七転八倒

不眠症

主治医に眠れないと訴えたら、

眠いでしょうと言うので眠くないですと答えたところ、

じゃあ眠らないで良いとの返事w

『あなたは目覚めるべきだ!』

mind はたとえば振り子のように常に極端から極端へと振れている。...
ひと時もどこかで止まるということがない。
まったくバランス感覚を失っている。まるで病気のように。
そう。私たちの mind は狂気なのだ。
誰もが自分が常に夢を見ているということを認めようとしない。
誰もが自分が狂っているということをみとめようとしない。
そして相手に「あなたは気が狂っている。目覚めるべきだ!」と叫んでいる。
私たちの社会は、常に相手に「あなたは間違っている!」と言い続けている者どうしの集合体だ。
そして私たちは決して目覚めることを知らない。

暴力と愛

暴力と愛について考えます。
怒りや憎しみの対極である愛を知っているかどうか、それが男性と女性の大きな、そして根本的な違いではないでしょうか?男性だって暴力をふるって気持ちの良い人はあまりいないでしょうが、それでもどちらかと言うと女性に比べると暴力的なところがある。女性は産む性であることも含めて何か本性的に愛というものを知っているような気がします。ぼくは自分が男性であるがゆえにつくづく感じるのですが、だからこそ男性は女性に惹かれるのです。女性が男性の何に惹かれるのかも興味深いですが、自分の実感としてはぼくには分かりません。男性であるぼくなどはそういう意味合いで、女性をとても尊敬します。理屈ではなく本能的に。たとえばぼくの身近には女性として、母と妹がいます。以前にも書きましたが、ぼくが憎しみから他者に暴力を振るいそうになったときに、まず母の愛を、そして妹の愛を感じました。もしぼくが他者に暴力を振るったなら彼女らのぼくに対する愛を裏切ることになると考えてぼくは思い留まりました。そしてそうしたときぼくは、自分が一段おとなになったことを感じました。つまり人に暴力を思い留まらせるものがもしあるとすれば、それは愛なのではないでしょうか。そう言えばイエスも言っていますね。「右のほほを打たれたら左のほほを差し出しなさい」と。またゲーテも言っています。「永遠なる女性的なるもの、我らを高みに導く」。

経済成長という幻

たとえばGDPという経済指標があるが、経済はとっくの昔の高度成長の時代は終わった。つまり昔は大量に供給すれば大量の需要がついてきた。そのようにしていわゆる厚い中間層が出来た。同時進行的に人口も右肩上がりの増加の時代だった。今はと言えば、特に人口が右肩下がりの時代だ。この傾向はちょっとやそっとの対策では変わらないらしい。つまり、労働力不足もさることながら、需要がどんどん減ってゆくので供給すればするほど企業の業績は悪化する。国家としての施策も同様だ。予算が余っているのならともかく、毎年のように赤字国債を発行して歳出を維持しようとすれば、財政はどんどん悪化しついには破たんする。知恵を出して富裕層からの税収を増やすしかない。つまりはそれが不況ということだ。一言で言えば資本主義は少なくとも過去のような資本主義の時代は終わったのだ。と言うわけで、経済成長は幻となったのである。

篠田 将巳(しのだまさみ)
作家:shinoda masami
七転八倒
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