■ちょっとコメント■
私の伯父(おじ)さんが戦後「結核」亡くなったという話は小さい頃から聞か
されていました。やはり、療養所に入ったまま若くして亡くなったのです。
残された伯母(おば)といとこは二人で必死に生きてきたのです。
その結核が日本ではもう絶滅したのかと思っていたら、南半球などで増え続け、
日本でも、最近時々「結核」患者が出てきだしたいうニュースを聞いて「あれ?
おかしいな?」と思っていたら、「再興感染症結核」に指定され、世界的に
活発に減らしていこうという活動をしていることを知ったのです。
「ストレプトマイシン」という抗生物質があるといえども、「薬剤耐性結核」
というのが気にかかります。最近の病気は薬剤に対して耐性をもった菌による
ものが多くなっているとは聞いていましたが、結核も例外ではないのですね。
日本では、予防接種の強化、ツベルクリン反応による早期発見の強化、レント
ゲン写真撮影、定期健康診断などが強化されています。
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■今日のテーマ 「水生生物による水質検査」 2004/7/6 No.189
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6月中旬、大阪府T市の研修会で、箕面川上流、箕面ビジターセンター
(政子茶屋)付近の水生生物を採集しての水質検査を行いました。
ベテランの先生方は用意周到、長靴を取り出し、四角いちょうど水生生物を
捕るのにぴったりの網を取り出し、川の中へと入っていきました。
そして、大きいのやら中位の石をどけると生成生物が川下に構えている網に
どんどん入ってきます。
予想通り、水質はきれいな水(最上級)の指標である、トビケラ、カワゲラ
カゲロウ、ウズムシ(再生で有名なプラナリア)、そしてサワガニばかり
でした。
トビケラの仲間には小石を集めて2~3センチの巣をつくるニンギョウ
トビケラや葉っぱを2枚くっつけて巣を作るコバントビケラなどがあるの
ですが、それらも採集できました。
トビケラやカワゲラ、カゲロウという水生昆虫は幼虫と成虫の中間の段階で
水にすんでいる昆虫で、それぞれの成虫はトビケラはガに似ていて、
カワゲラは羽根を上下に重ねて止まる成虫で、カゲロウは「生命の短い」
例えにされる、ハネはうすく、立てて静止するあのカゲロウです。
写真はこちら→ http://fujiken2.hp.infoseek.co.jp
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■ちょっとコメント■
私は15年前、大阪府の科学研究所へ出向し半年間、理科の勉強をしました。
今回は、その当時のことを思い出しました。
今回の研修には若い女性の先生が2,3名参加されていました。
途中で濡れた石に滑ってころんでしまうハプニングがありましたが、
楽しいひとときでした。
私が小さい頃エノコログサ(ネコジャラシ)で川のザリガニを採っていた
ことも思い出しました。
ザリガニは大変汚い水(四段階の最下級)を示す指標であることを改めて
知って、驚きました。でも、ぞのザリガニも最近見かけなくなりましたね。
ちょっと淋しい気がするのは私だけではないでしょうね、きっと・・。
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■今日のテーマ 「野鳥を鳴き声で聞き分ける」 2004/6/13 No.190
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6月の中旬、水生生物による水質検査を行った箕面ビジターセンターで野鳥を
鳴き声で聞き分けるレクチュアーを受けました。
虫のような声で、「シシシ・・」と次第に強くなくさえずりのヤブサメが一番
大きな声で鳴いていました。
「ショウチュウイッパイグイ」と鳴くセンダイムシクイが時々聞こえてきます。
「ピヨピヨ、ピピッピキピー」と鳴くキビタキも聞こえてきます。
「ピーヨ」「キーヨ」と甲高く伸ばすヒヨドリも鳴いていました。
これらの野鳥は、レクチュアーの方の話を聞いてあーそうなんだと教えていた
だいたのであって、私が聞き分けられるわけではありません。
T市の生物同好会では、毎年5月に勝尾寺に一泊して、早朝夜が明ける前から
「キヨキヨキヨ」と鳴くヨタカのような夜の鳥が静まり、朝日が昇る頃に徐々
に泣き出す、野鳥の声を聞くのだそうです。
それはそれは気持ちのよい瞬間だそうです。
(「山野の鳥」日本野鳥の会 参照)
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■ちょっとコメント■
「ピヨロピ、ホイホイホイ」と鳴く「ピヨロピ」を「月日星」と聞いて三つの
光の鳥という名の「サンコウチョウ」という鳥がいるのを初めて知りました。
残念ながら今回や生物同好会でも、聞いていない鳥だそうです。
私が鳴き声で分かると言えば「カッコウ」と鳴くカッコウや「ホーホケキョ」
と鳴くウグイス、「テッペンカケタカ」または「特許許可局」と鳴くホトトギス
ぐらいなもので、よい勉強になりました。
ただ、暗記力に乏しい私に次回まで覚えていられるか不安です。
「野鳥の鳴き声」というテープを先輩の先生からお借りしたことがありました
が、そのときもなかなか覚えられませんでした。
でも、野鳥の会に参加して、早朝から鳴き声と共に、双眼鏡で姿も見られるな
ら、一度参加してみたいなと思いました。
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■今日のテーマ 「野鳥のさえずりと地鳴き」 2004/7/20 No.191
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野鳥の鳴き声には、「さえずり」と「地鳴き」があります。
「さえずり」は、繁殖期に小鳥の雄が出す声で「雌を呼ぶ」「なわばりを宣言
する」という意味があり、決まった節回しで、美しい声が多いです。英語で
「SONG」といいます。
「地鳴き」は、1年中、雌雄とも出し、多くはさえずりより単純な声で、警戒
群れの中のコミュニケーションなどに使われます。英語で「CALL」といい
ます。
例えば、さえずりをS、地鳴きをCで表すと、
シジューカラのSは「ツーピーツツピー」ですが、Cは「チッチー」とか
「ジュクジュク」と鳴きます。
カワラヒワのSは「ビィーン」で、Cは「キリリリ」と高い声で鳴きます。