脳に良い食べ物

健脳食品( 11 / 11 )

海藻~栄養素の宝庫~

海藻にはビタミンB群、葉酸、カリウム、食物繊維、カルシウム、亜鉛など日本人に不足しがちな栄養素が豊富に含まれている。ビタミンB群、葉酸、カルシウム、亜鉛は脳の神経伝達物質を合成する際に必要な栄養素なので、これらが不足するとうつや不安、学力の低下などになることが予想される。

妊婦の方はこれら栄養素が不足すると胎児の発育に悪影響がでたり、出産前後の気分障害に繋がるのでしっかり海藻を食べよう。

海苔、とろろ昆布、わかめなどは比較的扱いやすい食材ではないでしょうか。

ビタミンB群の不足はホモシステインという物質の血中濃度を高める。このホモシステインは心血管障害、アルツハイマー病、統合失調症などの原因の一つと考えられている。血管を破壊したりするようだ。また、高齢者の方はビタミンB群の吸収力が低下しているので、多めに摂取することをおすすめする。

朝に海苔とご飯、わかめの味噌汁などはいかがだろうか。

おわりに( 1 / 1 )

  本書では9品目の食品について紹介したが、これらの食品が効果を発揮するのは、5大栄養素の摂取量が基準に満ちている時である。5大栄養素の充足なくして脳の健康はありえない。

 

  脳の健康にとって大事なのは食事だけではない。睡眠や運動も当然必要になる。睡眠不足は記憶力の低下や精神不安定を招くし、運動不足も脳機能の低下を招く。食、睡眠、運動をこなした上で脳に良い食べ物を心がけて食べるようにしたい。

 

  だが、それだけでは不十分だ。脳の機能を高める働きのある栄養素をとって、脳にその準備ができたとしても、脳を使わなければ機能は向上しない。記憶力を上げたいのなら記憶をすることだ。同じ物を覚えるときに機能食品を食べていたほうが有利になるということなのだ。

 

  脳に発達する条件を整えてあげたうえで、脳を使うことによって効率の良い脳機能向上が期待できる。脳を活かすことは必ず自分のため、他人のためになることであるから、みなさん頑張って脳を鍛えていきましょう!

まさお
作家:大前伍長
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