日本人の大好きなカレーだが、カレーに含まれるウコンにも健脳効果がある。ウコンの成分クルクミンだ。飲み過ぎたときにウコン製品を飲むと翌日の調子がいいことがあるが、これはクルクミンに肝臓の機能を助ける働きがあるためだ。
アルツハイマー病患者に見られるアミロイドβという物質の蓄積が、クルクミンを与えることによって軽減されたという報告がある。また、脳梗塞後の脳細胞の再生を促進するかもしれないという報告もされている。
現時点で確実なのは、クルクミンの抗酸化作用による細胞保護作用だ。本書で紹介した他の食品同様、抗酸化作用によって全身の老化を抑える働きがある。
注意したいのは、クルクミンの過剰摂取による副作用が報告されていることだ。肝硬変の方は摂取は控えたほうがいいだろう。