WARNING MARK 2 -廃棄物テスト-

  また他のSWAT隊では、右から左から凄まじい風!?の中で、いや凄まじく多くのスズメ蜂の中で隊員達は、虫と戦っていた。
  倒れていく者が多く成っていく中で突然 居なくなり、無風状態に成った。

「あア~っ」
「ふうっ、ふうっ、ふうっ」
  ウグッ、みな唾を飲み込んだり、慌てふためいたりして心臓をドキドキさせたり、体をばたつかせたりしていた。

  しかし、気を抜いた一瞬の間に全てのSWAT隊員や民間人は、頭を目掛けてぶっ飛んで来た二段式の横に数本の釘が出た半面の仮面に人間達は、手当たり次第相手を倒す殺人マシーンに変貌していった。

  アンドロイドゾンビだった。
  敵味方関係無く倒していく、レーダーに引っ掛からない、たちの悪いマシーンがハリケーンの中でうごめいていた。
「う~」
「アア~」
と何処からか飛んで来る手に合体するオゾマシイばかりの武器に叫んでいた。
  地上の廃棄マシーン、被害者を増やしていく。

  ハリケーンは、大きく膨れあがって巨大化した。
  そして人が歩く速度程度で都市に向かって移動し始めた。
  物を壊しながら天高く吸い上げ、落として廃棄物にした。
  《廃棄物が多くの廃棄物を創作していく》
  圧倒されたその後、敵に逆探知され、不意をつかれ、妨害電波の出たリモコンモーターグライダーにより、指令本部は、爆破された。

  子供を助け、避難した大人達が走っていた。
  猛風吹のやや和らいだ中 障害物に襲われていた。
  草花を掘り起こすように天高くから遠心力を使って斜めに色々な車やビルの大きな破片が地面に突き刺さって来た。
  そして地下鉄の列車や貨物列車が地面から、風によって吸い上げられ、逃げていた大人達をみな突き飛ばしていった、大惨事が渦の中で起きていた。

  あまりに早く、あまりの突然の事で頭の中では、整理が仕切れなく成っている状況だった。
  恐い位の風の中で行き成り、大量で流れの早い水に体をもって行かれた!?
  ザッバー、体が流れの渦巻く嵐の海の中に飲み込まれる。
「なにっ!?」
「ウグッ、ウッワ~!?」
「ワ~ッ、あアあアっ!?」

  ハリケーンの一定のラインだけが、洪水!?になり、地上から人間達を巻き上げ、遠心力を使って遥か彼方の上空へ移動させられた。
  そして上空の位置へ来ると行き成り、何もない中空へ放り出された。

  死ぬ!?と予感させられる。
「アアアアー」
「うわ~」
  みんなが大声を張り上げる中 怖さから声を張り出す事が出来ずに手足をバタバタさせている人もいた。
  そして目にした、大きな×3 イソギンチャクのようなハリケーンの真っ黒い×3 渦の目!? 口の中に飲み込まれていく事を。
  重力に加速がついて落ちて行く。

  突然変異の悪い虫は、あるSWAT隊に近付きつつあった、より一層の猛吹雪!?が人間達に急襲していく、
「ウッ、白い!? 冷たい!? 雪!?」
  目で見て、肌で感じ、脳を回転させたが、いくら考えても出て来る《答え》は、雪!?だった。
「アーッ」
  考えている内に一人の人間が遥か彼方まで吹っ飛ばされて行った!?
(風で飛ばされたのか!?)

  そして瞬時に猛吹雪が止んだ。
「ワ~アアアー」
  SWAT隊員がまた一人ぶっ飛んで行った。
  悪魔に引っ張られて行くように。
(・・・何なんだ・・・!?)
  異様な光景を目にして唾を飲み込んだ。

  行き成り、胸辺りに強い衝撃を受けて知らず知らずに数メートル退かされた。
「ウッ!?・・・痛っつー」
「ウッ・・・アーッ・・・アアアッ!?」
  一定間隔の時間に何物かに襲われた。
  衝撃物の方向に両手両腕を使って壁を作った、隙間から見えぬ敵を覗き見る。

「ウウウウッ!?・・・」
  後ろから腰に強い衝撃を受けて飛ばされ、ほふく前進状態に成った、口から血を流す。
  休む暇もなく、ジグソーパズル似の機械ピースがドンドン飛んで来て体に融合した、肉体中が合わずに機械化していくか、壊死化していく。
「アッ・ア・あ・アーっ」
  痙攣を起こしていく、吐血していく、白目に成っていく、意識が遠く成っていく。

迷 彩映 (mei saiei・メイ サイエイ)
WARNING MARK 2 -廃棄物テスト-
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