といいつつも、やっぱり少しだけ恥ずかしいので、下を向いて歩いている。
社会性からは、死ぬまで解放されないようだ。
「(警官が多いな・・・・・)」
下を向いて歩いていると、職質されそうな気がするので、顔を上げて歩く。
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鼻は腫れている。
そして、赤い。
でも、大丈夫だ。そう、思い込もう。
胸を張り、歩幅は広めに、テンポよく、腕を振って。
イチ、ニ、イチ、ニ、イチ、ニ、イチ、ニ・・・・・
「すみませ~ん」
「(やっ、やっぱり・・・)」
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