私は、彼女を信じる為にダメもとで、あえて嫌いなふり、退けるふりをする《kama》をかけてみる事にした。
心では、両手を合わし、神頼みをする思いだった。
連絡が来てもなかなか返さないで気のないふり、ツケ放すふり、ケンカ腰のふりをして相手の様子を確かめた。
「この頃 なかなか連絡がないよね~、お仕事で忙しいのかな。 無理しないで頑張ってね」
「具合悪くしているのかな~、心配です。 時間が空いたらでいいから、連絡を下さい」
「沢山、連絡をくれるのは、嬉しいけど、ちょっと君に聞きたい事があるんだ。 君は、俺の事、どんな風に思っているのかな!?
遊び半分で付き合おうと思っているんですか!? 一時だけの寂しさしのぎ!? セフレ!? それとも真剣に結婚を考えて付き合おうと思っているんですか!? いずれか、教えて下さい」
そして連絡が来た。
「あなたは、私の事どう、お考えですか。 私は、真剣に結婚相手を探しているのは、紛れもない事実です」
俺は、ひと安心した。
俺の探しているのは、この女性だと素直に直感して直ぐに連絡を返した。
「真剣にあなたの事が好きです、愛してしまいました。 本気で結婚を前提に付き合って頂けませんか」
少しの間 時間が空いた。
考えているんだろうと俺は、思った。
時間が長く感じられた。
そして連絡が来た。
恐る恐る返事を確かめる。
「返事がなかなか来なくてドキドキしたけど、本当に嬉しかったです。 はい、結婚を前提に真剣に、こちらこそ、宜しくお願いします」
マジに心が安堵した瞬間だった。
この時、俺の一生をかけてこの女性を幸せにしようと本気で思った。
幸せな日々は、続いたが、やはり、お互いに結果を出すまで安心は、していなかったみたいだった。
彼女も何回も×3、《真剣か本気か》、どうかを聞いて来たし、確かめて来た。
そして俺も彼女と同様に《本気か、真剣》なのか、何度も×3、確かめ合った。
やはり、お互いをまだ《信じる》所まで行ってないのだろうと。
しかし、俺は、考えた。
《入籍して結婚しても同じ事では、ないのだろうか!? なぜなら、お互いを信じるだけで確かめ合うものがないから》
これが離婚の男と女の仲なんだと。
そして俺は、考えた。
その《目に見えない物》をお互いが理解し合えれば、上手く結婚生活が続くのではと。
そして彼女も同じ事を考えている事に俺は、気付く。
「あなたの両親に挨拶に行くなら、茶髪より、黒髪の方が良いよね、どう!?」
「そうだね、やはり茶髪より、黒髪が好印象かな」
「着て行く服は、どんなのが良いかな!?」
「普通は、やはり上下、濃紺色の服にスラックスかな」
「貴方のお母さんって、どんな人!? やはり結婚する上で知っておきたいし、友達の話しを聞くと《嫁&姑》でもめる事もあるって聞くから!? ごめんね~」 (汗)
「うちの母親は、優しいですよ。 あまり頭が良くは、ないけど、仲良くしてやって下さい。 嫁&姑で問題が起きたら、間に入って助けてあげるから。 大丈夫だよ、俺を信じて下さい。 何でも話し合える仲になりましょう。 君を愛してる。 母親の話し相手に成ってやって下さい。 宜しくお願いします」
俺は、《信じる》事を目に見える物にしたいと思った。
「逢ったら、手をつないでもいいですか」
「OKですよ。 ただし、背中側でつないでいるか、知っている人の居ない時にね。 俺、恥ずかしいです」 (照)
「ね~、お互いに何て呼び合えばいいですか。 私は、●●●でいいし、貴方は、何て呼べばいいですか」
「俺の事は、●●●でいいよ、●●●」
「一緒にオーロラを見に行きたいです。 いいですか」
「オーロラって行って必ず見れる物じゃないらしいですよ、知ってました!?」
「そうですよね~、相手は、自然だしね。 分かったよ~、●●●さん、愛してるよ~、貴方が思う以上に私は、貴方を愛してる」
「俺も●●●を愛してるよ、I LOVE YOU. I NEED YOU. I WANT YOU.」
俺は、成るべく《絵文字》を入れるように、言葉を出して確実に相手に伝えるようにした。
「こんにちはヾ(=^▽^=)ノ●●●さん、元気で仕事をしていますか。 季節の変わり目だし、もう一人の体じゃないんだから、風邪をひかないようにね」
「こんにちは、●●●さん、私は、元気ですよ。 心配してくれて有難う そういう●●●さん、愛してるよ」
「私、何て呼ぶのかな~、ね~、何がいい!?、ダーリン、パパ、あなたかな~!?」
「こんばんは、そうだな~、その時、その時に決めて行けばいいんじゃないかな~。 俺も君の事、何て呼ぶのかな~、●●●かな、嫁さんかな、奥さんかな、今から、楽しみです」
「こんばんは、うん、今から、楽しみだね~、●●●さん、愛してるよ」
「あ~、来た~、今、こちらから、連絡をしようと思ってたんだ。 ね~、私達って気が合うよね~」
「そうだったんだ、 俺たち、気が合いそうだね、嬉しいです」
「ね~、もし、俺が、会社を辞めると言ったら、どうする、収入が無くなっちゃうよっ、●●●」
「もし、●●●が辞めたいと言ったら、分かりましたと言います。 私は、ずっとずっと●●●に付いて行くんだからね、収入が無いのであれば、私が働いて生活を助けますよ」
「ね~、ね~、私、夢を見たんだ~、双子を産む夢。 朝方の夢だから、正夢になるんじやないかな、私、結構当たるんだ」
「こんにちは、●●●。 へぇ~、双子か~、正夢に成ると嬉しいね。 子供は、欲しいと思っているから、三人頑張って産んでくれるかな、●●● 」
「はい、三人ですね。 分かりました。 双子でもいいのかな●●●さん」
「子供は、好きだから、大丈夫です。 元気な子を産んで下さいね。 もう、子供の名前は、決めてあるんですよっ」(照)
「良かった。 二人で元気な子供を育てて行きましょうね。 ね~、子供の名前は、何て付けるんですか」
「もう、幾つか、ピックアップしてありますが、産まれてくるまで内緒です。 二人で決めて行きましょうね」
「はい、わかりました。 二人で決めて行きましょうね。 どんな名前があるのか楽しみです」
知らぬ間に、いつしか時は、流れたのだった。