覚えているだけ
ポッカリ空いたこのどこかに、盲目の時が
過ぎて行ったのかしら


「海」

何もつけずに、南の海で泳いだあの頃
黄色いサンゴやピンクのイソギンチャクがとても輝いて見える
水玉やストライプ模様の魚たちが
とても珍しそうに、私の身体を見に集まって来る
私の身体には、人魚の様に、水面に輝く日の光を
浴びて、水の中で鱗模様に刻まれてゆく
映画の黒蜥蜴の様に、私は魚になった様
水の中で息を吹き返して、生き生きとのびのびと泳いで行ける


「突然」

今日、突然 貴方はムやって来た
きっと、私に会いたくて来たんでしょう と考えるのは
私の思い上がりかしら
でも、みんなの視線が気になって、話すことすら出来ない
私達が話していると、注目されてしまうのは何故かしら
二人の醸し出す雰囲気が 皆に伝わってしまうから?
二人で話せる時が、いつかきっと来るだろうと思っている
何故ならあなたは、今、私を必要としているから
だから、きっと


「三行半」

歩いていれば、向かいからやって来る車にクラクションを鳴らされる
車に乗っていれば、向かい側からパッシングする車
液の構内で、どこからともなく私を呼ぶ声が聞こえる
その度私はあの人に見られているんじゃないかと考える
私はあの人を裏切ってしまったの、三行半をつけたの
でも、あの人は、そんなつもりじゃなかったかもしれない
いつでも、わたしを大きな腕で包み込んでくれた
可愛いと言って、抱きしめてくれた
そんなあなたを 私は捨ててしまった
だから、次の恋は、きっと捨てられると思うわ
恋は追って追いかけられて、お互いに結びつく事は少ないもの


「過ぎ去りし過去」

もう、ここんな生活はイヤだと、逃げ出したのは私
助けを求めて、飛び出したのは私
ふと、気が付くと、酒に溺れる日々、何かを忘れたくて
思い出したくなくて、意識を朦朧とさせてしまっていた
でも、時が経つといやな思い出は薄れて、
楽しかった日々の思い出だけが蘇る
二人で釣りをしていた事、クリスマスにケーキを食べた事、
二人で誕生日を祝った事、毎日迎えに来てくれたこと、
魚を食べる時、骨をみんな取ってくれたこと、
素敵な洋服を一緒に選んでくれた事、
私の為に、仕事をしていてくれた頃の事などなど
優しかったあなたは、今は遠い日の思い出
占いの嫌いだったあなたが、人生を振り返る様になった頃から
別れは、始まっていたかも知れない。
楽しかった日々と、若さは二人にはもう戻らない


「空気」

枯れ木の様だった街路樹に、若葉が青々と輝いて
サンサンと光る太陽の光を浴びている
雲一つ無い広い空の下、白・黄・紫のパンジーが咲き
たんぽぽが空に向かって背伸びする
ポカポカと暖かい日の日差しを浴びて
私達も心踊らされる、春なんだ
私が生まれた日がやって来る、お花や木々達が、目覚めたころに
私も生まれた、何かに起こされたように
パッと舞い踊らされる
鳥たちが笑う様に飛び交い、その声も私達を励ましてくれる
都会の中の、静かなひととき、ホッとするその時、私も自然に帰る


「気持ち」

時々、ギュッと抱きしめられたくなるの
何か飛んでいきそうな私を、誰かに抑えて貰いたくて
昔なら、必ずあなたが側にいて
飛び出そうとする私をしっかりと受け止めてくれた
そんな時には、その腕から逃げ出したくなって
ちょっぴり、嫌な時もあったけれど
私を包んでくれる人がいなくなると
ただ、泣きたくなって、とめどなく涙があふれ出て来て
自分で自分の気持ちを、抑えられなくなるの
私はこれから、どうすればいいの
私が愛したい人は、今も誰かのものだけど
私を愛してくれる人は、何処にいるのか判らない
ただ、今の気持ちを紛らわそうと、私自信を飾っている


「街」

公孫樹の若葉がだんだん大きくなってくる
キラキラと輝く太陽がまばゆくて、
春の訪れを何十年ぶりに感じている
綿帽子を被ったタンポポ達が、
遅咲きの花たちを笑って揺れる
みんな空に向かって、飛び出そうとしている
そして、私の心も飛び立とうとしている
何かをつかみたくて、何から放たれたくて
そんな思いを 誰が判ってくれるかしら
恋をする度に、悲しくなるのは、
そんな私のものだけにならない人を
追いかけようとするからなの
街のざわめきの中には、雑踏の中に
埋もれてゆく様な、今の私


「誕生日」

生まれて、35回目の誕生日
小学校の時以来のパーティーを開いた
声をかけた、僅かな人達から、輪が広がって
私の為に集まってくれたね10人の人達
みんな、沢山のスケジュールの中を縫って
私の為に集まってくれた
私はケーキをみんなで食べようとさそったけれど
みんなは思い思いの、素敵なプレゼントを
私の為に、持ってきてくれた
私の為に、こんなにも、沢山の人達に祝って貰って
本当に心からお礼を言うわ、ありがとう
Thank you for everybody.


「若葉」

木々が揺れると、若葉の香りが、空が曇りだすと、雨の匂いが
街を歩くと、初夏の香りが辺りに漂う
陽に当たると、汗ばむ様な陽気、木陰を歩くとすがすがしい
コンクリートジャングルも、ゴールデンウィークでひっそり
車の走る音がかすかに聞こえて、梢のどこからか
鳥のさえずりが聞える
西に陽が傾く頃、繁華街には打ち水の乾く匂いがして、
店を開ける商売の香りがする
はるか懐かしい匂いに、私は心躍らせる
行きかう人との声、様々な香水の匂いが入り混じって
夜の街を演出し始める、短い夜がまた始まる


「恋人」

海で初めて出逢ったあの人は、小麦色の肌をしていた
素肌にしみる海の冷たさ、気持ちの良さを初めて知ったわ
ダンスの上手いあの人は、私の音楽シーンを満たしてくれた
一目ぼれしたあの人は、そんなに優しくないギザな人
片思いした人と違った人に惚れられたけど、マンションの前で
夜明けまで待ちぼうけしたわ
仕事を口実に、私にねだる人は、ただの物好き
結婚の約束までした人は、違う人との結婚写真を送って来た
ワンナイトドリームをしようと2人誘ったのは、まずかった
ハズレの人は狂ってた
初めての人は、芝居の上手いしつこいだけの人
10年という歳月を費やした愛しい人は、憎しみ、別れた
そして、今、また、誰かに恋している


「5月」

さわやかな5月の黄昏時は、街に潮の香りが漂う
もうすぐ、夏がやって来る、私の夏がやって来る
若葉が騒ぐように、南の風に乗って、私の心も踊るの
いくつかの出逢いと、いくつかの別れを体験して、人は成長してゆくわ
ふと、ふられた、あなたの手のぬくもりが、今も残っている
今は伝えられない あなたの思いが、胸の中でうずまくの
平凡だけど、いつも平和なこの時を、いつまでも続けられるかしら
でも、いつか冬の日本海の様に荒波に揉まれる時が
再び訪れる予感がして、少し不安な今の私


「素顔」

青々と茂る公孫樹並木を走り抜ける
五月の風は、とても爽やか
葉陰からの木漏れ日が、キラキラと金色に輝いて
私自信を、宝石の様に照らしてくれる
大きな音で、カーステレオをかけながら
車の窓を全開して、片手にハンドル、片手に煙草をくゆらせながら
10年前と変わらぬ、自分に満足している
写真はイヤ、形相が変わって見えるから
素顔の私は可愛い、気持ちも裸も変わっていない
20代の若き日の私と、ちっとも変わらないの
でも、周りはきっと違うと思うわ


「さつき」

裸並木が青々とした葉をいっぱいにつけて、
5月の汗ばむ肌を涼しい木陰が冷やしてくれる
眩しい太陽の光が街を人を照らして
これから夏がやって来る
青い空にぽっかりと浮かんだ白い雲が
遠い世界へといざなってくれる
焼けるアスファルトから、陽炎が登り立ち
肌を刺すような日差しに肌はうっすらと
小麦色に変化する
5月のお天気は移り気で、晴れたり曇ったり


「今」

また、女性が自殺した、去年の今頃テレビで
死亡のニュースを聞く度、
ドキドキと胸が高鳴った
次は私の番だと、直ぐに死は知らされるのだろうか
知られるだろうかと、今は落ち着いている私
でも、また、いつ、死の旅立ちが
訪れるのかと思うと、いたたまれない気持ちになる
逃亡する生活、電話の音におびえる日々、
薬と咲けと涙が切れる事の無い毎日
そんな私が、今、穏やかな気持ちでいられるのは
私を本当に愛してくれていた人々のお蔭だと
切実に感じる、人は弱い生き物、
決して一人ではいられない、生きていけない
でも、人生し孤独でもある、自分の世界に
籠ってしまう方で、全て何も見えなくなってしまう・・・
心のゆとりの大切さを、今の時と共に考える私


「ねこ」

おはようと声をかけると、歩く私を追いかけて近づいて来たねこ
どこまでも折って来るので、そっとしゃがんで撫でてやった
とっても気持ちよさそうに、喉をゴロゴロいわせて、目を細める
動物はとても正直、優しさを感じると歩み寄って来る
殺気を感じると、跳んで逃げてしまう
今の私には、愛するという気持ちに溢れていて
何にでも、誰にでも、優しくなれる
こんな気持ちを、いつまでも、いつの日も、持ち続けて
いられたら、いいだろうなあ


「初夏」

黄昏時の初夏の空、ビルに覆い被る様に
モクモクと入道雲が広がって、
強い風に流されながら、その姿を変えていく
青々と茂る木々の木陰を求めて、人も車も犬も猫も
その下に佇んでいる
同じ時間で、同じ場所にいても、空も雲も、日の光も
歩く人々、行き過ぎる車も、皆違う
通り過ぎる人並みの中に、もしかすると、あなたと出会って
いるかも知れないという、ひそかな喜びを抱いている
会いたいけれど、会えない 会えないけど、会いたい
この思いは、あなたも同じなのかしら


「イヤリング」

名も知らぬ並木の下で、雄蕊や雌蕊のついた草色の花達が
雨に濡れたフロントガラスの上を埋めていく、今日は雨、
乗り遅れた1本後の電車で、満員の人並みに押し潰されそうになって
ウォークマンを聞けなかった朝の事を思い出す
雨が止めば、車の窓をいっぱいに開けて、ラジオから流れる
大好きな曲を待ちゆく人達に聞かせるように、ボリュームをあげる
誰かが言ってたっけ、女の人が運転している時は素敵だって
耳のイヤリングが揺れて、ハンドルを持つ手の煙草を握っている
その姿がいいって
あの人のいない会社は淋しい、声も姿も、その眼差しも
忘れてしまいそうで、私の涙の様に、今も降り続く雨が悲しい


「面影」

あの人の面影を、待ちゆく人にダブらせる
あの横顔が、後姿が、歩くスタイルが、少し似てるから
突然、バッタリと、出逢うのではないかと、秘かな望みを抱いて
入梅の空の下、私の心も曇っている
あの胸のトキメキを、私は今も忘れない
暖かかったあなたの手、寄り添う時のやすらぎを
今も思い出す度に、心臓の音が高くなる
自分に素直に、自分を自然に出したくて
あの人の前ですねていたり、いらだったりした
でも、今は、あの頃が、とても懐かしい
日々は過ぎ去って行くもの、でも、時間は片時も待ってくれない


「私」

人は誰かを好きになる、誰かと親しくなりたくなる
人間模様を見ていると、とても複雑な気持ちになる
本当の私を本当は誰も知らない
自分1人では、とても淋しい時もあるけれど、
頼れる誰かを見つける事が出来なくて、
メランコリックになってしまう
人の気持ちは人それぞれ、思いつめる心を
吐き出したくて、また、迷う心を人に引きとめて貰いたくて
話をしたくなるの
沢山の思いや気持ちを聞いても、本当の事は
誰も言えない、そう、悩みは、一人で貯まって行くの


「夏」

真夏日がずっと続いて、日の光が毎日ピリピリとしている
でも、日焼けした肌の皮が少し剥けて来て、今年は遊んだなぁと思う
8月中に、湖へ、ホテルのプールへ行きたい
ナンパされても、いい男がいなくって、とても淋しい
誰でもいいからという妥協はしたくないし、
されでも、好きな、あの人を思い出すのは何故かしら?
明日こそは、いい出逢いをと、心待ちにしている、今の私


「夢」

うわさは、人知れず流れて行く、空の雲の様に
私の思いとはうらはらに、話は雲の様に形を変える
真実の愛は、ここには無い、今までの事は全て夢
あの人への思いも、これで断ち切れる
ただ、あの人の口から、流れた嘘は、私の心を突き刺した
好きになる人が悪いのか、人を見る目が無いのか
秋の空の雲の様に、羽の様に流れてゆく
噂にも、かたときも、じっとしていないで姿を変えて行く












あかね しづか
作家:あかね しづか
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