今度、きものを着よう その1

【その4:半襟は最初は「白」が良いです】【その5:きものを愛すれば、きものに愛してもらえるでしょう】

その4:半襟は最初は「白」が良いです

 

私は不器用で、襟芯(三河芯)を半襟に縫い付けてから長襦袢の襟の台につけるという裁縫をやりとげる自信が無いので(根性がない、ともいう)「装道」の美容襟を愛用しています。あれは便利です。襦袢の内側から、ざざざ〜と縫えば完成ですから。

実は、母親から美麗な刺繍半襟もいただいたのですが、「三河芯」をつける手間が面倒なので、ついつい美容襟をつけてしまいます。まあしかし、きものの初心者の方は、スタンダードな白襟がもっとも良いと思います。白糸で控えめに桜や梅が刺繍してあるようなタイプも可愛いですね。

 

理想を言えば正絹の半襟が最も肌を美しく見せますが、なにぶんにも価格が高いので、ポリエステルでも良いことにしましょう。

半襟は、柔らかすぎると、きものの襟に埋もれてしまいますし、硬すぎると、徐々に立ち上がってきてしまいます。適度な張りが肝要です。その点でも、この「装道 美容襟」は逸品だと思います。


kimono1-4.jpg


大鼓の発表会での筆者です。この習い事のために、着付けを覚えたのでした。


その4:きものを愛すれば、きものに愛してもらえるでしょう

 

全てはこの語を申し上げる為に書いてきたのであります。

 

あなたが、きものを愛おしんで、一生懸命にお手入れをし、眺めながら「可愛いね♪好き好き♪」と心の中で(口に出したらちょっと怖い)呟けば、きものはあなたを、かぐや姫の如くに、紫の上の如くに、待賢門院の如くに美しく演出してくれることは間違いありません。わたくしが断言します。

本当にきものとは、忠実なのですよ。ペットとおなじくらいにね。

 

そのかわり、いい加減に身にまとっては意味がありません。美女になるぞ!と意気込んで装ってくださいませ。というわけで《女性編》はここまでです。引


き続いて《男性編》を書きまして、付録としていろいろ画像をつけますので、なにとぞご期待ください。

 

 

「今度、きものを着よう その1」 ここまで。

 

深良マユミ
作家:深良マユミ
今度、きものを着よう その1
10
  • 0円
  • ダウンロード

9 / 10

  • 最初のページ
  • 前のページ
  • 次のページ
  • 最後のページ
  • もくじ
  • ダウンロード
  • 設定

    文字サイズ

    フォント