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■今日のテーマ 「痛風の原因は、血液中の尿酸」 2003/12/2 No.158
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痛風はその名の通り、風に当たっても痛むというほどの激しい痛風発作をもた
らします。
その原因は「尿酸」です。血液中に、さまざまな原因で尿酸が増えすぎると、
体のあちこちに尿酸塩(尿酸の結晶)がたまり、痛みを起こします。
血液中の尿酸値が高いだけで、ほかに症状がない場合は、高尿酸血症と呼ばれ
ます。
これは、いわば痛風予備軍!40歳以上の男性の10人に1人が予備軍だと
いわれています。
尿酸値が高い場合は放置せず、医師に相談して下さい。尿酸の半分は6/7が
体の中で合成され、残り1/7が食事からの摂取です。排泄は、尿や便から。
生産過剰や排泄低下が尿酸値を高くします。
尿酸値8.5/dl以上は危険信号!痛風発作がいつおきてもおかしくない状態です。
痛風の治療は薬物療法を基本に、食事療法や運動療法が行われます。
薬には、尿酸の合成を抑える薬と、尿酸の排泄を促す薬があります。
痛みがとれたらといって自分の判断で中止するのは禁物。再発を防止するため
にも、治療は生涯続ける必要があります。
体内の新陳代謝が行われる結果、細胞の核からできる物質が「プリン体」。
これが尿酸のもとになります。
痛風は、太っている人に多いことがわかっています。太っている人が減量する
と、尿酸値が下がることが多いのです。食べる量を減らし減量の努力をして下
さい。
水分を取り、尿酸を尿と一緒に排泄することが大切です。しかし、ビールは
禁物!アルコールは尿酸値を上げる方向にはたらきます。
痛風を放っておくと、尿酸が腎臓に貯まって腎臓のはたらきが悪化したり、
尿路結石もおきやすくなります。また、動脈硬化や心臓病、脳梗塞などの
合併症も起こりやすくなります。