ヒロN式「ヒロN式ガイドブック」

4) ヒロN式書き落語「代官の文箱」

そう言えば、ダイエット本で、担当編集者ともめた時に、ボクが、出版社のエライヒトに言いつけるために、作った「書き落語」を座興に載せておきますね。お楽しみください。

 

「代官の文箱」

 

とかく、ヒトの世は、自分の思いどおりには

いかないものでございますな。

まして、江戸の世では、百姓、町人のたぐいなんざ

吹けば飛ぶようなもんでございまして、普段は

貧乏暮らしを我慢していれば、まあ、それなりに気楽な

もんなんですが、いざ、なんかありますと、

大変な目にあったりいたします。

 

「う~ん、う~ん。」

「ねえ、だんな、うなってばかりいないで、なんか

いい知恵をだしてくださいよ。」

「しかしね、ヒロ造、こいつは、一体なんなんだ?」

「だからね、だんな。それが、あっしにも訳がわかんねえ

んですよ。」

「訳がわかんないって、お前、これは、お前がこさえたもの

なんだろ。」

だんなとヒロ造の前には、カンザシとも文箱ともつかない

品物が置かれております。それは、カンザシの柄の

部分が文箱になっていると言いますか、文箱にカンザシが

ついていると言いますか、とにかく、まあ、見たこともな

い、奇天烈な品でございますなあ。

で、だんなとヒロ造は、この品物の前で、難しい顔で

腕組みをしております。

「一体全体、どうしてこういうことになっちまったんだい」

「いや、だんな、それがね、あっしは見てのとおりの

飾り職人なんで、お殿様からお声がかかったときには、

そりゃあもう、張り切りましてね、一生懸命、カンザシを

こさえたんでさあ。」

「ああ、そうだ。お前みたいな、半端でだらしのねえ男に

お殿様がお声をかけてくれるなんざあ、たいがい考えられねえ

ことだからな。一生懸命やるこった」

「それで、やっと出来上がったんで、お代官さまに

ご検分いただいたんでやんすよ。」

「うむ、それで」

「そうしたら、驚いた。」

「何が、驚いたんだ」

「お代官様が、カンザシを見て、お前何を作っておるのだ!

こんなものを、お城にお持ちすることは罷りならん!すぐに

作り直せ!って、そりゃあエライ剣幕で、こんなピラピラした

飾りはいらぬ、ここに、引き出しを作れ!ここはこうだ、

あれはこうだって。ここだけは勘弁してくだせえ、これがなく

なっちまうと、もうカンザシのていじゃなくなっちまうんでって、

いくらお願いしても、お聞きいれくださらねえんで。」

「だって、お前、お前は、カンザシをこさえたんだろ、こりゃあ

どうみても文箱じゃないか」

「だから、あっしも、地べたに頭こすりつけて、言ったんでさあ、

あっしは飾り職人なんで、指物師じゃあございません。だから、

仰せのものはあっしの手には余りますってね。」

「それでどうした」

「カンザシだろうと文箱だろうと、とにかく、わしの指図どおり

作ればいいんじゃ!の一点張りでさあ、そいで、あっしも泣く泣くお代官

様のお指図どおり、こさえたら、こんなへんてこな代物になっちまっ

たんで」

「う~む。」

「こんなもん、お城にお持ちして、笑いもんにならねえでしょうか」

「笑いもんどころか、お前、首が飛ぶかもしれないよ」

「ひええええ、だんな、どうしましょう。カンザシならなんとでも

作り直しもできやすが、文箱なんぞ、あっしはこさえたことがねえん

で、もうこれ以上のものはできやせんよ」

「しかし、ひどい代物だねえ。カンザシとすれば飾りがさっぱりだし、

文箱とすれば、尺があってない。こういうのをね、角を矯めて牛を殺す

てんだよ。」

「そんな講釈はいいから、なんか考えてくださいよ。いっそお殿様に

直訴して、献上をお取り辞めいただくとか」

「何を大それたことを言ってるんだい、お前みたいなチンケな職人風情

が、そんなことを申し上げたら、それこそ首が飛ぶよ。」

「ひええええ。あっしはどうすりゃあいいんで」

「でも、こりゃあ、お代官様のお指図でこうなっちまったんだろ。

だったら、お代官様にお考えがあってのことだからお前が心配する

こたあないさ。なにしろお代官様にお考えは海よりも深~く、

お志は山よりも高~い、お前みたいな下衆な人間の考えなど

及びもつかないところでお考えになっていることだ。だから、

不平を言わずに、お代官様のお指図どおりにやっていればいいんだよ。」

「そんなもんですかね」

「そんな訳ないだろ」

「じゃあじゃあ、もうごほうびもお褒めのお言葉もいらねえんで、

もういっそお代官様のお名前でお納めいただくとか。」

「そんなことができるかい!」

「いっそ、夜逃げしちまおうかな」

「おいおい、メッソウナコトヲ言ってくれるなよ、

そんなことをしたら、長屋の皆に迷惑がかかるだろ」

「すいやせん」

「それに、お前みたいなハンカな男が、ご城下を

飛び出したって、野垂れ死にするのが関の山だ。」

「ひえええ、どっちにしてもあっしは生きてられないじゃないですか」

「いいか、ヒロ造、ヒトの世てえものは、そりゃあ

理不尽なもんだ。おめえなんかより、もっともっと

理不尽な目に合って命を落とすヒトもいっぱいいるん

だぞ。だから、お代官様に目をつけられたのが、

お前の運のつきと思って、迷わず成仏するんだな。

なんまいだぶ」

「だんな、そんな殺生な!あっしだって、たしかに

バカでハンカな職人ですがね、自分でこさえたカンザシ

で、お咎めを受けるんならまだ諦めもつきやすが、こんな

訳のわからねえ代物で首をはねられるのはいやですよお。

おいおいおい」

「こらこら、いい大人が泣くんじゃないよ」

 

と、二人は、その夜、さんざん思案しましたが、

いい知恵が浮かぶはずもなく、とうとう、お城に

献上品を持っていく日となってしまいました。

 

お城のお庭が見えるお座敷にお歴々が並び、

ヒロ造とだんなは、お庭で、土下座しております。

そして

「殿のおな~り」

 

「早速じゃ、献上の品を見るぞ」

「は」と家来が例の代物にかかった布を取ります。

 

「はあ、だんな、逃げたいよお」

「しっ」

「今、逃げたほうがいいんじゃないでしょうかね」

「いざとなったら、逃げるんだ。あの右の方の木戸だ。」

「さすがだんなですね。もう逃げ道を考えてたんですか」

 

殿様、献上の品を見つめます。

「ふむ。これは、珍奇なものじゃのう。一体これはなんじゃ」

「え~と、これは、カンザシ、」

すると、控えていた代官がじろりとにらんできたので

「ではなく、そのう、文箱のようなものでございまして」

「文箱にしては小さいのう」

「そのう、なんとも一言では言い表せないものでございまして」

「訳がわからぬのう」

そして、殿様が手に取ると、文箱の尺が合わないので、

がたがたとし、ふたが取れてしまったんですな。

で、お代官が、慌てて、ふたを被せようとすると、今度は

うまくはまりません。

「なんじゃ、ふたが合わぬようじゃ。これはいかがしたことか」

「ひえええ」

「これ!ヒロ造、いかがしたことじゃ、答えよ!返答しだいでは

この場で手打ちにしてくれるぞ!」

と代官は、頭のてっぺんまで真っ赤にして、刀の柄に手を

かけて、おこりはじめました。

 

ヒロ造はぶるぶる震えながら、

「へえ、おそれながら、」

「おそれながらなんじゃあ!」

「おそれながら、お代官様、オカドが違っておりますです。」

 

おあとがよろしいようで。

5)4位のヒトにこそ、注目したい

ボクは、オリンピックとか見ていると、いつも4位のヒトのことが気になっちゃう。

だって、4位って辛いよ。

スポーツとか勝負事では、一番、気持ちよくて、注目を浴びて、報われるのは、もちろん、1等賞。金メダルのヒトです。金メダルのヒトは、その競技において、一番優れたヒトだから、ちやほやされる。CMとか、スポンサーとかにも恵まれて、経済的にもいいことがいっぱいありそう。

 

で、悔しいのは、2位。銀メダルになったヒト。

1位と2位は、雲泥の差、だと思うんですよ。

だって、自分より優れたヒトがいない、というのが1位。たとえ1人でも、自分より上のヒトがいるっていうのが2位だから。それが、たとえ、0.001秒の差でも、上がいるのといないのとでは、気持ちよさが全然異なる。

3位は、2位より、まあ、マシかな。上に2人もいれば、まあ、あきらめもつく。

まあ、よく頑張ったよな、オレ。って気分になれるんじゃないかな。

メダルももらえるし、表彰台にも上がれるし。

 

で、問題は、4位ですよ。

4位になると、3位とタッチの差でも、表彰台にも上がれないし、メダルもなし。

記憶にも記録にも残らないでしょ、基本。

たとえば、オリンピックで4位なんて、その分野では、相当素質もあったんだろうし、練習にも打ち込んできただろうに、全然、とまでは、言わないけど、かなり報われない。

でもさ、結局、4位のヒトっていうのは、必ず「いる」訳ですよ。

1位、2位、3位のヒトが必ずいるように、4位のヒトっていうのは、必ず「いる」んだ。

ああ、なんという中途半端。つらいよなあ、4位。

4位とまでは行かなくても、こういう中途半端な状況っていうのは、よくある訳で。

というよりか、1位のヒトって1人しかいないけど、こういう中途半端なヒトってのは大勢いるんじゃないかなあ。

つまり、エッジなヒトよりも、中途半端なヒトのほうが圧倒的に多いわけです。

一生懸命やってるのに報われない。っていうヒト。

めちゃくちゃダメなら、まだ、あきらめもつくんですが、そうでもない中途半端なヒト。

いや、本当は一生懸命やりたかったんだけど、一生懸命やれなかった。っていうヒトも。

 

 ボクは、自分もそんな類の人間だから。

 こういうヒトの「せつなさ」「やりきれなさ」に惹かれちゃうんだなあ。

 だから、1位のヒトの話より、4位のヒトの話を書きたい。

 そんなもん読みたくないよ、っていうヒトが多いかもしれないけど、ね。

 でも、ボクは書きたい。

6)それぞれの本の解説を自分でしましょう。

○ヒロN式メイド喫茶元オーナーが教える「女の子の取り扱い講座」

 

うちのメイドだった「モモちゃん」が表紙。

可愛いでしょ?

これは、既出「メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書」の続編と位置づけられる本です。前回の「説明書」のほうは、女の子の基本的属性とその奥にある女の子の本当の価値観、というものを説明し、男子としては、どう対応していったらいいのか、割と、心理的な面を中心に書きました。

で、今回は、電子出版版として、新たに書き下ろしたものです。

で、今回の「取扱い講座」は、もっと、実践的、かつ、女の子の心理面だけではなく、フィジカルな、つまりまあ、エッチ面とか肉体的な面とかにも考察しておる。

「説明書」が、基礎理論編とすれば、「講座」は実践戦術編といったところかな。

両方読んでいただければ、女の子なんか百発百中です。(ウソ)

 

○「ヒロN式サバイバル読本・耐災力」

 

これは、3月11日の「東日本大震災」の経験を基に、緊急執筆した本です。なるべく早く、皆さんに読んでいただきたかったので、リリースの早い電子出版という選択をしました。

ボクは、災害とか救難とかには、全く素人です。ただの一市民です。

でも、というか、だからというか、専門家ではなく、一市民の視点で、この大震災をどう捉えるか、そして、一市民、一生活者として、備えられることは何か、ということを一生懸命考えて書きました。結局、専門家にえらそうなことを言われたところで、実践しつづけることができなければ、何にもなりません。だから、一生活者として、続けられる工夫という視点で、いろいろな提案をしています。それから、「災害を防ぐ」という防災だけでは足りない、「災害を受けた後に、どう生き延びるか」つまり、災害のダメージにいかに耐えるか「耐災力」を備えよう、養おう、という発想を提案しています。

 

○ヒロN式「日本昔話」

 

電子出版版の「オールウェイズ三丁目の夕日」だと思ってください。

つまり、昭和30年代を中心とした懐かし本。

その頃、子供だった著者の、リアルな思い出を紐解きながら、あの頃にあったもの、そして、現代がなくしてしまったもの。について、しみじみと語っています。

同年代のヒトには、「ああ、そうだったよなあ」と和んでもらえる。

若い世代のヒトには、「へえ、昔の日本人ってこんなだったのか」とちょっと新しい発見になる本。対比地さんの、ペン画イラストもいい味出してますよお。

 

○時代小説「一休さんと野盗弥太」

 

またまた、分野違いのものを、よく書くなあ、あんた、と関係者全員にあきれられた小説。

以前から、「風狂の禅師」「破戒僧」として、有名な「一休宗純」に、関心があって、一休さんをモチーフに何か書けないかなあ、と、いろいろ調べ物なんぞしていたのですが、どうにも、小説としては、まとめきれなかったところでした。

そんな時に、去年、俳優、あの仮面ライダーの藤岡弘、さんの「藤岡イズム」という本の制作スタッフとして参加し、藤岡さんとお会いし、周辺から「藤岡さん出演の映画の原案を作ってみない」なんてちょっと言われて、時代劇と現代劇と2本の原案を書こう、ということになったのです。

で、どうせ原案を作るのだったら、小説にしちゃえ!ということで、一休さんと合体させて、一気に書き上げたのが、これでした。

だから、ばらしちゃうと、この小説の「弥太」のモデルは、藤岡さんです。

それから、書き進んでいくうちに、結構なまなましいエロい場面や血なまぐさい場面が、描かれることになってしまいました。でも、ね、戦国時代の人間ドラマを描くには、結構必要だったので、あえて、筆が進むままに、書いて、発表しちゃったってところかな。ぜひ読んでみてください。

 

○ヒロN式「メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書」

 

これは去年、無双舎という出版社から、実出版された本の初電子出版化本です。

表紙の女の子は、やはり、うちのメイドだった「ASAMI」ちゃんです。

萌え萌えでしょ?

メイド喫茶時代に掴んだ、女の子の深層心理を説明してます。

これを読めば、女の子の考えていることが、ものすごくよくわかるようになります。

ボクのデビュー作。「女の子の取り扱い講座」と一緒に読んでほしいなあ。

 

○ヒロN式「男のダイエットーヒロN式」

 

3)でも書いた、型破りダイエット本。でも、読んで実践すれば、絶対にやせることができます。

なんせ、ボク、92キロの超メタボから62キロの中肉中背体型に大変身したんだから。

「男のダイエット」って、題名で、誤解を生んでいるのですが、これ、女子にも、有効なダイエット術が書いてありますから、女子にも読んでほしいなあ。

それから、ダイエットしなくてもいいヒトにも、楽しく読めるような工夫もしてあります。

ダイエットにまつわる人間のこっけいなエピソードを集めた読み物としても楽しめますよ!

 

○ヒロN式「脱力系シニアライフのすすめ」

 

これは、2)でも書いた、ボクの苦い?体験を基に、第2の人生をいかに楽しく軽やかに生きるか、ということを追求した本。シニアになって、第一の仕事人間生活を卒業した後、どういうふうに、人生を生き生きと過ごすか、を、ヒロN式で提案しています。

でも、まあ、ヒロN式だから。

こいつ、いい歳して、バッカじゃないの?とあきれられる危険性大。

でも、これを読んでいただいて、「まあ、こんなバカなおっさんもいるんだからな、なんか気が楽になったわ」と思ってくだされば、本望です。

 

と、まあ、今、forkNに掲載している、ボクの本の解説でした。

いずれも一生懸命書きました。

面白いですから、ぜひ、読んでみてくださいね!

7)ヒロNのこと

              K・TSUIHIZI

 

 

ヒロNは、バカである。

 いい歳をして、全然ダメなやつである。

 

 ボクが、ヒロNと会ったのは、今から20年位前のことで、やつは、某広告代理店のコピーライターをやっていた。

 見たとこ、かっこもさえないし、別に、すごい才能の持ち主という感じもしなかったので、まあ、適当に仲良くしていたけど、ちょっと、同い年ということもあって、気は合ったほうかな。

 

 このヒト、付き合ってみると、本当に、バカであるし、お人よしである。

 だから、バカゆえに、ヒトに迷惑をかけることはあるんだけど、基本、そんなに、ヒトを貶めるような悪さはしない。というか、できない。

 

 ヒロN自身が、書いていないので、僕も書かないけど、このヒト、この本に書いてある以上に、いろいろヒドイ目に遭っています。この本に書いてある3倍くらい悲惨。

 だから、本当のことを全部書くと、しゃれにならないかもしれない。きっと読者は、引いちゃうと思います。

 それなのに、本人は、相変わらず、ケロッとして、オヒトヨシもいいところ。

ヒトに騙されたり、利用されたりしている。作家になってからも、それは変わらない。

 もうバカとしか言いようがない。

 ここまでくると、いっそ、表彰したいくらい。

 

 で、僕は、適当に、この男とはつきあっていたのだけれど、3年前、メイド喫茶を閉店してから、

ちょっとして、「オレ、やっぱ、物書きになるよ」と言ってきてから、どうも、巻きこまれ気味で、ヒロNの表紙装丁とか、デザインとか、全部やらされている。

 だから、forkNにリリースされている本は、全部、僕のデザインです。

 

 もう一度、言いますが、このヒト、バカです。

 なんかエラそうに、「サブカル系恋愛指南役」とか名乗っているけど、もうその時点でバカ。

 だって、50過ぎたおっさんが、女の子のことを、モテない男子のために、毎日毎日考えているんですよ。

 そんなおっさんいないよ。

 立派なおっさんだったら、もっと、取り引きがどうとか、国の助成金がどうとか、銀行の融資がどうとか、女の子のことでも六本木のクラブの女がどうとか、そういうことを考えているものでしょ?

 それが、「合コンのテクニック」とか「メールはこう打て」とか、だもんな。

 本当、よくやるよ。

 

 しかし、僕は、このヒトのファンを、少なくとも、1人だけは知っています。

 それは、うちのかみさん。

 僕が、出版社から、刷り見本として、もらってきた本を、いつのまにか寝室に持ち込んで、寝る前にいつも読んでいた。そして、大爆笑。なんか、ツボに、はまったらしくて、ヒロNの新作を待ちわびる始末。すっかりファンになっています。

 

 どうも、この男、男子より、女子が、はまるみたいで、僕の仕事場にも、しょっちゅう萌え系の女の子を連れてやってくるので、なんか困る。

 金もないし、外見さえないし、バカなのに、どうして、女の子がなつくのか、全く不思議。

 

 「女の子の取扱い」シリーズに出てくる女の子たちは、全員、ヒロNがメイド喫茶やっていた時からの、メイドの子たちで、皆、店がなくなった今でも、ヒロNになついている。

 こんな金のないおっさんについていってもしょうがないのになあ。

 

 案外、この「女の子の取り扱い」シリーズ、本当のことが書いてあるのかもしれない。

 だから、いつも、「こいつ、相変わらず、バカだなあ」とか思いつつも、「ひょっとしたら、もしかしたら、化けるかもしれない」などと、大穴馬券を買ったつもりで、つき合っているのです。

 

 それに、

 世の中、リコウを見ているより、バカを見ているほうが面白いってこともあるから。

 

ヒロN
作家:ヒロN
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