一人戦争

~交戦~


抵抗も糧に。

戦いを始めた以上、反撃は避けられない。
やられるがままの今迄を改善する為の戦いに
無抵抗は必要が無い。抵抗も又武器となる。
抵抗すると言う意思表示を武器とするのである。
第三者、いじめに徹しきれない敵に見せ付けるのである。

物理的な攻撃にも、精神的な攻撃にも必ず声をあげ
抵抗する事が重要である。
防御する事さえも攻撃と意識し実行する。


引くタイミングと押すタイミング

幾度と無く攻撃と反撃を繰り返すうちに、必ず波がある事を
感じ始める。
それは反撃されこちらがうろたえる様を見る事に優越感を
感じる者が最も多い。
その感情がきわまっている間は必要以上の反撃はまず起きない。
より優越感を得ようとする者は波があるのである。
その波のタイミングを逃さない様にする事が重要である。
優越感に浸る敵に対し攻撃を与えるタイミングを徹底する事で
敵は、優越感を上回る恐怖感が芽生えるのである。

恐怖感はいじめをエスカレートする場合が多いが同時に罪悪感
も同時に生まれ始める。
取り返しのつかない、引っ込みが付かない状況となる敵に対し
徹底的な攻撃を仕掛ける事で恐怖感と罪悪感を育てるのである。
この二つの感情が大きく育つことで優越感は徐々に得られなくなる。

ここまでの流れでいじめの攻撃は殆どの場合収まり始める。


和解はない

ここで勘違いしてはいけないのが、和解と言う二文字は存在しない
と言うことである。
必ず敵に敗北、もしくは敗北感を与える事が重要である。
いじめとは伝染性のウィルスである為、他の矛先が見つかれば
そちらに移り又発生する。
そしていつか又自分に帰ってくるのである。

ウィルスを根絶して初めて終戦と認識する事。
それがこの先自分自身に降りかかる火の粉を払う最大の方法
である事を忘れてはいけない。








~終戦~



根絶のみが勝利

先に述べた通り和解の選択肢はけして選んではいけない。
深い恐怖感と罪悪感を植え付け初めて勝利となる。

過程でいじめがなくなろうと、手のひらを返されようと、
矛先が変わろうと敵である人物がいじめと言う行為自体に
感情が揺らぐまでの攻撃を続ける事が重要である。

屈服させて始めて勝利と言えるのだ。


落とし穴

勝利を過信し愚者に落ちる事に注意を払わなければならない。
この戦争で勝利をつかんでも自分は弱者である事を忘れては
いけない。
いじめとは弱者をつるし上げる行為である。
そして吊るし上げられた自分は弱者なのである。
それは揺るがない真実であり、じめめられる側からその逆になる事で
力を保持しようとすれば、新たな一人戦争を起こす物が必ず現れる。
そして必ず負け、必ず敗者となる。

そうならない為に必ず最初に掲げたゴールの構想を念頭に置き
それ以上もそれ以下も望む事をしてはいけない。

それが勝利となるのである。


~END~


あとがき

この一人戦争は、作者が第三者の武器となり見つめてきた何人かの
弱者であり勝者である人物達の動向などを元にまとめたものです。
全てに当てはまる事は無く、必ず成功するものでもありません。

限られた世界で起きるいじめと言う行動にどう向き合っていけばいいか?
それが分からない人がとても多く、悲しいニュースをただ眺める事を、
そしてそれを選択肢に入れてしまう現状に、わずかでも選択肢をと思い
作成いたしました。
この他にも勿論選択肢はあります。
選択を間違わず今いる世界の他にも沢山の世界があると言う事を
忘れないで頂ければと思います。

長らく読んで頂き有難う御座いました。












鏑木 宗治
一人戦争
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