モジャモジャの黒い毛に埋もれて、小さなそれは先っぽを覗かせている。
見るのが初めて……なんて言っちゃうバージンじゃないけど、経験値は少ない……。
高校の時に付き合ってた彼とはキスだけだったし、大学の時に付き合ってた彼とは……実は数回エッチしただけで別れてしまった。
現在の彼とは……ど~せっ!
どうせ、どうせ、今ってば、彼氏なしだよぉ~(泣)!
大学の時の彼と別れてから、ずぅ~っと彼氏なしっ!
もちろん、フェラチオなんてしたことない。
そりゃあ、言葉は知ってるし、どういった行為なのかも知ってる。
だけど……。
「それは……ちょっと……」
ためらうあたしの口元に、男はそれを手でつまんで押し付けた。
独特の臭いが鼻腔をくすぐる。
「や、やめて下さい……」
顔を逸らしたとき、男が言った。
「あんた女なんだからさぁ、それを武器にすりゃあ契約なんてバンバン取れるんじゃねえのか?」
「え……?」
どこかで聞いたようなセリフ……これって……。
い~い、まいまい、生命レディーはね、女の武器をフルに活用しなくちゃダメなのよっ!
あぁ……先輩が言ってた言葉だ……。
ってことは、これが……。
うそ……。
どうしよう……?
「ほれほれっ!」
男が腰を突出し、ふにゃふにゃとしたそれを、あたしの頬に擦り付けた。
か、家族のため……。
そうだよね……。
あたしはギュッと目をつぶると、恐る恐る口を開いた。
その瞬間、口腔にそれが入ってきた。
「うえぇ……」
あまりの不快さに、あたしは吐き気を催して、思わず口から吐き出してしまった。
「なんだぁ~、俺のチンポはしゃぶれねぇってのか?」
怒気を孕(はら)んだ声。
「だ、大丈夫です……しますからっ!」
慌てて自らそれを口に含んだ。
小さなそれに舌を這わせると、ピクリと反応してみるみる大きくなりだした。