メールマガジンをよんで非常に感激しています。これからもメ
ールマガジン楽しみにしています。
→Fujikenより
私同様、『ブタナ』について初めて知った人の喜びが伝わってきました。
これからもよろしくお願いいたします。
■今日のテーマ 「再興感染症結核」 2004/6/29 No.188
結核とは結核菌の空気感染によって起こる肺の病気で、昔は一度結核にかかる
と、治療法は人里離れた高地や海浜の療養所での安静生活しかなく、
結核=死という時代が長く続きました。
しかし、1944年ストレプトマイシンという抗生物質が発見されたり、それ
に続く近代的対策手段(BCG接種や健康診断)の導入・普及により減少傾向
が一段と加速され、1960年代には「結核」は終わったといういう雰囲気が
欧米諸国をおおっていました。
しかし、結核を減らしたといっても、地球の主に南側では結核はじわじわと増
え続け、推定で2002年患者数は860万人を越え、死亡者180万人にな
っています。つまり、17秒に一人ずつ結核で倒れている計算になります。
1960年代、多くの先進諸国ではいったん「制圧」状態に近くなった結核も
1980年代以降、結核は不気味に増える傾向を示し始め、しかも、薬物耐性
結核のような形で広がっているのです。
世界保健機関(WHO)は1993年「世界結核緊急事態宣言」を採択し、
再び脅威となってきた感染症として「再興感染症結核」に指定しました。
1999年、WHOを中心に「ストップ結核パートナーシップ」が結成され
世界的な運動として2015年の世界の結核半減を目指して活発な活動を展開
しています。
(「学校における結核マニュアル」文部科学省 参照)
■ちょっとコメント■
私の伯父(おじ)さんが戦後「結核」亡くなったという話は小さい頃から聞か
されていました。やはり、療養所に入ったまま若くして亡くなったのです。
残された伯母(おば)といとこは二人で必死に生きてきたのです。
その結核が日本ではもう絶滅したのかと思っていたら、南半球などで増え続け、
日本でも、最近時々「結核」患者が出てきだしたいうニュースを聞いて「あれ?
おかしいな?」と思っていたら、「再興感染症結核」に指定され、世界的に
活発に減らしていこうという活動をしていることを知ったのです。
「ストレプトマイシン」という抗生物質があるといえども、「薬剤耐性結核」
というのが気にかかります。最近の病気は薬剤に対して耐性をもった菌による
ものが多くなっているとは聞いていましたが、結核も例外ではないのですね。
日本では、予防接種の強化、ツベルクリン反応による早期発見の強化、レント
ゲン写真撮影、定期健康診断などが強化されています。
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■今日のテーマ 「水生生物による水質検査」 2004/7/6 No.189
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6月中旬、大阪府T市の研修会で、箕面川上流、箕面ビジターセンター
(政子茶屋)付近の水生生物を採集しての水質検査を行いました。
ベテランの先生方は用意周到、長靴を取り出し、四角いちょうど水生生物を
捕るのにぴったりの網を取り出し、川の中へと入っていきました。
そして、大きいのやら中位の石をどけると生成生物が川下に構えている網に
どんどん入ってきます。
予想通り、水質はきれいな水(最上級)の指標である、トビケラ、カワゲラ
カゲロウ、ウズムシ(再生で有名なプラナリア)、そしてサワガニばかり
でした。
トビケラの仲間には小石を集めて2~3センチの巣をつくるニンギョウ
トビケラや葉っぱを2枚くっつけて巣を作るコバントビケラなどがあるの
ですが、それらも採集できました。
トビケラやカワゲラ、カゲロウという水生昆虫は幼虫と成虫の中間の段階で
水にすんでいる昆虫で、それぞれの成虫はトビケラはガに似ていて、
カワゲラは羽根を上下に重ねて止まる成虫で、カゲロウは「生命の短い」
例えにされる、ハネはうすく、立てて静止するあのカゲロウです。
写真はこちら→ http://fujiken2.hp.infoseek.co.jp
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■ちょっとコメント■
私は15年前、大阪府の科学研究所へ出向し半年間、理科の勉強をしました。
今回は、その当時のことを思い出しました。
今回の研修には若い女性の先生が2,3名参加されていました。
途中で濡れた石に滑ってころんでしまうハプニングがありましたが、
楽しいひとときでした。
私が小さい頃エノコログサ(ネコジャラシ)で川のザリガニを採っていた
ことも思い出しました。
ザリガニは大変汚い水(四段階の最下級)を示す指標であることを改めて
知って、驚きました。でも、ぞのザリガニも最近見かけなくなりましたね。
ちょっと淋しい気がするのは私だけではないでしょうね、きっと・・。