「ネ~、ナニ、歌うか決まった~!?」
「君、可愛い、お尻してるね~」
「キャー、Heyちゃん、おもしろ~い、キャハハハ、エッチ~」
並木 平二郎は、楽しく、面白く、ママさんが返してくれないくらいモテモテだった。
(俺が、四次元の歪みの動く扉だ。 俺の奥には、ファラオのオレンジサーフィン=生け贄の棺が製造されている)
この人口知能を持った導殺マシーンさえあれば、永久的に人間の悪い魂を集めるのに事欠かないだろう。
妨害電波を何重にも出しているし、電波なんていくらでも細工が出来る。
オレンジサーフィンは、姿の無い亡霊やスーパーコンピューターや仲間等によって造られ、《敵と判断される物について何重にも罠を張り、確実にヤられていた》
荒々しい亡霊一匹とわずかばかりの人間の血とファラオの呪いや人口知能を入力した極小チップ、そして全てを能力を最大限に出す化学反応物質を棺に入れ、その後プレス、加工すると恐怖を象徴するファラオの真紅の船オレンジサーフィンが完成したのだった。
一年後 アメリカで行われるG-8(主要国首脳会議)が有意義でスムーズな会議が行われるように日本と親交深め合おうとマスコミには、伏せて公には、せずにアメリカ大統領夫妻が日本に来ていた。
お忍びにとはいえ、やはり周りを護衛しているので、完全に隠す事など不可能に近い事だが、マスコミ関係者には、シャットアウトまたは、外部漏れ禁止などを確約し、遊びに来ていた。
世界に名をとどろかせるシャトー レ ルキアの日本進出第一号店のデパートに足を運ばせる大統領夫妻と日本の総理大臣夫妻。
24階付近で買い物を楽しみ始める。
大勢のボディーガードや通訳や会社社員を周りに付けて足を動かして行く。
「・・・もしもし、もしも~し・・・」 ツ-ツ-と雑音が入るイヤホンを軽く右人差し指で叩く。
キー、ウッ、大勢のボディーガードが耳元を遠ざけて目を細くした。
電磁波が全ての機械を狂わしていく。
疑いを掛け、一斉に大統領夫妻や総理大臣夫妻に目を向けた、走り始める。
オレンジサーフィンボードが23階から25階の内側の壁を制圧した。
ボディーガード達にランダムに瞬間移動して近付いて行き、前に立ちふさがってゆく。
外壁から紅い光が一瞬にして漏れ、そして消えた。
時間が止まり、焼けたようなモノクロの世界に総理大臣が一人 生気があった。
「時間は、取らせない・・・今、完全に生きているのは、貴方だけ・・・アメリカの大統領を亡くしたとなると日本のプライドや見かたが変わったり、世界が黙っていないよね・・・総理夫人も助けたいだろうし・・・そこで相談だ。 アメリカ大統領や夫人や総理夫人は、助けよう。 そのかわり、我らの言う事を聞け、二人で世界を手中に入れようじゃないか!? 大丈夫だ、バレは、しない。 そういう風にする」
長い沈黙の間、目線を合わせ、頷いた。ファラオ!?の王と握手をする。
大統領や夫人や総理夫人の額辺りに手を当てた。
紫色の怪し気な光を放たせ《チップ》らしき物を脳内に入れた。
ファラオ王!?が呪文を唱え、光を消した。
三人に同じ事をする。
そして自らの目の前で右手を振り落とした。
オレンジサーフィンがボディーガードを軽く押した、胴体に突っ込んで倒した、上から押し潰した。
いずれも砂のように床に散らばった。
ボディーガードは、居なくなり、ファラオ!?のボディーガードが買い物を終えた四人を守って帰って帰って行った。
目的は、これでは、なかった。
時間が必要なだけだった。
今までがデモンストレーション、これからが本番だった。
別世界では、時を逆登り、コピーでは、なくDNAを取って、時をまた未来に飛ばし、物体を造りだし、オリジナルとコピーを造りだし、現代に戻って来ていた。
現在に暴君を迎える。 サダム・フセイン、ベニート・ムッソリーニ、アドルフ・ヒトラー、オサマ・ビンラディン・・・・・・。
全てのオリジナル暴君のコピーの初期化のみをマシーン化し、増やしていく。