WARNING MARK 2 -廃棄物テスト-

『自然界にゴミは、ない』
  この格言が流行語に成る時が来ていた。
  嘘か、真か、それは、地球外生物から、地球に送られた″電子メール″の脅迫文に書かれていた。

「あなた方は、私達の手の内にある。 争えば必ず、死滅するだろう。 嘘や脅しでは、ない。 言う事を聞かなければ、私達の《棄ててもいい、ゴミの破壊兵器》を試させてもらう。 吉と出るか、凶と出るかは、あなた方の《運》次第だ。 吉報を待っている」

  陸・海・空と実戦で敵と戦う事をせずに電子メールの文章だけで頭ごなしに上から目線で言われたのだった。
  戦う事は、好きでは、ないが、それしか《結論》を出せない状況下なら、仕方がないと上層部のみんながそう思っていたのだった。

  しかし、あとでその圧倒的な驚異的な、地球上では、あり得ない地球外生物の戦争兵器の力に人間は、翻弄される事となる。
  そして、文章の通り、これがゴミになる最低の物なのか!?、疑いを持ち始め!?、心に迷いを感じ始める時間が始まる。

  10月××日の快晴の日  異性人達は、人類への見せしめとして多くの生命体が集まっている都市に攻撃をする事を決めていた。
  そして、同期日と同場所に罠を掛けた。 国は、影のようにご内密にSWAT隊を数隊に分けて防御、そして迎撃を仕掛けようとしていた。

  また、あろう事にその日は、急に決められた為、都民や観光客を避難させる事は、困難とされ、国は、《犠牲者を最低人数に抑えるように》という決断を取らざる負えなく成っていた。
  時がカウントダウンされ始める。

「我等が推測する中、奴等は、有無を言わさず急に大量殺害を企み、都市に殺人ウイルス兵器を撒き散らそうとしていると判断した。 我々は、それを阻止すべく招集された。 前途多難で瞬間瞬間で判断し、答えを出さなければいけないというケースがあると思われるが、《日頃 鍛えられた精鋭の俺達なら出来ると俺は、睨んでいる。 無事に仕事をこなして全員で帰るぞっ》」
「オーッ」

  探索調査中 事態は、一変した。
  本部からだった。
「え~、そんな馬鹿な・・・ほんの今、さっきまでレーダーには、映って無かったのに・・・!?」
  何の話をしているのか、全く見当が付かなかった。
  レーダーに三つの陰が映っていた。
「一つは、時速六十km、もう一つは、時速三十km、もう一つは、時速百kmで都心部にSWAT隊に近寄っている。 確認してくれ」
というメッセージだった。

  情報を集め調べ出した結果、時速六十kmの物は、車で、時速三十kmの物は、正体不明の飛行船で、時速百kmの物は、バイクだった。
  各々に監視が付いてモニターが映像を捕らえた。
  監視を続けていく。

  そして突然、連絡が入った。
「こちら、こちら、建物近くのロータリー広場に車に似た不審な物体を発見、近付いて調査及び確認をする、以上」
  そんな一報が急に入ったのだった。
「こちら本部、了解した。 くれぐれも注意して調査せよ」
  そしてトランシーバーが切れた。

  遠くから見るとまさしく車に見えていた。
  しかし、近付いて見てみると、その物体は、車を水晶のギザギザ感に尖らせ、まとったようなインパクトがあり、芸術品的な形を成していた。

  異様過ぎる物体に車に辺りの人々は、関心があって多くの人が群がって近付いて来ていた。
  隊員たちは、周りの配慮から銃を隠しながらも直ぐに対戦出来る態勢で近寄って行っていた。

  いきなりパンッ×2というラップ現象に似た音がした、辺りが騒然とする。
  隊員たちが銃口を一瞬 前に構えたが、目で何も無いのを確認し、直ぐに皆にサインを送り、銃口を下に向け、隠した。
  ピリピリ感が空気に伝わっていく感覚を味わう。

迷 彩映 (mei saiei・メイ サイエイ)
WARNING MARK 2 -廃棄物テスト-
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