まっている。
註2:雪駄(せった)
草履の一種。正装や礼装に合わせる履き物は、畳表(たたみおもて)(竹皮で編んだ表)の「草履」が正式で、いかに高価でも「雪駄」は履けない。これは、高価であっても、紬を正式な場所には着ていけないのと通じるものがある。
畳表の裏底に、牛革を縫い付けて、踵の部分に尻金(裏金)と呼ばれる金属製の鋲が打ち込まれているものが、「雪駄」である。歩いたときに、この鋲がチャラチャラと音を立てる。残念ながら筆者は聞いたことがない。
註3:地機(じはた)と高機(たかはた)
結城紬(ゆうきつむぎ)、結城縮(ゆうきちぢみ)を織る二種類の機織り機を指す。
地機は経糸を織り手の腰にくくりつけて、足につけた糸を引いて経糸の間を開けて緯糸を打ち込む。これは原始的なカタチの機械で、結城紬は伝統的にこの地機で織られてきた。
それに対して高機は、織り手は枠に腰掛け、足踏み形式で経糸の上げ下げを行なうという能率的な機である。
「今度、きものを着よう その2」ここまで