あるばんのことです
お父さんは まくらをうらがえしにおいて ゆめちゃんに こう おしえてくれました
「 ゆめちゃん なきまくらには ひみつがあるんだよ 」
「 ひみつ? ひみつってなあに? 」
「 なきまくらのひみつは おなかにあるんだよ 」
「 おなか?ひみつのおなか? 」
「 うん 」と お父さんは うなずきました
「見てごらん なきまくらのおなかは ふだんはしっかりと むすばれているだろう?
それは ここに ちからが ふういんされているからなんだよ
なきまくらは おなかに 小さな うちゅうをもっているんだ 」
「 ちいさな・・ うちゅう? 」 ゆめちゃんにはなんのことだか わかりませんでした
「 ためしてごらん そうすればわかるよ 」
そう言っておとうさんは まくらのおなかのひもを ていねいにほどきました
ふわふわのあたたかそうな まくらのおなかが でてきました