拓也、危機一髪!

 

「拓也、いいかしら」浴衣に着替えた二人は拓也が好きなチョコレートを持ってやってきた。さやかの浴衣姿はかわいかったが、アンナは子供用の浴衣を着ているようで不釣合いだった。バク乳が浴衣に収まりきっていない。バク乳の谷間があらわになっている。「拓也、ベランダからの眺めがとても素敵なの、あちらにどうぞ」さやかはブランディーのボトルを手に取るとさっさと洋間に運んでいった。アンナはグラスをもぎ取り腕を組むと連行するように強引に引っ張っていった。

 

洋間のドアを開けると待ち伏せしていたかのように女性の甘い香りが拓也の理性を麻痺させた。中に入ると左手にはベッド、中央には前衛芸術家が作ったようなブルーとイエローのチェック柄の小さなテーブルとそれを囲むように3つの丸いソファーがあった。拓也がソファーに腰掛けると早速アンナがグラスを前に置いた。拓也は印象派の絵画について得意げに話しているうちにブランディーをかなり飲んでしまった。

 

ブランディーは好きだがお酒には弱く、酔うと寝てしまう悪い癖があった。拓也の瞼は限界に来ていた。拓也の左前には浴衣からこぼれだしそうなバク乳が揺れていた。拓也は半分開けていた瞼を閉じてしまった。「大丈夫、拓也!」アンナが声をかけたとたん、拓也はソファーから倒れ落ちてしまった。どうにか、ベッドに運ばれた拓也であったがすべての神経が眠ってしまった。

 

「さやか、どうしよう、飲ませすぎたみたいよ」アンナは拓也の意識がないのを感じ取った。「確かにね、こんなにお酒に弱いとはね。ここまでやったことだし、作戦実行と行きますか」さやかはバク乳にパンチを入れた。さやかは部屋の外で様子を伺うことにした。アンナは浴衣を脱ぐと拓也にまたがり、「拓也、大丈夫、起きて、和室に戻らなきゃ」アンナは拓也の顔面にバク乳を何度もこすりつけた。

 

拓也の瞼は貝のように閉じて手足も死んだように動かなかった。バク乳で顔を4,5回しばいたがまったく反応がなかった。とうとう、アンナはキレた。目を吊り上げたアンナは拓也のあそこにパンチを食らわした。だが、拓也は微動だにしなかった。拓也は歯を食いしばって痛みに耐えていた。

 

春日信彦
作家:春日信彦
拓也、危機一髪!
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