FX長期運用術(コツコツ編)


数日経てば、またアメリカドル/円の価値が元通りになるかもしれない。

だから損失が大きい状態を我慢して、損失が縮まるのを待つことができます。

しかし証拠金維持率があまりに悪いと、FX会社が強制的に損失の大きいまま取引を成立させてしまうのです。

先ほどの例ですと、12万5,000円の損失が出た状態で取引を成立させてしまう、ということです。

取引できるギリギリの額で勝負して、そして負けてロスカットをくらうのは、典型的な負けパターンです。

「勝てば利益が莫大」という欲深い考えに捉われてしまって、資金管理に失敗してしまうのです。

かくいう私も3日で50万円ほど損失を出して失敗したことがあります。

初めて大きな損失が出たときの夜は、悔しくて悔しくて仕方ありませんでした。

市場価値の暴騰・暴落には要注意なのです。
③FX市場(外国為替市場)は、一般人が負けやすい

一般人とは、会社に勤めるサラリーマンならびに公務員、学生、フリーター、主婦、自営業者など国民の95%以上の人々のことを指します。

それも世界規模で、です。

世界中の一般人は、FX市場では負けやすいです。

それは色んな要素があります。

しかし確率的には負けやすいです。

なぜなら、大切な情報を知るタイミングが遅く、予想(バクチ)の要素が強いからです

バクチの要素が強くなればなるほど、負けやすいです。

逆に政治家や大手金融機関は、一般人には分からない情報を早く正確に知ることができます(できる可能性が高い)

これはあくまで憶測の話。

しかし市場の動きを見ていますと、「これ大事な発表の前に誰かにばれているだろ」という動きをすることが。

例えば、アメリカの雇用統計という数字の指標発表が毎月あります。

日本時間の21時30分きっかりに発表されるはずなのに、その前のタイミングで市場が暴騰したり暴落したりすることがあります。

アメリカやヨーロッパ、日本の時差をかんがみても、です。

また、一般人に稼いで欲しくない(負けてほしい)大手機関がウソの情報を流すことも(本当にあります)。

それは噂というレベルで出します。

「今回の発表は予想よりも良いというが市場に流れる」

こんなニュースが指標前に平然と流れます。

本当のことを知っているのは、政府や情報を許された大手機関の一握りの人間だけでしょう(真相はいつも闇の中)。

いいかえますと、FXは8割以上の市場参加者が負けて受ける損失の分だけ、2割以下の勝者が大量の利益を獲得します

ボーっとゲーム感覚で市場に参加する一般人は、容赦なく食われる仕組みになっているのです。


以上、カンタンに説明をしてきました。

私たち一般人は、必要以上にリスク管理を意識しなければなりません

資金管理を意識するとは、大きく負ける可能性を常に想定するということです。

どんなときでも、専門家でも絶対に予測できない暴落や暴騰が起こると考えてFXを行うのです。

FXのロスカット(市場強制退場)の設定は、100%または30%で設定されていることが多いです。

これは、あなたが使うFX会社のルールを一番最初に把握しましょう。

ほとんどのFX会社は、ロスカットが起こりそうなときはメールなどで伝えるようになっています。

どうしても常にロスカットギリギリで勝負したい方は、FX会社からの「ロスカットの可能性があるよ」メールが携帯電話に届くように設定しましょう。

PCのメールから自動転送したり、携帯電話のアドレスに送ってもらったり、自分なりの方法をつくりましょう。

そうでない方は、証拠金維持率は最低でも150~200%、余裕があれば500%以上あると良いでしょう。

150%程度ですと、突然の暴騰・暴落で損失が一気に出ることもあります。

気をつけましょう。


3.スワップ金利の長期運用は、円高のときは買い(ロング)、円安のときは売り(ショート)。

FXの大基本です。

「こんなこと知っている」という方はどうぞ読み飛ばしてください。

ある通貨ペア(アメリカドル/円など)で取引をするとき、次の瞬間に価値が上がるのか下がるのか。

それを予測し続けて利益を生み出すのがFXです。

まず円高、円安で考えましょう。

アメリカドル/円の相場は大体1ドル=75円~130円の幅で動きます。

75円のときは円高。

130~150円のときは円安、とみなされます。

「円高」とは円の価値が高いことです(そのままです)。

これは1アメリカドルと比較した場合の話です。

1ドルの価値が75円のときは、1ドルを手に入れるのに75円が必要です(円高)。

しかし1ドルの価値が150円のときは、1ドルを手に入れるのに150円が必要です(円安)。

同じ1ドルでも、手に入れるのに倍の金額が必要になることがあるのです(その逆もしかり)。

FX市場では、次に円高になるのか円安になるのかを予測して、取引をします。

例えばアメリカドル/円が1ドル=100円のとき。

次に円高になると思ったら買います(ロング:英語のLong)

円安になると思ったら売ります(ショート:英語のShort)
桜井
作家:FP投資家
FX長期運用術(コツコツ編)
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