江戸川日記

僕は見送っている( 4 / 11 )

その日、源さんと仲間たちは、亡くなった男性の遺体を囲んで飲み明かした。そして翌日、男性の遺体は霧雨の中、運ばれて行った。仲間たちに見送られて・・・。

僕は見送っている( 5 / 11 )

悲しみは空間を歪める。色素を奪い。時計を止める。

僕は見送っている( 6 / 11 )

僕は男性の小屋へと向かった。中には大量の本と新聞が溢れ返っていた。テーブルの上には書きかけの履歴書とメモが置かれていた。

僕は見送っている( 7 / 11 )

メモには面接の日時と場所が書かれていた。男性は面接の予定日に自殺をした。彼はなぜ死を選んだのだろうか?いまとなっては誰もわからない。

ニート新書
江戸川日記
5
  • 0円
  • ダウンロード