ねこふくろう
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由井青朗
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R-18
ねこふくろう
西の見わたすかぎり砂の国( 4 / 10 )
どれだけあるいてきただろう にぎりしめた手と手ははなれない
ここは見わたすばかりの砂の国 二人に帰るすべはない
歩く二人の足もとで とおくちかくにこえがする
つきよのひかりにてらされた ふしぎなふくろうのこえがする
ふせんをはる
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西の見わたすかぎり砂の国( 5 / 10 )
ほうほうほう ごろごろ ほうほうほう
こんやはとくべつなつきのよる
ひときわ光る星のもと
子どもをさがすひとのこえ
ほうごろごろ ほうごろ ほうほうほう
ふせんをはる
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西の見わたすかぎり砂の国( 6 / 10 )
砂のおかをこえてゆく にぎりしめた手と手ははなれない
子どもたちはあるく ひときわ光る星をめじるしにして
ふせんをはる
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西の見わたすかぎり砂の国( 7 / 10 )
やがて砂の向こうに ろばを連れたふたりのひとが
ふたりの子どもをみつけます つかれはてたかおをして
ふせんをはる
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由井青朗
ねこふくろう
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東にある村の話
西の見わたすかぎり砂の国
南の国のまずしいむすめ
北のしずかな雪の町
おしまい
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