時間が止まり、焼けたようなモノクロの世界に総理大臣が一人 生気があった。
「時間は、取らせない・・・今、完全に生きているのは、貴方だけ・・・アメリカの大統領を亡くしたとなると日本のプライドや見かたが変わったり、世界が黙っていないよね・・・総理夫人も助けたいだろうし・・・そこで相談だ。 アメリカ大統領や夫人や総理夫人は、助けよう。 そのかわり、我らの言う事を聞け、二人で世界を手中に入れようじゃないか!? 大丈夫だ、バレは、しない。 そういう風にする」
長い沈黙の間、目線を合わせ、頷いた。ファラオ!?の王と握手をする。
大統領や夫人や総理夫人の額辺りに手を当てた。
紫色の怪し気な光を放たせ《チップ》らしき物を脳内に入れた。
ファラオ王!?が呪文を唱え、光を消した。
三人に同じ事をする。
そして自らの目の前で右手を振り落とした。
オレンジサーフィンがボディーガードを軽く押した、胴体に突っ込んで倒した、上から押し潰した。
いずれも砂のように床に散らばった。
ボディーガードは、居なくなり、ファラオ!?のボディーガードが買い物を終えた四人を守って帰って帰って行った。
目的は、これでは、なかった。
時間が必要なだけだった。
今までがデモンストレーション、これからが本番だった。
別世界では、時を逆登り、コピーでは、なくDNAを取って、時をまた未来に飛ばし、物体を造りだし、オリジナルとコピーを造りだし、現代に戻って来ていた。
現在に暴君を迎える。 サダム・フセイン、ベニート・ムッソリーニ、アドルフ・ヒトラー、オサマ・ビンラディン・・・・・・。
全てのオリジナル暴君のコピーの初期化のみをマシーン化し、増やしていく。