私がメンタルジェットコースターに乗って、正確に言えば、
重度うつを発病した頃を始めとするならば、21年経つ。
オーバードーズはもうしていない。「声」も聞こえない。
ただ、幻視はたまにあるので、やはり自分は統合失調症なのだな、と思い知らされる。
でも、それでも随分と良くはなってきている。この書籍に登場する、
唯一、仮名でないルイとは、今も良好な関係を築いている。
健常者と付き合うのは難しいが、彼ら彼女らも、いつか
過去の人になるかもしれないが、それも仕方ないのかもしれないと、
半ば諦めの境地だ。写真詩は相変わらず下手ながらも創り続けている。
今の生活は決して良いものとは言えないが、それも仕方ないと思う。
何しろ医師から「寛解は無い」と言われてしまっているので、
もう悪あがきはやめようと思う。流れのままに。
ケセラセラである。どうにでもなるのだ。きっと。
今、メンタルジェットコースターは上がり過ぎでもない、
下がり過ぎでもない所に居る。いつ上がるか解らないし、
いつ急降下するかも解らない。実に不安定な日々であるが
それがメンタルジェットコースターな日々なので仕方ない。
一度乗ってしまったら、なかなか降りられない
コースター。自分の意志で乗った訳ではないが、
いつか降りられる日が来ると信じたい。
それは、私が永遠に息を止める時かもしれないが
その時はその時だ。いつか、コースターが急降下し
自ら命を絶つ日がくるかもしれない。また、安定が続き
老衰で息を止めるかもしれない。それは、
神のみぞ知る事だと思う。
私は、ただひたすらに、明日が良い日であるように
祈るばかりである。
あずみけい