さて、今回のブラックライトで白いジャンパーが光って見えた時は、ビッ
クリしたのですが、説明を読むとなるほど蛍光塗料が光っているのを知っ
て納得しました。
蛍光灯も実はガラスの内側に蛍光塗料が塗ってあってそこに
電子(プラズマ?)が当たって光る原理を利用しています。
余談ですが、蛍光灯が割れると大きな音がするのは、蛍光灯のなかは電子が
飛びやすくするために真空にちかい状態にしているため、割れると外圧との
差で激しくガラスが割れるからであるという事はご存知だと思います。
エジソンが白熱電球を作ったときも、炭素をフィラメントにした時にすぐに
切れてしまうのは電球の中の酸素による酸化が原因だということで電球内を
真空に近くする工夫をしています。くわしくは、No.25でエジソンについて
取り上げていますので、バックナンバーを参考にして下さい。
バックナンバーはこちら→ http://www.eonet.ne.jp/~fujiken1/
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■今日のテーマ 「細胞の発見から細胞説まで」 2004/4/13 No.177
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生物体の細かなつくりを見ようとする試みは古くから行われてきましたが、
その方法がなかったため成果が長い間ありませんでした。
1650年代に、ヤンセン父子によって顕微鏡が発明され(これには諸説がありま
す)、人々は自製のの顕微鏡でいろいろなものを観察しました。
イギリスのロバート・フックもその一人で、コルクのせん、木炭、しだの葉柄
などを観察し、コルクの切片でみたハチの巣のような小部屋を「細胞」(cell)
という名を付けて、これらの観察をまとめて「顕微鏡図譜」として1665年に
王立協会に提出しました。
1つの細胞の受精卵が60兆個になるのですからすごいですね。
それぞれの細胞が、形やはたらきが違うのですからこれまた「生命の神秘」の
1つだとつくづく思います。
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■「読者のメール」より■
●「てくのぽけっと」さんより 前回の蛍光灯の原理について
「ちょっとサイエンス」N0.176の以下の下り、
・・・蛍光灯も実はガラスの内側に蛍光塗料が塗ってあってそこに
電子(プラズマ?)が当たって光る原理を利用しています。
とありますが、蛍光物質に直接電子が当たるの
ではなく、電子は一度「水銀原子」に当たり、
励起された水銀が紫外線を発し、その紫外線が
蛍光物質を励起し、蛍光物質が可視光線を
発するのです。
つまり、蛍光染料が染みた、シャツと同じ原理です。
→Fujikenより
「てくのぽけっと」さんからは、さらに原子の励起状態から基底状態へ
遷移するときに光を発するという、さらに高度な説明もありました。
その他の方からも同じ様なご指摘がありました。ありがとうございます。
「ちょっとサイエンス」は皆さんからのメールに支えられていますので
これからもよろしくお願いいたします。
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■今日のテーマ 「春の野草の観察」 2004/4/20 No.178
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いよいよ、中学1年生の理科の授業が始まりました。
一番最初に行うのは野草の観察です。
野草は文字通り「野に生える草」ですが、よく見るととてもきれいな小さな花
を咲かせているものも多いのです。
チューリップやパンジーは野草とはいわず、植えた園芸種といいます。
春の野草の中で一番、目につくのはタンポポです。春だけではなく違う季節に
も花を咲かせているのを目にすることもあります。
このタンポポは大きく分けると、古来から日本に生息している在来種の「カン
サイタンポポ」(注:日本の生息地によって名前が変わります。)と、外国か
ら入ってきて生息域を伸ばしてきた外来種の「セイヨウタンポポ」です。
見分け方は、花のつけねのがくのようなもの(総ほう)が、そりかえっている
のが「セイヨウタンポポ」で、そりかえらずうえにすっとくっついているのが
「カンサイタンポポ」です。
このタンポポの調査は毎年行われているのですが、セイヨウタンポポのしめる
割合が年々大きくなっています。
生存競争ではセイヨウタンポポの方が上なんですね。
あと、面白い名前が付いているのが「オオイヌノフグリ」です。
青紫色の小さくきれいな花を咲かせるこの野草の名は、実(?)が男子の睾丸、
簡単に言えば金○(ゴールデンボール)の形に似たハート型をしていて、睾丸
のことをフグリというので、大きなイヌの睾丸という意味なのです。とても
面白い名前ですね。
あとよく間違えるのが、「オランダミミナグサ」と「ハコベ」です。
オランダミミナグサは葉に耳にあるうぶ毛のようなものがあり、ハコベは毛が
なくつるつるした葉が特徴です。