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■今日のテーマ 「凝灰岩層に見つかる木の葉の化石」 2004/1/20 No.165
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地学研修第3回目のレポートです。
地層に見つかる凝灰岩層は主に火山灰が堆積してできた岩石で、大きな火山
活動であれば、広い範囲で同じ成分の凝灰岩層が見られます。
そのマグマの性質から鉱物の組成やガラスの屈折率などから同じ凝灰岩層で
あると判定できるので、地層のつながりや、広大な地域での凝灰岩層ができ
た時代を知る手がかりとなるので、よくこういう凝灰岩層を「鍵(カギ)層」
と呼んでいます。
つまり、凝灰岩層から堆積した時代がわかったり、広い範囲をつなげるポイ
ントとなるのです。
ところで、今回行ったのは六甲山の東条湖畔の有名な凝灰岩層のあるところで、
そこから「木の葉」の化石がたいへんよく見つかるのです。
その化石は凝灰岩の成分分析から1500万年前と言われていたのですが、
最近修正され、3000万年前の木の葉の化石であるとされています。
木の葉の化石が見つかったら、その岩石をもう一度軽くたたくだけで、中に
別の木の葉の化石が見つかることが多くあります。
これは、木の葉がバラバラに堆積したのではなく、固まって堆積した証拠であ
り、木の葉の化石が中にあると化石のあるすきまの方向に割れやすいためです。
そして、木の葉の化石が見つかったということから、そこは昔大きな湖であっ
たということができます。
いつもメルマガ楽しく拝見させていただいております。
地球の生態環境と酸素・二酸化炭素量についての素朴な疑問があります。
密閉した部屋に人間だけいると酸素が欠乏しますが、
人間や自動車をはじめ酸素を使ってばかりで植物の少ない東京と
熱帯雨林のような光合成バリバリの場所では
どのくらいの酸素濃度の違いがあるものでしょうか。
→Fujikenより
東京と熱帯雨林の中の酸素と二酸化炭素の濃度の違いですか~?
これは、あると思います。なかったらおかしいですよね。
しかし、それが測れる装置の精度がどれくらいあるかによると思います。
酸素は空気中の20.8%ありますが、二酸化炭素は空気中の0.03%
しかありません。
中学の教科書にも気体の量を測る簡易装置が紹介されていますが、
まだ詳しくその装置を見ていませんのではっきりとは言えませんが、
酸素の割合はある程度測れても、二酸化炭素の量は測定するのは
難しいと思います。
しかし、もっと精密な機械が手に入れば、都会と山中、日本国内のみ
ならず、外国との比較をする研究なんておもしろそうですね!
機械によっては「自由研究」どころか「大きな実践的研究」になると
思います。
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■今日のテーマ 「近畿地方の地質」 2004/1/27 No.166
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地学研修第4回目のレポートです。
今回は、おおまかな近畿地方の地質(成り立ち)について述べます。
神戸、大阪の山の中の最下部には火成岩(主に花崗岩)があります。
日本列島をつくる最初にマグマが固まって基部を作ったと考えていいでしょう。