WARNING MARK 2 -廃棄物テスト-

  遠くから見るとまさしく車に見えていた。
  しかし、近付いて見てみると、その物体は、車を水晶のギザギザ感に尖らせ、まとったようなインパクトがあり、芸術品的な形を成していた。

  異様過ぎる物体に車に辺りの人々は、関心があって多くの人が群がって近付いて来ていた。
  隊員たちは、周りの配慮から銃を隠しながらも直ぐに対戦出来る態勢で近寄って行っていた。

  いきなりパンッ×2というラップ現象に似た音がした、辺りが騒然とする。
  隊員たちが銃口を一瞬 前に構えたが、目で何も無いのを確認し、直ぐに皆にサインを送り、銃口を下に向け、隠した。
  ピリピリ感が空気に伝わっていく感覚を味わう。

  目の前では、戦争映画のワンシーンのように物が砕け飛ぶ場面が映っていた。
  しかし、不思議な事に音が全く無かった!?
  そして三つ目の爆破は、直ぐ近くで起こった、砕かれた石が散って顔に当たり!? かすめて飛んでいく。
(エッ、当たる!?)

  音無しの視力だけじゃ、実感がとぼしく回避動作に少し遅れが出た。
  無音性映画を見ていた。
  大勢のSWAT隊が破壊された石や変形したオブジェの破片に大ケガや重症をおった。
  すかさず大勢の機械人間が急襲して来て交戦や乱射撃をして来た。
 
  そして時間が経ったのか、見渡すと機械人間達は、姿を消していた。
  気が付くと全員が地面に横たわっていた。
「ウウウ~」
「オイッ、大丈夫か!?」
「ウウウ~ッ!?」
  ケガを負った物同士で助け合い、集まっていた。
「オイオイッ!?」 
  一人の兵士が腕を伸ばして指を指した。

  爆発したはずのハリセンボンみたいなオブジェの車が、あった。
  動いていた・・・変形していた・・・人型に成った・・・赤い光が無人ダーツをしていた・・・中央に近付いていく・・・十秒位して赤い点は、中央の一点に成った・・・一瞬  地に炎が舞い踊り、眩しい光を放った。
  これにより、SWATのひとグループが消滅したのだった。

  外!?なのか、建物内!?なのか、周りが暗い場所に来た。
  視界が全くきかなくて銃のライトを点けていた。
  辺りを確認してから、仲間にサインを出して進んで行く。
  しかし、ある程度 時間が経った時に事件が起きた。

  赤、黄色、紫とネオンのように光がピンライトで当たった。
「オオ~!?・・・」
  一瞬 ざわめく、光がゆっくりと舞った、そして隊員達を取り囲んだ、また真っ暗になる。
  そして、次の瞬間 白い光が閃光し、隊員達の目を失なわせた。
  発塩酸弾が宙を飛び、爆発した。

  ジュー、じゅ~、
「ア~ッ、あアあア~」
  バーンッ、服や皮膚を焼き、手榴弾をも爆発させた。
  スタスタスタと戦国時代の人斬りの侍達がSWAT隊に早く忍び寄って来た、ブーン、行き成り斬りつけ始める。
「ワー」
「ア~」
  スカンカンッ!?、ブサッ、銃口や体を斬り落としたり、刺したりしていく。
  反撃したり、同士撃ちさせたりして激しい戦激しい戦場に成った。
  しかし、その場に居たSWAT隊員達は、みな惨殺され、倒されていった。
  海が広がっていく。

  指令本部は、レーダーに引っ掛かった四つ目の物をSWAT隊に知らせていた。
  直ぐに場所に急行する。
  移動中に連絡が入った。
「時速六十kmの車は、おとりだ」と。
「今、時速百kmのバイクを追跡中」だと。

  しかし、また、とんでもない話が入って来た。
「時速三十kmで飛ぶ未確認 飛行船は、有り得ないと!? なぜなら、飛行船は、遅く見えていて最低百kmは、出ていて当然だと!?」
  それじゃ~、あの飛行船は、何だと!?

  そして、レーダーの発信源に付いて調査をしていた
SWAT隊員達は、びっくりしていた。
  外に出て修学旅行生達や一般人が多く居たのと音を立てて徐々にハリケーンが作り始めている状況に遭遇してしまっていたからだった。
  作り始めていく、建物内に居るSWAT隊員達の吹き飛ばされていく姿を眼前で見ているしかなかった。
  ビルや物が粉砕されていく。
  まさに彼らは、ハリケーンの渦の目の中に居たのだった。

迷 彩映 (mei saiei・メイ サイエイ)
WARNING MARK 2 -廃棄物テスト-
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