江戸川日記

日常2( 4 / 5 )

さっきまで一緒にいた猫が死んだ時、他の猫は何かを感じたのだろうか?感じなかったら彼らにとって死とは何なのだろうか?あの猫が死んだのに、自分が生きているのはなぜなのか・・・そんなことが、次から次に浮かび上がって来た。僕にはわからなかった。ただ胸の苦しさだけが、僕の心を表していた。

日常3( 1 / 8 )

「源さん!ほらこれ、大量のフライドチキンを手に入れましたから、みんなを集めて一杯やりましょうよ」

 

「おい七平、お前、いくらなんでも、そんなに大量のフライドチキンが捨てられてるわけねえだろう。いまからでも遅くは無い、自首してきな」

 

 


 

 

日常3( 2 / 8 )

「いや違いますよ!本当に捨てられてたんですって。これ、この色見て下さいよ。揚げ過ぎたってことじゃないですかね」

 

「あらら、本当だな。こりゃちょっと揚げ過ぎてるけど、これで捨てられたら、鳥もたまったもんじゃないよな。考えてみな、お前が殺されて、唐揚げ粉をまぶされて、油で揚げられたのに、ゴミ箱へポイッ・・・酷いもんだぜ」

 

「ちょっと変な例えは止めて下さいよ!」



 

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