僕は目を覚ました( 4 / 6 )
「でも、そのどちらでも敵わないほど、いい目をしてたのが、マルゼンスキーだよ。マルゼンスキーの目を始めて見た時は、あいつが、馬だとか、オスだとかいうのは関係なく、抱かれてもいいかな、って思ったよ。あいつの太いので、肛門が破裂したとしてもね」
僕は目を覚ました( 5 / 6 )
「出た!源さん名物、たけしの浅草キッドから、マルゼンスキーの思い出話!兄ちゃん、ここから長いから覚悟しとけよ!」
「はっ・・はい・・・」
「お前は黙ってろよ!で、マルゼンスキーのデビュー戦は・・・」
二日続けて、花見をした僕は、次の日、普通に学校に通っていた。
僕は目を覚ました( 6 / 6 )
僕は卒業論文を「ホームレス」問題に決めた。それから半年近く、僕は大学とバイト以外の時間の大半を、源さんたちが暮らしている河川敷で過ごすことになった。
僕は流れている( 1 / 10 )
「俺が学生だったころは、家が貧乏だったから、よく学校を休んでバイトをしたもんだよ。周りにも同じようなやつらがたくさんいてさ。配送の助手なんかやってると、向こうから来る車の助手席に同級生が乗ってたりして、「お前学校さぼるなよ」、「お前こそさぼるなよ」なんて言ってさ」