たとえばGDPという経済指標があるが、経済はとっくの昔の高度成長の時代は終わった。つまり昔は大量に供給すれば大量の需要がついてきた。そのようにしていわゆる厚い中間層が出来た。同時進行的に人口も右肩上がりの増加の時代だった。今はと言えば、特に人口が右肩下がりの時代だ。この傾向はちょっとやそっとの対策では変わらないらしい。つまり、労働力不足もさることながら、需要がどんどん減ってゆくので供給すればするほど企業の業績は悪化する。国家としての施策も同様だ。予算が余っているのならともかく、毎年のように赤字国債を発行して歳出を維持しようとすれば、財政はどんどん悪化しついには破たんする。知恵を出して富裕層からの税収を増やすしかない。つまりはそれが不況ということだ。一言で言えば資本主義は少なくとも過去のような資本主義の時代は終わったのだ。と言うわけで、経済成長は幻となったのである。