ボクは、オリンピックとか見ていると、いつも4位のヒトのことが気になっちゃう。
だって、4位って辛いよ。
スポーツとか勝負事では、一番、気持ちよくて、注目を浴びて、報われるのは、もちろん、1等賞。金メダルのヒトです。金メダルのヒトは、その競技において、一番優れたヒトだから、ちやほやされる。CMとか、スポンサーとかにも恵まれて、経済的にもいいことがいっぱいありそう。
で、悔しいのは、2位。銀メダルになったヒト。
1位と2位は、雲泥の差、だと思うんですよ。
だって、自分より優れたヒトがいない、というのが1位。たとえ1人でも、自分より上のヒトがいるっていうのが2位だから。それが、たとえ、0.001秒の差でも、上がいるのといないのとでは、気持ちよさが全然異なる。
3位は、2位より、まあ、マシかな。上に2人もいれば、まあ、あきらめもつく。
まあ、よく頑張ったよな、オレ。って気分になれるんじゃないかな。
メダルももらえるし、表彰台にも上がれるし。
で、問題は、4位ですよ。
4位になると、3位とタッチの差でも、表彰台にも上がれないし、メダルもなし。
記憶にも記録にも残らないでしょ、基本。
たとえば、オリンピックで4位なんて、その分野では、相当素質もあったんだろうし、練習にも打ち込んできただろうに、全然、とまでは、言わないけど、かなり報われない。
でもさ、結局、4位のヒトっていうのは、必ず「いる」訳ですよ。
1位、2位、3位のヒトが必ずいるように、4位のヒトっていうのは、必ず「いる」んだ。
ああ、なんという中途半端。つらいよなあ、4位。
4位とまでは行かなくても、こういう中途半端な状況っていうのは、よくある訳で。
というよりか、1位のヒトって1人しかいないけど、こういう中途半端なヒトってのは大勢いるんじゃないかなあ。
つまり、エッジなヒトよりも、中途半端なヒトのほうが圧倒的に多いわけです。
一生懸命やってるのに報われない。っていうヒト。
めちゃくちゃダメなら、まだ、あきらめもつくんですが、そうでもない中途半端なヒト。
いや、本当は一生懸命やりたかったんだけど、一生懸命やれなかった。っていうヒトも。
ボクは、自分もそんな類の人間だから。
こういうヒトの「せつなさ」「やりきれなさ」に惹かれちゃうんだなあ。
だから、1位のヒトの話より、4位のヒトの話を書きたい。
そんなもん読みたくないよ、っていうヒトが多いかもしれないけど、ね。
でも、ボクは書きたい。
○ヒロN式メイド喫茶元オーナーが教える「女の子の取り扱い講座」
うちのメイドだった「モモちゃん」が表紙。
可愛いでしょ?
これは、既出「メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書」の続編と位置づけられる本です。前回の「説明書」のほうは、女の子の基本的属性とその奥にある女の子の本当の価値観、というものを説明し、男子としては、どう対応していったらいいのか、割と、心理的な面を中心に書きました。
で、今回は、電子出版版として、新たに書き下ろしたものです。
で、今回の「取扱い講座」は、もっと、実践的、かつ、女の子の心理面だけではなく、フィジカルな、つまりまあ、エッチ面とか肉体的な面とかにも考察しておる。
「説明書」が、基礎理論編とすれば、「講座」は実践戦術編といったところかな。
両方読んでいただければ、女の子なんか百発百中です。(ウソ)
○「ヒロN式サバイバル読本・耐災力」
これは、3月11日の「東日本大震災」の経験を基に、緊急執筆した本です。なるべく早く、皆さんに読んでいただきたかったので、リリースの早い電子出版という選択をしました。
ボクは、災害とか救難とかには、全く素人です。ただの一市民です。
でも、というか、だからというか、専門家ではなく、一市民の視点で、この大震災をどう捉えるか、そして、一市民、一生活者として、備えられることは何か、ということを一生懸命考えて書きました。結局、専門家にえらそうなことを言われたところで、実践しつづけることができなければ、何にもなりません。だから、一生活者として、続けられる工夫という視点で、いろいろな提案をしています。それから、「災害を防ぐ」という防災だけでは足りない、「災害を受けた後に、どう生き延びるか」つまり、災害のダメージにいかに耐えるか「耐災力」を備えよう、養おう、という発想を提案しています。
○ヒロN式「日本昔話」
電子出版版の「オールウェイズ三丁目の夕日」だと思ってください。
つまり、昭和30年代を中心とした懐かし本。
その頃、子供だった著者の、リアルな思い出を紐解きながら、あの頃にあったもの、そして、現代がなくしてしまったもの。について、しみじみと語っています。
同年代のヒトには、「ああ、そうだったよなあ」と和んでもらえる。
若い世代のヒトには、「へえ、昔の日本人ってこんなだったのか」とちょっと新しい発見になる本。対比地さんの、ペン画イラストもいい味出してますよお。
○時代小説「一休さんと野盗弥太」
またまた、分野違いのものを、よく書くなあ、あんた、と関係者全員にあきれられた小説。
以前から、「風狂の禅師」「破戒僧」として、有名な「一休宗純」に、関心があって、一休さんをモチーフに何か書けないかなあ、と、いろいろ調べ物なんぞしていたのですが、どうにも、小説としては、まとめきれなかったところでした。
そんな時に、去年、俳優、あの仮面ライダーの藤岡弘、さんの「藤岡イズム」という本の制作スタッフとして参加し、藤岡さんとお会いし、周辺から「藤岡さん出演の映画の原案を作ってみない」なんてちょっと言われて、時代劇と現代劇と2本の原案を書こう、ということになったのです。
で、どうせ原案を作るのだったら、小説にしちゃえ!ということで、一休さんと合体させて、一気に書き上げたのが、これでした。
だから、ばらしちゃうと、この小説の「弥太」のモデルは、藤岡さんです。
それから、書き進んでいくうちに、結構なまなましいエロい場面や血なまぐさい場面が、描かれることになってしまいました。でも、ね、戦国時代の人間ドラマを描くには、結構必要だったので、あえて、筆が進むままに、書いて、発表しちゃったってところかな。ぜひ読んでみてください。
○ヒロN式「メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書」
これは去年、無双舎という出版社から、実出版された本の初電子出版化本です。
表紙の女の子は、やはり、うちのメイドだった「ASAMI」ちゃんです。
萌え萌えでしょ?
メイド喫茶時代に掴んだ、女の子の深層心理を説明してます。
これを読めば、女の子の考えていることが、ものすごくよくわかるようになります。
ボクのデビュー作。「女の子の取り扱い講座」と一緒に読んでほしいなあ。
○ヒロN式「男のダイエットーヒロN式」
3)でも書いた、型破りダイエット本。でも、読んで実践すれば、絶対にやせることができます。
なんせ、ボク、92キロの超メタボから62キロの中肉中背体型に大変身したんだから。
「男のダイエット」って、題名で、誤解を生んでいるのですが、これ、女子にも、有効なダイエット術が書いてありますから、女子にも読んでほしいなあ。
それから、ダイエットしなくてもいいヒトにも、楽しく読めるような工夫もしてあります。
ダイエットにまつわる人間のこっけいなエピソードを集めた読み物としても楽しめますよ!
○ヒロN式「脱力系シニアライフのすすめ」
これは、2)でも書いた、ボクの苦い?体験を基に、第2の人生をいかに楽しく軽やかに生きるか、ということを追求した本。シニアになって、第一の仕事人間生活を卒業した後、どういうふうに、人生を生き生きと過ごすか、を、ヒロN式で提案しています。
でも、まあ、ヒロN式だから。
こいつ、いい歳して、バッカじゃないの?とあきれられる危険性大。
でも、これを読んでいただいて、「まあ、こんなバカなおっさんもいるんだからな、なんか気が楽になったわ」と思ってくだされば、本望です。
と、まあ、今、forkNに掲載している、ボクの本の解説でした。
いずれも一生懸命書きました。
面白いですから、ぜひ、読んでみてくださいね!
K・TSUIHIZI
ヒロNは、バカである。
いい歳をして、全然ダメなやつである。
ボクが、ヒロNと会ったのは、今から20年位前のことで、やつは、某広告代理店のコピーライターをやっていた。
見たとこ、かっこもさえないし、別に、すごい才能の持ち主という感じもしなかったので、まあ、適当に仲良くしていたけど、ちょっと、同い年ということもあって、気は合ったほうかな。
このヒト、付き合ってみると、本当に、バカであるし、お人よしである。
だから、バカゆえに、ヒトに迷惑をかけることはあるんだけど、基本、そんなに、ヒトを貶めるような悪さはしない。というか、できない。
ヒロN自身が、書いていないので、僕も書かないけど、このヒト、この本に書いてある以上に、いろいろヒドイ目に遭っています。この本に書いてある3倍くらい悲惨。
だから、本当のことを全部書くと、しゃれにならないかもしれない。きっと読者は、引いちゃうと思います。
それなのに、本人は、相変わらず、ケロッとして、オヒトヨシもいいところ。
ヒトに騙されたり、利用されたりしている。作家になってからも、それは変わらない。
もうバカとしか言いようがない。
ここまでくると、いっそ、表彰したいくらい。
で、僕は、適当に、この男とはつきあっていたのだけれど、3年前、メイド喫茶を閉店してから、
ちょっとして、「オレ、やっぱ、物書きになるよ」と言ってきてから、どうも、巻きこまれ気味で、ヒロNの表紙装丁とか、デザインとか、全部やらされている。
だから、forkNにリリースされている本は、全部、僕のデザインです。
もう一度、言いますが、このヒト、バカです。
なんかエラそうに、「サブカル系恋愛指南役」とか名乗っているけど、もうその時点でバカ。
だって、50過ぎたおっさんが、女の子のことを、モテない男子のために、毎日毎日考えているんですよ。
そんなおっさんいないよ。
立派なおっさんだったら、もっと、取り引きがどうとか、国の助成金がどうとか、銀行の融資がどうとか、女の子のことでも六本木のクラブの女がどうとか、そういうことを考えているものでしょ?
それが、「合コンのテクニック」とか「メールはこう打て」とか、だもんな。
本当、よくやるよ。
しかし、僕は、このヒトのファンを、少なくとも、1人だけは知っています。
それは、うちのかみさん。
僕が、出版社から、刷り見本として、もらってきた本を、いつのまにか寝室に持ち込んで、寝る前にいつも読んでいた。そして、大爆笑。なんか、ツボに、はまったらしくて、ヒロNの新作を待ちわびる始末。すっかりファンになっています。
どうも、この男、男子より、女子が、はまるみたいで、僕の仕事場にも、しょっちゅう萌え系の女の子を連れてやってくるので、なんか困る。
金もないし、外見さえないし、バカなのに、どうして、女の子がなつくのか、全く不思議。
「女の子の取扱い」シリーズに出てくる女の子たちは、全員、ヒロNがメイド喫茶やっていた時からの、メイドの子たちで、皆、店がなくなった今でも、ヒロNになついている。
こんな金のないおっさんについていってもしょうがないのになあ。
案外、この「女の子の取り扱い」シリーズ、本当のことが書いてあるのかもしれない。
だから、いつも、「こいつ、相変わらず、バカだなあ」とか思いつつも、「ひょっとしたら、もしかしたら、化けるかもしれない」などと、大穴馬券を買ったつもりで、つき合っているのです。
それに、
世の中、リコウを見ているより、バカを見ているほうが面白いってこともあるから。