100万円あげる
大好きな
きみに
100万円あげます
一生懸命
働いて
やっとためた
お金です
きみが好きだから
100万円あげます
ぼくの真剣さを
証明するために
お金が重要なのではなく
気持ちが大事なのだと
伝えるために
100万円あげます
なにに使うかは
きみの自由です
きみがぼくを捨てて
別の人と
つきあっても
ぼくは文句を言えません
100万円は
ぼくの全財産です
けれど きみを見ていると
100万円は
ちっぽけなチリの
ようです
ぼくはボロを
着ているけれど
ぼくの心は
まだまだ貧しいけれど
きっといつか
輝く人になるために
きみが必要です
きみは100万円を
受け取ってください
そして
その100万円の何倍も
ぼくが
きみの
役に立とうと
思っていることに
気づいてください
ぼくは
あした
銀行に行きます
そして
100万円をおろして
きみと喫茶店で
待ち合わせします
そして
きみに
100万円が入った
封筒を渡します
きみが
受け取りを拒んでも
しつこく
渡すつもりです
10回拒んでも
さよならするときには
必ず封筒を
持たせることに成功します
これは
ぼくが
きみに
押し付ける愛です
指でつまんで
持てる重さほどの
愛です