サラリーマンからリタイヤする手順(実践編 その1) ~いくらあったらリタイヤできる?~

もくじ( 1 / 1 )

目次

★目次★


ページ


4 いくらあったらリタイヤできる?

5 世間相場からリタイヤに必要な資金を知ろうとする方法

7 自分の今までのライフスタイルからリタイヤ後の生活費を見積もる方法

9 ライフイベントを書き出す

11 リタイヤ後の資金と費用を計算して比べて将来構想を練る

12 総生活費と貯蓄・収入との比較表を作る

14 収入を見積る

15 会社からの収入

16 退職金の収入

17 公的年金の収入

18 その他の収入

19 将来家計に入れるべきでない収入

20 出費を見積る

21 1.過去の家計簿から見積もるもの

21 住居費

22 家のメンテナンス費用

23 インフラ費

24 一般家計費

25 2.収入額に応じて見積もるもの

25 所得税

26 住民税

27 国民健康保険料

28 3.生活シナリオを想定して見積もるもの

28 国民年金保険料

30 生命保険など保険料

31 医療費

32 車両関係費

33 交通費

34 行動費

35 4.滅多に出費は無いけど高額な費用の見積り

35 高額な出費

37 5.予備費

37 予備費

38 消費税増税や物価上昇はどう考える?

39 総額計算表への数字の入れ方

45 年別の現金収支見通し一覧表づくりに進む

いくらあったらリタイヤできる?( 1 / 3 )

いくらあったらリタイヤできる?

 ★いくらあったらリタイヤできる?★


 「いくらあったら自分はリタイヤ生活ができるのだろう?」この回答を得るにはいくつか方法があります。回答と言っても「ご明察」ではありません。どの方法にしてもリタイヤ前に今後の人生に必要な費用を正確に予知することはできないのですが、見通しをつけるなら可能です。その見通し結果を見て、いつならリタイヤできそうか?どんなリタイヤ後ライフスタイルならできそうか?このようなことを考えて実行できる自信がついたらリタイヤ生活に飛び込むための経済的準備ができたことになります。 


 そんな「リタイヤ後の生活費見通し」をつけるとき「いったい世間のほかの人はどうしているのだろう?」と知りたくなってしまいます。実際にネット上ではそのような情報はいくつも見つかります。それを見て「ああ、ウチなら今すぐリタイヤできる!」と安心したり、「当分ムリね・・・」と諦め顔になったりしますが、これでいいのでしょうか。この方法では多分近い将来には「いつまで働いてもリタイヤできない!」という答えの出る人だらけになるような気がします。なぜなら世間のリタイヤ後生活費の相場は、今までの多額の退職金と手厚い年金を受け取っている人の老後生活費相場だからです。なのでけっこうお金使っていると見て当たりでしょう。そんな基準に自分が到達できる保証なんて無いかもしれません。「そんなんじゃ俺は死ぬまで働かないとダメなんか?」と思いたくなります。 


 しかし他人と自分では生活の仕方が違うのです。「自分の生活だったらどうなるか?」これを考えないと自分がリタイヤできるかできないかは分かりません。この本は自分で自分の将来生活費とライフスタイルを考えてみるためのガイドブックとして書いてみました。それを書くための手がかりは、52歳でアーリーリタイヤした私の経験だけですが、他の人の参考になるように体系だてて、なるべく丁寧に書くことにしました。

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いくらあったらリタイヤできる?

 私も最初はご多分に漏れず、リタイヤするために必要な資金の世間相場はどうなっているのか?という疑問から入りましたので、そのお話から書き出そうと思います。

 

 ★世間相場からリタイヤに必要な資金を知ろうとする方法★


 以前から「老後の生活にはいくら必要か?」については保険会社などから金額目安が世に出ていると思います。その金額とは大体年間300万円から500万円だと記憶しています。例えば以下の「生命保険文化センター」のサイト(http://www.jili.or.jp/)にも、それに近い数字で老後の生活に必要になる年間の費用として記述がありました。 


 最低でも年間300万円、ゆとりを持って暮らせる生活費は年間500万円近くだと言われています。これが2012年現在の世間老後生活費用の相場ということになるのでしょう。この情報はあくまでも世間相場がそうだということで、はたしてこれが自分に当てはまるかどうかは分かりません。自分はふつうの家庭に暮らしているから、きっとこれが当たっているだろう」と考えて、安心するための情報としては一応の参考にはなるのではないでしょうか。 


この世間相場を見て頼るのも、何も考えずに度胸だけでリタイヤするよりずっとマシだろうと思います。超簡単に「自分はリタイヤできるかな?」という疑問に回答が得られると思います。

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いくらあったらリタイヤできる?

 しかしどうでしょう。この世間相場によれば、「リタイヤ後の生活には余裕が欲しいなぁ」と考えたら、年額500万円の資金が死ぬまで必要だということになります。今後の例えば30年間の老後を想定したら、30年×500万円=1億5千万円はどうしても必要という計算になります。しかもこれでは30年後に貯蓄ゼロになってしまうので、さらにもう少し余裕資金を持っていなければなりません。そうなると1億8千万円の資金?いや2億円?まあ3億円もあれば大丈夫でしょう!?か。しかし65歳からは公的年金を受け取れるから、そんなにも貯蓄を持っていなくても大丈夫です。でも公的年金はいったいいくら受け取れるのでしょう? 


 それにしても1億円や2億円という金額はサラリーマン時代の全収入の半分とか全部の金額と同じレベルですから、そんな多額の貯蓄ができるサラリーマンて、いったいどんな仕事をしたらいいのでしょう。自分がある程度のお金持ちで「年間500万円の生活費なんて楽勝で出せるわ!」ということが言えるのなら、世間相場は頼れるかもしれませんが、ふつうの人はこの方法で考えると「やっぱりリタイヤなんて生きている間は無理みたい」と、結論してしまうように思えます。 


 逆に「年間300万円でいいのなら、今後の人生30年と思ったら全部で9千万円あったらいいのか!退職金が2千万あるし、年金できっと死ぬまで総額7千万円あるから・・・ウン!これで行ける!!」と考える人もいるでしょう。そうなるかも知れませんね。でも年間300万円の暮らしというのはやってみるとけっこう質素なものです。その暮らしがほんとにできるでしょうか?できなかったら貯蓄がどんどん減っていく恐怖に耐えられなくなり再就職になるかもしれません。これはきっと起こりやすいと思えます。 


 繰り返しになりますが、何も考えないで突然リタイヤするより、この世間相場で自分のリタイヤ生活が大丈夫かどうかを考えてみることは、考えないよりかなりマシな結果を生むと思います。もし自由になる金融資産が億の単位を持っている人なら、このリタイヤ後生活費世間相場を信じてリタイヤしても何とかなるかもしれません。それ以下の人はもうちょっと検討が要ると、私はそう思います。

大庭夏男
作家:大庭夏男
サラリーマンからリタイヤする手順(実践編 その1) ~いくらあったらリタイヤできる?~
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