貧乏な人にならないための基礎知識 ~社畜人生を振り返って~

 

   若者は、若者なりに現状を分析しながら、我々アラフォーバブル世代が毎月のローンの

   支払いやボーナスカットでヒイヒイ言ってる姿も、冷静に見て「俺はああはなりたくないな」

   と心の底では嘲笑されているのです。

 

   こんな現実を見て、どんな働く若者に、未来に希望を持てなどと戯言を吐けるでしょうか。

   こんな世の中にしたのはあなたたち昭和世代でしょ?と返されたらグウの音も出ません。

   だから、この際ハッキリと言います。

 

   「これからの日本でなお、会社に勤めて働く人生を収入のすべてにしたいと思う人は、

   かなりの高確率で途中の分岐点に、ワーキングプアに辿り着く道を踏む場所が仕掛け

   られている」という事を心得ておくべきです。

 

   その人生・余生が長ければ長いほど、転職すればするほど分岐点は多くなります。

   入社する縁があったその会社、「心から好きな職場や仕事で、心から信頼できる」仕事

   であるなら、まったく問題はありません。 それが個人の「縁・宿命」というものです。

   いまの日本からは、「働くという手段のみで底辺から這い上がる可能性は、非常に低い」

   ことを知っておきながら、考え、毎日を働くべきです。

   

   それが本当に好きな仕事でない限りは、ただの生活手段でしかない限りは、

   一生懸命に働いて生きることこそが、それ自体がリスクだという日本になっていることを

   もういい加減に知るべきです。

 

   どうですか?労働者って、ものすごく不利な世界に生きてますよね?(笑)

   つい最近、私自身が悟ったこととしては、「現代日本で働くのは人生を賭けるギャンブル

   にも等しい」というような風潮だということです。

 

   だって、

    ・それが「自分にとっての」ストレスのない、いい職場であるかどうか

    ・首尾よく「いい職場だった」として将来自分が定年するまで倒産やリストラが絶対ないか

    ・仕事自体は好きだけどパワハラ上司や取引先に家畜扱いされる可能性はないか

    ・今後順調に仕事を進めていけるとして、職場での事件や事故に巻き込まれる事はないか

    ・正社員になったとたんに毎月の延べ労働時間が楽勝で300時間を超える日は来ないのか

 

   これらのリスクを、「入社前に読み切る」事が、果たしてどんな人間にならできますか?

   この点に関しては、「運」に頼るか予め社内情報を知っているインサイダー入社以外にないです。

   なので、面接内定してもそこからの人生は(知らない限り)まさにギャンブルだと思うのです。

   しかし、どんな職場でも倒産以外の原因なら、社員としてやっていける対策はあります。

   それは、これらの「リスクをリスクと思わない別人のような精神力・知識を身につける」事か、

   「人間関係問題で悩まないように、自分が先輩より先に出世する」事しかないでしょう。

   つまり今後も働いて生きていくのなら、自分である意思を捨てる覚悟が要るという事です。

   給料もいくら下がろうが、労働時間も反比例して増えようが文句を言わない事です。

   役員・上司に気に入られ、家族よりも会社に忠誠し、忠実な組織人として自分自身を磨く。

   会社が自分のすべてだと、どんなに過酷な条件を与えられても信じること。

 

   自分自身が、会社の身代わりとなり、盾となってでも会社を守る。

   そのくらいの自身と覚悟があれば、どんなに貧乏になっても、どんなに何も買えなくても、

   いつかいい日が来ると信じ続けて生きていく希望が生まれると思います。

 

   残念ながら、私自身は今後廃れていく一方の、自分のいる業界の将来にもう希望が持て

   なくなってしまいましたし、年々きつくなっていく一方だという見通ししか感じなくなりました。

   日々身を粉にして、休みもほぼ捨てて毎日15時間くらい働いているのは「なんのため」という

   素朴な疑問にも答えを見出してしまいました。

 

   また、「貧乏な人」というのはどんな人の事を言うのか、このまま定年まで余生を働く事だけ

   のために過ごす人生に、定年してからも年金など、もうとてももらえない日本になっている

   はずのその時に、一生を振り返り「幸せだった」と本心から言える可能性は…限りなくゼロ

   に近いでしょう。

    これからは、本気でグローバル化の時代です。

   ネットもこれだけ普及したからには、今からの日本は「個人事業」が大きく幅を利かしていく

   時代に、急激に変わっていくはずだ、と私自身は思います。

   大袈裟に思えるかもですが、近い将来に昭和式の資本主義社会会社は崩壊に近づき、

   平成時代に現れた新興企業の中で「本当の顧客第1、社会貢献第2、金儲け第3主義」

   を真剣に実践する企業が新しい日本代表企業となっていく時代も来るかも知れません。

   また続編もボチボチと書いていくつもりです。

   今後サラリーマンを目指すなら、日本ではなくアジア圏の投資対象国で就業したほうが

   はるかに幸せで有意義な人生を送れる可能性が高い、とも思いますよ。

   

   最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

   このご縁が、あなた自身の人生を変えるきっかけになれば幸いです。

    ペンは剣よりも強し! 

    資本主義の勝ち組に立ち向かう 黎明館Blog http://osusumeno-hon.seesaa.net/

黎明堂
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