友美と疎遠になってからも、様々な人と出会っては離れていった。しかし、現在進行形で仲良くしてもらっている人々の中にも病む人々が多い。Kさん、Tさん、Sさん、Aちゃん…私の周りに病む人のなんと多い事か。皆、メンタルジェットコースターの乗客だ。落ちたり上がったり、それでも皆、懸命に生きている。
どういう訳か、必然か、私は所謂、健常者と人間関係を構築するのが苦手らしい、という事には最近気付いた。発病から11年も経って、だ。ハイになっている時はどんな人でも受け入れられる。しかし、一旦ロウになると、コースターが落ち始めると、私のキャパはいっぱいになってしまう。他者を受け入れられず、極端に人を避け、1人きりで過ごす時間が多くなる。1人は楽だ。寂しさも感じない。どんなに「1人だ」と思っても、私にはルイが居る。ルイとの関係は今後も続いていくだろう。
Nさんのファンになって様々な人と出会った。再びN市に住む人とも仲良くなったが、その関係は長くは続かなかった。私にとってN市は鬼門だ。Pのファンだった頃、広島、大阪と新幹線に乗って出かける事があったが、N市のそばを通ると心拍数が上がり、気分が悪くなった。それでもなんとかN市に行く機会もこの5年ほどで数回あったが、やはり気分のいいものではなかった。大抵、遠くに行く時はライブの遠征であるが、なるべくN市は避けている。何より私は現在、無職なので、そうそうライブ遠征も出来ないのが現状だが。
Nさんのライブも、Pのライブも行かなくなった今、新しい出会いは少なくなったが、それでも少しは出会いがあり、そして出会う人は大抵、健常者だ。彼ら、彼女らも、いつかは、私のそばから離れていくだろう。最近はそれもまた人生だと思うようになった。彼ら彼女らとの出会いはこの先、試練になる事もあるだろう。そして、いつかは過ぎ去った過去になるのであろう。健常者と仲良くなる事は、私にはほぼ不可能だ。
医師から言われている事がある。
「あなたには寛解は無い」
と。