アンナの願い
「子供のことだけど、やっぱし、ほしいな~」ソファーのアンナはバク乳を抱えプーさんにおっぱいを飲ませている。「思い切って、子どもつくれば」ベッドにうつぶせのさやかは、推理小説を読みながら答える。「相手がうんと言わなきゃ、しょうがないし」アンナはバク乳でプーさんをしばく。「それはそうだけど、なせばなると言うじゃない。拓也にこだわらずに、誰かとつき合ったら」さやかは読んでいた本をパチンと閉じる。
「恋愛とか結婚はしたくないの。種だけほしいの」アンナの切ない声。「だけど、どうやって?」さやかはあきれた顔でソファーに飛んでいく。「だから、さやかに相談してるんじゃない」アンナはプーさんをベッドに放り投げるといつもの美容体操を始める。「アンナは、無茶よ。とにかく、少しでもいいからつき合うのよ。子供ができたら、トンずらすりゃいいじゃない」さやかは自分の名案にニコッと笑顔をつくる。
「そんなに簡単に男が見つかるはずないでしょう。どうやって見つけりゃいいのよ」アンナは大きく両腕を広げて上半身を左右にひねる。バク乳がブルン、ブルンと風を起こしてワイパーのように左右に揺れる。「そう、結婚相談所って言うのがあるわ。一か八かやってみれば」さやかも起き上がると前に立ってアンナのまねをする。「結婚はしないって言ったでしょう。何度言わせるの」アンナは軽くジャンプする。アンナのバク乳がドスン、ドスンと上下に揺れる。さやかもまねてジャンプする。さやかのヒン乳がプルルンと揺れる。
「だから、結婚する振りをして、つき合って、できたとわかったら、トンずらするのよ」さやかは自分の話に酔っている。「え~、変な詐欺。そんなのあり?」アンナは両手を腰に当てると大きく上半身を後ろに反る。アンナのバク乳はこぼれ落ちるように左右の脇にだらんと垂れる。「しかし、ほかにどんな方法があるって言うのよ」さやかはふくれっ面でソファーにジャンプする。「まあね、結婚相談所か。だけど好みの男に出会うって保証はないのよ。いつまでたっても、イモとかカボチャばっかりだったらどうすんのよ。お人よしで、かわゆくて、拓也のような人いるかな~」
ソファーに腰掛けたアンナは拓也のことを思ってぼんやりと微笑む。「いるはずないでしょ、アンナったら」さやかはアンナのバク乳をギュ~とわしづかみする。「イタ!だから、拓也しかいないって、言ってるの」アンナはヒン乳の小さなとんがりをつまむ。「何すんのよ、ダメよ、拓也は」さやかは突然立ち上がる。「さやかが決めつけることないじゃない。頼んで見なきゃ、わかんないでしょ」アンナは腕組みをしてさやかを睨みつける。
「ダメったら、ダメ」さやかの顔は真っ赤になる。「さやかは協力するって言ったじゃない。嘘だったの」アンナも立ち上がり上からさやかを睨みつける。「拓也以外だったらのことよ」さやかも下から睨み返す。「まさか、やきもちやいてるの?」アンナはあきれてフリッジにビールを取りに行く。「そうじゃなくて、拓也は二人のものじゃない。私にも権利があるってことよ」さやかはソファーであぐらをかく。「さやかも子供ほしけりゃ、拓也の種、ゲットしたら。アンナはかまわないけど」
「さやかは男としたくないの、わかっているくせに」さやかはプーさんをアンナに投げつける。「さやかったら!こうなったら、アメリカ本国行きの旅費と種の購入代、出すとすっか。それだったら、文句ないでしょ」アンナは喉を鳴らして缶ビールを飲む。「アメリカ本国ね~、チョット待ってよ。気持ちの整理がつかないわ」両手を頭の上に置いたさやかはベッドに戻り腰掛ける。
「精子バンクは、世界中から優秀な精子を集めているって。しかも、プロフィールつきだから、自分の気に入った種が買えるらしいよ」アンナは雑誌に書いてあったことを思い出して言った。「ほんとーに、お金出してくれるんでしょうね」さやかはその気になってきた。「嘘を言うと思う、さやかったら」アンナはさやかの気持ちが動いたのを察して笑顔をつくった。「わかったわ!拓也の種、もらっていいわ」さやかはアンナの後に引かない強情さに負けた。
「拓也も男だし、魔がさすってことも・・」アンナは自分のバク乳とエロに自信を持っている。「確かに、それは言えるわね。アンナのバク乳とエロで誘惑すれば、もしかして、ゲットできるかもね!」さやかはやけくそ。「それじゃ、どうやって誘惑するかだな。第一、アンナとなんかデートしないし~。誘惑しようがないか!」アンナは商売道具のバク乳を持ち上げてじっと見つめた。さやかはバク乳を見るたびにムカつくが、この際、このバク乳を使ったお芝居を考え始めた。
「そこを考えるのよ、まず、アンナと拓也が二人っきりになることができなければ、無理でしょ」さやかはシェークスピアになっている。「そうそう、さやか、さえてるじゃん。それで」アンナは子供のように大きく頷く。「まず、アンナを大金持ちのお嬢さんに仕立て上げるの」さやかはいつもの妄想に入り込んでしまった。「それは無理よ、中学校もまともに行ってないのに」アンナはお嬢様が大嫌いだった。
「大丈夫だって。アンナは妾の子で、本当の父親は大金持ちということにするの」さやかの作り話が始まった。「なるほど、それで」アンナはその気になってしまった。「病弱な母親を助けるために、高校卒業後はSデパートで働いていることにする。どう~?」さやかはシナリオに酔っている。「いいけど、今やっていること聞いたら、気絶するかも」あまりにも現実離れした話にあきれている。