神話で学ぶパワースポット~恋愛編~

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吾嬬神社( 1 / 1 )

吾嬬神社(あづまじんじゃ)

住所 東京都墨田区立花1-1-15

 東武亀戸線の東あずま駅から徒歩8分位西に鎮座している歴史ある神社です。
 ご祭神は、弟橘媛命(オトタチバナヒコノミコト)で、殿に日本武尊(ヤマトタケル)の夫婦が祀られています。

 日本武尊は、常陸国(ヒタチノクニ※現在の茨城県の辺り)を東征に相模から上総に向かう途中の走水という所で、暴風に遭い船が転覆しそうになったので、弟橘媛命は荒れた海神を鎮めるために自らが生贄となり入水して、海を穏やかにしたのです。 
 この時に弟橘媛命が詠んだ歌は「さねさし相模の小野に燃ゆる火の火中(ホナカ)に立ちて問ひし君はも」(相模の野原の中で、火攻めにあいながら、「きみは大丈夫か」といって私の身を気遣って下さいました。さようなら。ああ、愛しいあなた)、なんとも悲しく美しい愛の絶唱歌なのでしょうか。
 戦いを終えた日本武尊は、大和へ帰る途中の足柄山から、亡き妻を偲んで「吾が嬬(妻)はや・吾が嬬(妻)はや・吾が嬬(妻)はや」と東を振り返ったので、東を「あづま」というようになったそうです。
 日本武尊は弟橘媛命のお召し物が流れ着いた小山に御廟を築き、弟橘媛命の御霊を弔うために捧げた箸に根が張り大きな楠になったのです。 
 その後、人々に疫病が流行り、当時の宮僧(クソウ)が楠の葉を与えたところ平癒したことから、どんな難病でも奇蹟が起きる御神木と云われています。 

 墨田区立花にある小さな神社ですが、江戸時代は吾嬬の森と云われ、歌川広重「江戸近郊八景・吾嬬杜夜雨(アヅマモリヤウ)」や「名所江戸百景・吾嬬の森連理の梓(アヅマノモリレンリ)」、歌川広景「江戸名所道化尽・吾嬬の森梅見(アヅマノモリウメミ)」にも描かれています。 
 また隅田川の吾妻橋は、吾嬬神社への参道だともと云われていますので、昔は大きな神社だったのでしょう。

 吾嬬神社は、無人の小さな神社で参拝者もあまり来ないようなのですが、隠れた良いスポットだと思います。
 鳥居から拝殿付近と楠周辺は女性的なやさしい波動が感じられますが、こんもりとした小山の奥宮は、まったく違う男性的な力強い波動が感じられます。
 吾嬬神社を一周すると、小さな前方後円墳のような雰囲気で、平台の前方部が女性的な波動、小山の後円墳が男性的な波動と二柱があるように感じとれます。
 縁結びとしては、草食男子ではなく肉食男子?の良縁祈願には良いのではないでしょうか。

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作家:綿内 了庵
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