ねこふくろう

南の国のまずしいむすめ( 4 / 9 )





貴族の男はおいかける まずしいむすめをさがすため

貴族の男は家をでた まことのこころをつげるため

南の国のまずしいむすめ( 5 / 9 )





歩く二人のあたまのうえから とおくちかくにこえがする

つきよのひかりにてらされた ふしぎなふくろうのこえがする

南の国のまずしいむすめ( 6 / 9 )





ほうほうほう ごろごろ ほうほうほう


こんやはとくべつなつきのよる 

びょうきでねこんだ王女さま

にわのいちじくの実がくすり


ほうごろごろ ほうごろ ほうほうほう

南の国のまずしいむすめ( 7 / 9 )





まずしいむすめはもどったよ 貴族の男と手と手をとりあって

にわのまあるいいちじくの実 王女さまにたべさせた



げんきになった王女さま おれいにねがいをかなえます

まずしいむすめのねがいは おさないころからかわらない
由井青朗
ねこふくろう
0
  • 100円
  • 購入

22 / 37