リタイヤメントのための知的生活

目次( 1 / 1 )

まえがき


第一章 自宅に一人になれる場所をつくる

1.知的な生活をつくるには、一人になれる場所が欲しい

2.自宅に自分の部屋を探すことから始めよう

3.子供が巣立った後の部屋を手に入れて自分の部屋とする

4.物置のための部屋を自室にしたらどうでしょう

5.自室になるような部屋が無いときには・・・

6.自分の机と自分の椅子を部屋に置く

7.自室にベッドは置くべきでない

8.本と本棚を置く

9.自分の道具を置く

10.インターネット接続できるパソコンを自室に置く

11.音楽を聴くとリラックスできるならオーディオも置く

12.室温コントロールは頭の冴えが鈍らないものを

 

第二章 知的リタイヤメント生活の選択肢

13.明日からできる、手軽なブログ

14.もの書きのステップアップサイクル

15.リタイヤメントのブロガーは今は少ないようですが、今後増えるでしょう

16.ブログがスラスラ投稿できるようになったら、次はeBookに発展させよう

17.ブログを長く書き続けていると、紙の本の可能性だってあるのです

18.お困りごとアドバイスは、リタイヤメントだからこそ熱中できる

19.動画投稿は目下ホットな知的活動の最前線か

20.もの作りをするのも知的活動のうち

21.真空管オーディオアンプ製作は、思考力が試されます

22.株式やFXの取り引きも、やり方次第で知的活動になる

23.ニュース情報から自分の取り引き理論を組み立てる知的活動

24.アノマリーで取り引き予測を試行錯誤する知的活動

 

第三章 外の居場所

25.一人になれるカフェを見つけて“外の書斎”とする

26.カフェ各論

27.温故知新 図書館にある自習室の“外の書斎”利用

28.銀行と証券会社の活用は、セミナーに出ること

29.バス・電車の中は、考える場所に活用できる

30.知的自由人としての服装

31.知的自由人が持ち歩きたい小道具

 

第四章 知的活動の環境整備

32.朝昼晩、それぞれどのような知的活動が適しているのか

34.知的リタイヤメントは、他の人と交流する機会をどう作る

35.ボランティア活動を活用して自分にプラスになる人を見つける

36.知人との交流を継続するにはスカイプがベストなのではないか

37.知的な散歩をするために留意したいこと

 

あとがき

 

著者の略歴

第一章( 1 / 12 )

第一章 自宅に一人になれる場所をつくる

1.知的な生活をつくるには、一人になれる場所が欲しい


●お金をかけずに知的な生活の場所をつくる

知的なリタイヤメントになるためには「一人になれる時間と場所」が必要です。そういう時間と場所を使うことができれば、思考やめい想を毎日の日課にすることができます。まず手始めに「お金をかけずに思考やめい想をするにはどうしたらよいか?」について考えてみましょう。 キーワードは「お金をかけずに」です。お金をかければ何でもできますから、「お金を使って・・・をする」の考え方は知的な生活を手に入れる練習にはなりません。お金をかけないで思考やめい想ができる自分だけの手段を見つけたなら、そのとき考えた手法や手順は一生使えるでしょうから、一生お金のかからない、知的質素なリタイヤメント生活ができる可能性を秘めています。まずそう考えることから始めてみましょう。


●日常には意外とめい想できる場所がある

「思考やめい想」をする時間と場所は、一人で居られることが必要です。これは家族団らんのリビングルームにいる時間では難しいです。家族や友人とのコミュニケーションはもちろんリタイヤメントにとって欠かせませんから、こういう時間を削るのはよくありません。だから他の時間と場所を探します。 風呂の中、トイレの中、ベッドに入ってから眠るまで、あるいは朝に目覚めてから起き上がるまで、バスや電車の中、こういうアイデアがたくさん頭に閃いてくるようにすることが、知的なリタイヤメントになるための練習第一歩です。

第一章( 2 / 12 )

第一章 自宅に一人になれる場所をつくる

2.自宅に自分の部屋を探すことから始めよう


●自宅では「自分の部屋がどうしても必要」

自宅に、一人きりになれる部屋があることは「思考やめい想」をしたい知的リタイヤメントにとって必須になるだろうと思います。リビングやダイニングではダメかと聞かれれば「それではダメでしょう」としか答えられません。理由はそこには自分の他に家族がいて「思考やめい想」で思い巡らせることとはかけ離れた会話や気配がそこにあるからです。


●会社でできた「考え事」を自宅でするのは難しい

会社のデスクもきっと大勢の同僚に囲まれた場所にあることでしょう。家庭のリビングやダイニングも自分以外の家族に囲まれた場所なので、自分以外に人がいることは似ていますが、会社のデスク周辺は皆の行動が揃っているので思考の邪魔になることは少ないです。 たまに周囲で誰かが仕事を離れたプライベートの会話を始めると途端に仕事の邪魔になるように、自宅のリビングやダイニングで話される会話やテレビの声は、今考えたいことを邪魔する存在になってしまいます。 それを防ぐには、できれば自室を持って、そこに一人でいられる、ある程度長くまとまった時間を作らなければなりません。

第一章( 3 / 12 )

第一章 自宅に一人になれる場所をつくる

3.子供が巣立った後の部屋を手に入れて自分の部屋とする


●子供部屋をしつらえ直す

子供が自立して巣立ってしまったら、もはやその部屋を子供のために確保しておく必要はありません。子供の所有物は、子供の了解を得て処分するなり物置に移動するなりして、自分の部屋に変更します。部屋のムードはそこにいるときの心地良さに影響しますから、部屋の照明の色を電球色に変えたり、壁に絵を飾るなど工夫して自分好みに仕立てます。


●ベッドは部屋に置かない

多分子供の使っていたベッドがそこに置いてあると思いますが、部屋にベッドがあるとどうもいけません。ベッドに寝転びたくなる衝動に勝てません。そうなると折角の思考とめい想のための自室が、単なる昼寝の部屋に格落ちしますから、ベッドは処分してしまいましょう。


●狭い部屋は知的活動向き

ベッドが置けるような部屋は広いので、落ち着かない雰囲気が出る可能性があります。広くて何もない部屋は、くつろげるかもしれませんが、思考やめい想のためにはモノがある部屋の方がいいのです。 不便でない程度に、本棚や道具棚を部屋に持ち込み、見えるところに本や道具がたくさんある部屋にするとインスピレーションが湧く部屋となってきます。

大庭夏男
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