ぱるす通信〜こころのくすり箱〜第23号

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講演録〜石川洋先生朗読会〜( 1 / 1 )

「日本浪漫 ~あなたに残したい 言葉のアルバム~」

朗読会に『逃げたらあかん』石川洋先生とともに参加

0711_ishikawa02.gif 本紙21・22号で告示した演劇倶楽部「座」とフジテレビアナウンサーによる朗読会「日本浪漫 ~あなたに残したい 言葉のアルバム~」が7月2日(土)・3日(日)、東京日本橋の三井ホールで開催された

 約600名入るホールは7月2日2回、7月3日1回の催しだったが、いずれも満席だった。

 石川洋先生も、週3回の透析の日であったにもかかわらず、病院を東京に変更し、7月2日17時開演の会においでくださった。石川ファンの方々は沖縄、京都、大阪、仙台、横浜、東京などから懐かしい顔が会場に揃った。もちろん、『逃げたらあかん』朗読のきっかけとなった高橋とも子さんも子どもと共に仙台から出席してくれた。


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 朗読会が始まり、途中15分の休憩をはさんで後半、いよいよ笠井アナウンサーが、石川先生の著書『逃げたらあかん』を持って登場した。

 そして、笠井アナが、なぜ石川先生の詩を読むに至ったかを語った。

 東北地方3週間の取材の後半の出来事。仙台の岡田小学校も津波に流されていた。

 そのとき、あるお母さんが、多くの思い出は流されたけれど、この学校の校庭には9年前に子どもたちと埋めたタイムカプセルのあることを思い出した。20人ほどで校庭を掘り返した。すると黄色のカプセルは無事に出てきた。

 笠井アナはその取材に立ち会ったのだ。

 子どもたちの将来に対する夢はもちろんのこと、親御さんたちから子どもの将来に対する手紙もあった。その中のひとり、高橋とも子さんの手紙は、まさに今日の災害を予測していたかのような石川洋さんの詩だった。




生まれてくるときは

0711_jinsei.gif

赤児は掌をにぎりしめている

そのこぶしを開くとき、

人間の活動が始まるのである。

結んで開く生命の躍動である。








0711_jinsei02.gif問題はなにと結ぶかである。

楽な生き方と手を結ばないこと。

うまい話に手を出さないこと。

利の多い仕事に手を染めぬこと。

結び方を間違うと自滅の道を歩む。


心して無欲の縁を結ぶことである。

よい仕事に汗をかくことである。

『人生今からだ』より


高橋とも子さん原文のまま

「20才の我が子へ」 母より

 平成14年2月21日、AM2:20、ペンをとっています。

 小学校生活も無事終え、もうすぐ卒業。身長165cmと私と同じになりました。手も足もいつの間にか母をこえ、大きくなったね。

 8年後20才、大人になった貴方は何をしているのでしょうか? 身体だけでなく、精神的な成長、楽しみにしています。

 自分の進む道を一歩一歩踏みしめて頑張ってください。

 このメッセージを読んだ笠井アナは、帰京してから石川洋さんの本を探したという。そして手にしたのが『逃げたらあかん』(平成元年出版、発行元・ぱるす出版株式会社)、『全国学校図書館協議会選定図書』に選ばれている。

 それでは笠井アナが朗読した詩をご紹介しよう。


はじめてのあなたに


0711_book_nigetara.gif悲しいことが多いのは

自分のことしかわからないからだ。


つらいことが多いのは

感謝をしらないからだ。


苦しいことが多いのは

自分に甘えがあるからだ。


悲しみや苦しみをしらない人はいない。

しかし、悲しみや苦しみだけで終わってしまったら

それこそ、哀れむべき人生である。


自分をどう慰めてみても

自分の淋しさを癒してくれるものは生まれてこないからである。


親と子はかけがえがないという。

それだけに、どうすることも出来ない子をもつ親は

そのつながりのせつなさに涙する。

どんな子にも、かならず光がある。その光がみえない親は

子によって育てられていることをしろうとしないからだ。

(後略、朗読会では全文が紹介されました)

『逃げたらあかん』より


【いしかわ よう】

昭和5年(1930年)、栃木県鹿沼市生まれ。キリスト教の家庭に育ち牧師を志したが17歳の時、一燈園創始者・西田天香師に出会い師事。托鉢者として現在に至っている。東南アジア難民救済、スラム支援、在韓被爆者等の支援に対し2000年韓国から国民褒章、カンボジアから国家建設功労第一等勲章を受章。人間の根本に迫る講演は大きな感動と反響を呼んでいる。

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