存在の涯てを物語る

 自然災害、交通事故、殺傷、犯罪、火災、水難、紛争、戦争、飢餓、病気、悪意、いじめ、家庭内暴力、因習、カルト災害、詐欺、破産、解雇、心的障害、受験失敗、就職難、離婚、孤児、自殺、すべての苦のなかでも、地球の及ぼす災害である地震と火山爆発、洪水、竜巻など、あるいは隕石落下という天災については、わたしらにとっても余りに深遠な遠大な因果律の組み合わせが必要なため、たとえばアフリカに生まれたことが往々にしていろいろな苦の原因にぶちあたる、という事実になんらかのおおざっぱな関連を仮定することが出来るというのがせいぜいのことなのであります。


 ですから、かなりの度合いでこの種の災害の被害はランダムである、といえるでしょう。


ただ、その結果が重要なのです。生まれたことがランダムであるともいえることからも推測できるように、問題は苦の結果ないしはそれに対する対応なのであります。


ひとつは、生き延びた人は負のスパイラルに巻き込まれない、という知覚をもってほしいし、もうひとつは、死んでしまった人は自由を得て、愛する人を守護する尊い風のひとつになったのであり、そういう自覚をもつことが理想なのです。

地上にある人々の深いところにこの智恵がみつかったとき、地上ですでに極楽になることもあながち不可能ではないと思うのです。





『愛のたとえ』


風が家中を自由に通り抜けるように、四方の窓を開け放つのが保美の日課である。


雨の日には降り込む方向を考えて、それでも少しだけ開けておく。冬もともすればどこか開けておくので、夫の高次は寒がるのだが、彼はパソコン修理の電話依頼の仕事を請け負っているので不在時間が長い。

夜は絶対にシンガーソングライターの本業に時間を割く。彼の歌は流行りに逆らっているので勿論ながらライブをしても持ち出しとなる。


子供はいない。育てる暇と金が無い。保美も横浜有数の高級ブティックの雇われ店長なので、多忙は半端ではないのだ。その割には給料が少ない。


ここで妻として世間的な考えに毒され、夫を責めるような保美ではない。彼女は音楽を食べて生きている夫をこよなく愛しく思っている。得がたい宝物のように。

それゆえに保美は高次に喜んでもらうために最高のプレゼントをする。彼を喜ばせることが保美の本能であるかのようだった。彼女は喜んでプレゼントした。


「じゃ、今夜もこの体をプレゼントするわよ、あまり時間無いけど」

「うれしいな、有難くいただくよ、どんなものかな」

「高次がしたいように吸い尽くして頂戴、保美の体は、これは高次のものよ、あなただけの」

「三十分かな」

「ああ、いそがなくっちゃ」

「いそがなくっちゃ」



最初にこんなことが始まったとき、保美の体は高次を知らないまま、ただ彼に向かって全開して捧げ切られていた。彼も経験があるわけではなく、ただ体の線にそって撫で回し、その柔らかいしっとりした感覚に賛嘆の声をあげた。


「すてきだね、まるで、まるで。ああ、たとえようもない感じだ」

保美は高次が喜んでいるので、満足して微笑んだ。自分の体で喜んでいる高次を見て感じてその近さが幸せだった。保美は高次の体のすべてが好きだった。すると

「僕も保美にあげるよ」

「ナニを?」

「僕のすべてを、好きだって言ったよね」

「ぜんぶ好きよ」

「じゃ、触っていいよ、保美へあげる体に」

保美は肩をさわり、筋肉の付いた腕を撫でた。その硬さは今まで知らない人間の体である。



そのうちに、どうしてそうなったのか、保美に突然、異変が起こった。

すでにオーガズムへ向かう途上にあった。道は確かで、安心して辿っていく。


期待を裏切らない、期待以上の山の頂があった、しかしもう次の峰が待っていて、もう一段高い長い頂上があった。


しかしまだその奥にも山がそびえているのがわかった、息を吸う間もないほどにそこに吸い上げられて登った。

そこは余りに高く長いので、保美の息が続かなくなり、彼女は泣き声をあげた。

高次が動きをゆるめた。長い下り坂だった。


「どうして、どうなったから?」


保美がかすれた囁き声で尋ねた。高次がまだ大きな息をしながらだまっているので、続けて尋ねた。

「プレゼントとてもすごかったわ、私が歓びの贈り物しようと思っていたのに。高次は嬉しかったの、喜んでくれた?」

「うん、素晴らしかった。僕のプレゼントを君も喜んでくれたからなおさらね」


お互いが気に入ったプレゼントを、プレゼントと言う行為や気持ちによって達成したのだ。

それがふたりの日常であった。恋愛と性欲がなんの罪悪感や利己主義も無く、ささげる気持ちで合致していた。


 (鹿児島の奥のほうにある、昔、日置とよばれていた地域、ここには歴史上、なかなか傑出した人物が生まれていて、薩摩一国ならず日本全土を視野に入れた志を抱くものがおおく、おたがいの連帯信頼協力関係は、わたしらの次元においても強く残っております。とはいえ、ささやかな影響を与えうるにすぎませんが。


最近よくしられているところでは、徳川末期の十三代将軍家定に嫁いだ天真爛漫、恐れというものを知らぬ女性がおります。


出自は日置なのです。この出来事はまったくうまく行った事例と申せましょう。彼女は精神を病んだといわれている夫をもよく理解し、徳川慶喜にも影響を与え明治維新へできるだけ被害を少ない方法を取ることに寄与したのですが、子供を生むことがありませんでした。


この日置グループの願いはなになのか、それは重要なポストの家系に日置出身の女性を送り込み、彼らの善き意図を彼女を通じてその周囲に実現させようというものであるようです。


その後もおなじ導きを成功させ、ほとんど第二次世界大戦の終結を早めるというところまで影響を与えたこともありましたが、女性なので自ら表舞台で働くことができないのです。


なぜいつも女性なのかについても、その地域特有の男女問題の因縁があったことは確かです。小さな地域のことなので人材に事欠いたこともありましょう。ひとり久しぶりに陸軍の将校になった男がいました。


終戦時に、中国に残ることになる軍人の家族をもろともに殺させるという上層部に対して逆らって反対を表明し、一大隊の家族を生還させました。この中に偶然にも、偶然とはいえないでしょうが、日置出身の女の子がおりました。


わたしらはこの子を育て、教養もつけさせようと図りました。しかし何らかの別の意図が働き、十全の結果とはならず、この日置グループの一致団結にもかかわらず、彼女が嫁いだのは長州の旧藩主の血を引く、落ちぶれた一族でありました。


夫婦共に、育った環境には共通点があり、つまりこの場合、甘やかされたこと、どちらも無口になったという点なのですが、これが結構悪い結果を導きがちなのです。夫の高志は頭が良くまじめなところもあるのはよしとして、何よりも男前なのが仇になりました。妻となった勝子がただの面食いとう性質だけから高志に惚れたのです。


勝子は人間としての夫を理解することができないのに、自分のことは人間として扱って欲しがり、自己中心的でした。


高志は勝子を家事育児の役をする女体とだけしかみなすことができませんでした。そして自分の欲望のみを感じたのです。それ以上のことには思い至りませんでした。勿論チャンスはありました)


 


『後一歩の愛のたとえ』


高志と勝子の気持ちが最も高まっていたころ、近場の丘でデートすることになった。そこで少しキスしたりして、山すそまで下りてきたときとつぜんの雨になった。


夕闇も急に深くなり、古い寺院の茶室のような裏壁にたどり着いた。中にはいることは出来ないため、屋根の下で雨を避けて、しっかりと抱き合った。はじめての全身での抱擁だった。


 耳には雨の軒を叩く音しか聞こえない、暗闇の中でふたりはひしとお互いを感じて立っていた。硬いものが勝子の下腹に触れたがいやな感じはまったくしなかった。これが異性なのだと異なることが嬉しかった。高志の手が柔らかく勝子の股間を押した。

 

 いつのまにか勝子は太いため息をついていた。どこからくるのかわからない快い感動が高志の動かす手のひらから全身にまでひろがる、それは一押しごとに強くなる。どこまで行くのかわからないほどだった。


 雨の中に勝子のため息ともつかぬ声が響くようになったとき、高志は勝子の手を導き、自分を握らせようとした、が、勝子にはそれすらできなかったのだ。もう体が崩れ落ちそうだった。

 

高志はすばやく自分で終えた。そして勝子から手を離した。勝子はすべてが消えるのを感じた。


帰ってから濡れた服を脱いだ勝子は、三箇所丸いしみがスカート下にあるのをみつけた。高志と関係があるのだと思って満足した。


それから数年して、結婚し子供が生まれたとき、性行為ができないときでも勝子は高志に歓びを感じてほしくて、手を尽くして愛撫した。そのことを高志もよく記憶していたが、その意味をお互いにしっかり悟ることに失敗した。


無口な二人は感動してもおたがいに告げなかった。


(何か社会に貢献できなくても、個人的な小さな生活の中に完結した人生であれば、わたしらもそれはそれでよし、と幸せな人間が増えて安心するものです。どうしても何かを達成させようと強いるわけではありません。

 それどころか、なにかの拍子に大成功をおさめることにでもなると、羨む心情に影響されて、まるで取引でもあったかのように悲惨な最期を遂げることも多々あります。

 

社会的に成功できたから自身の功績であると思うのは間違いであり、逆に成功しなかったから自分は能力が無いと卑下するのも本当ではありません。


そうそう、少し混同したようです。流れと関係の無いことを喋ってしまいました。本題に戻ると、この高志と勝子夫婦ですが、日本が敗戦から次第に身を起こし、希望をもって日々復興していたころの両親のもとでふたりとも普通に愛を受けて、余り挫折することも無く呑気に善を信じて生きてきた人間でした。

その意味では決して不運を背負ってきたわけではありませんし、まじめな、しかし芯の無い二人なのでした。良くも悪くも、敗戦によって古い文化がじわじわと根底から変化していく中で育った根無し草の一種です。


しかしまだ何かを信じて希望していた時代だったでしょう。それが果たされたかのような経済的大躍進と、その衰退、失望は国全体を覆いました。もう何を信じたらいいのかわからない時代が来たのです。


わたしらが、こうなる未来を知らなかったはずはありませんが、より大きな考慮の元に、その小さな一部として、とりあえずは例の日置グループ担当の小さな後押しで、二人を結びつける手助けをしていました。

勝子が日置出身の上昇気象の強い女であり、せめて足がかりになるようにと選ばれた家柄がこの没落一家だったのです。


そうです。先に登場させた高次はかれらの息子です。およそ人の気性はその親の遺伝子とその後の環境によって形作られるものですが、そこにわたしらが手を加えようとするかといえば、ノウでもありイエスでもあります。


偶然に対し恣意的にはたらきかけることはさすがに特別な次元グループにしかできませんし、またたいていのものは物理や化学、生物学的な法則に則っています。

 性格形成の時期に、そこに関係している両親などの性格、彼らへの影響勢力を加味するとかなりの情報処理能力が要求されます。わたしらはその能力をえていますが、意図の拮抗関係もありますので、結果として現れてくる性格心情は総合的判断のなすもの、というわけです。


しかしわたしらが常にできるかぎりの幸福を子孫に願ってそうするものであることは絶対に信じてもらっていいのです。そして安心して、自分という存在をなだめてやってほしいのです。


悲しみのどん底にあっても、それは意味あるものであり、克服しもっと深い人間になるための善き配慮であると納得してほしい、決して悲運に押し倒されないでほしいのです。

安心し、信じること、それがプラスのスパイラルの根本なのですから)





『早世の愛のたとえ』


愛する人を亡くした悲嘆を考える会、そんな小さな記事をみかけるたびに山野純子は電話番号をじっと見詰める。いつのころからか、そこにインターネットのサイトアドレスが記されるようになっていくのもじっと見詰めていた。


二歳の里美を残して夫が癌でなくなるのに時間はあまりに短かった。前の恋人との辛い関係から救ってくれた、愛して止まない夫孝彦であった。早く別れるからあんなにも愛が強かったのか。


純子は里美の笑顔に救われていたし、力づけられてもいた。里美は孝彦に良く似ていた。孝彦を育てているようだった。それで生きていたと思う。


里美が大学生になったとき、いまさらと思いながらも純子はサイトを開いてみた。里美に相談すると、やってみたら、操作は教えたげるからと孝彦のように言った。


事例によりいくつかの窓ができている。パートナーを亡くした、というところをクリックする。

そこには、最近配偶者を亡くしたという若い人、老いた人らの悲しみが書き連ねてあり、同じ思いの人の言葉や励ましの言葉が、ついている。封じていたわけではないが、涙があらためて溢れた。

純子のようにもう十五年以上もたっているのは稀であった。ある投稿に目が留まった。


 「夫はまだ26歳でした。死にたくない、別れたくないと一日中言い続けました。私も死なないで、別れたくないと一日中言い続けました。そんな日もそれほど長くはなかったかもしれません。それほど癌の進行は早かったのです。

ある日、夫は意識を失いました。半日ほどでまた戻ってきて、その後はそれほど絶望的ではなく、眸がもうこの世に人のようではありませんでした。私だけが死なないで、別れるのはいやと泣いて泣いて息もとまりそうでした。

おまけに妊娠がわかったのでした。夫はそれを知っていたかのように、頷いて、私の頭を撫でてまた頷きました。大丈夫、もう僕は覚悟したよ、仕方ない、君にもう触れることが出来ないけど、いつも君の幸せを祈る存在であるだろうよ。私はいやいやとしがみついて号泣しました。いいわ、私も死ぬからと叫びました。

夜少し遅く彼が帰ってくるだけで、もしこのまま会えなかったらどうしようとパニックになりそうな私だったのです。堪えられるとは思えませんでした。夫はただ私を抱きとめていてくれました。その耳に大丈夫、安心して、護っているから、君も赤ちゃんも、夫は囁きました。

それがとても頭の中に響きました。その翌々日に昏睡が訪れ、一日して次第に息がなくなりました。頭の中で彼の声がずっと響いていました。」


それは純子の経験と重なるものであった。こんなことあるんだわ、と不思議に納得した。



自殺で遺族になった家族、自動車事故で失った家族、と純子は窓を少しずつのぞいて歩いた。

悲しみにうちひしがれた声、同感し慰める声、そしてどうしても護ってくれているように思えるという声、その三種類があった。


純子は、孝彦が護っているから、と一度だけ言った言葉を絶対的に信じた。信じることの出来る夫であった。

なにかあるたびに、ああ、あの人が護ってくれたと思って、やっぱりと確信してきた。


里美の耳が片方難聴になってしまったときも、もうひとつがあるのはよかった、と自分を励ました。すると里美には別の能力が現れた。言葉に色がついて見えるというのだった。

それを描いてみせた。そんなこともしながら、里美は薬学部に通い、自立した女性になると決意してもいた。


喪ってしまった幼児、胎児に対してまでそんな護ってくれるという感じを抱いている人も多かった。いつの間にか、悲嘆の克服法としてエンゼルマークの窓まで増えていた。


そこのサイトの自死遺族の窓は、一応遺族以外はお断りしています、と書き添えてあったがあるとき、純子はボタンを押し間違えてしまった。


様子が違うのでおや、と思ったが別に変わりは無かった。それで記事を読んでいった。


ちょうど昨日付けの新着記事があった。それはもう十数年前に若くして息子を失った母親であった。そこに慰めを求めているというより、慰めを与えるためにそこに顔を出しているように見えた。


彼女の助言や励ましはエンゼルマークの窓にふさわしいような感じだった。特に自殺の場合、かえって差別されたり冷たい視線をあびて告白しない人が多いのらしかった。罪の意識も家族は持つのである。


「でもね、たとえ欝になったことが原因であってもそれは普通の病気の一種なのですし、その他の肉体的な病気で苦しむのと同じだと思いますよ。そして肝心なことは、個人が苦しんだ分、悲しんだ分、その人たちは護りの力が強くなる、きっと護ってくれていると自分に言い聞かせることなんです。


 わたしたちは喪失を悲しんでいい、悲しまないことなんか出来ない、でもねでもね、あの子達の護る意思に対して真正面から受け止め、ありがとうよろしくお願いします、いつも有難うってそしてチーンて鳴らすんです。可哀想にと思いつつも、あの子たちの雄雄しい決意と自己犠牲の勇気を褒め称えてあげるんです」

 


その女性は、はたしてエンゼルマークの窓でも見つかった。


「夢を見たんです。安定剤を使用するようになって以来、夢はもう見ない、と知っていました。でも夢を見たんです。白昼夢だったかもしれません。


大満月の宵がた、彼の月命日らしく、星の光を圧する黄金の望月は、彼岸と此岸との接点の薄蒼い幕にあけられたのぞき穴のようでした。

 愛され惜しまれ懐かしまれる非存在たちの情がそこに集約されてそれであんなに煌々と灯っているのらしい。


 月の軌道は楕円形なので、しかも地球の赤道に対しアミダがけになっていて、軌道の最も高い位置でかろうじて太陽光を全面にうけるのらしい。それが人類に与えられた僥倖としての望月の姿。


しかもその宵は、楕円の最も地球に近くに接している場所なので大満月なのらしい。

みっくん、どうしてる? 言わずもがなの語りかけ。


 あ、飛行機が飛んできた。最終便の成田発なのか、やけに白々、きらめいて宝石のような。

あ、ひょっとしてETのように?

あ、あっ、ほんとに月に当たる!


機体は本当に、映画ETの中の自転車ではないがそのごとく、金色の大円盤を影として通りゆく!

しかもそれでもきらきらと輝きながら。

君もあんなふうに天翔けていったのね。


誰でもこの世を去るけれども、自らの理想に適わない生ならば生きるに値せずと決定する。

それは普通は許されない、実行するにはその方法しかない。逃げたのではないよ、これは僕の自由意志だからね。


みっくん、わかってるよ、尊厳死と呼ぶべきだっていうんでしょ。非存在になればお母さんを護ることができる、それがもうひとつの結果なのね? そうなの、みっくん?


影でありながらきらきら輝きながら飛行機の形は通り過ぎていき、消えてしまった。


私はそんな夢を見たように思います。そしてそれを固く信じることが出来るように思います。

それが彼を支えることだと思われました。彼が私や係累を守護するのと同様に。」


 (山野純子は知る由もありませんが、そのサイトの人物とは彼女の古い友人麻子 クルトであったかもしれません。

 あるいは似たような縁の人物であったかもしれません。お互いに知らずに、あなたらだってすでにこの地上で助け合おうとしているのです、きっと)


東天
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