シンシア -秘宝城-

  急下降して行く、視聴率を上げる為に急降下していく。
「よし、もう少しだ・・・もう少し・・・・・・ヨシッ、とらえた・・・!? アッ、アアアア~!?・・・・・・何・だ・コリャ~!?・・・ア・アッ・・・ザザザザ~・・・・・・」

「オイッ、何があったんだっ、オイッ・・・オ~イッ・・・!?」
  マスコミ機の通信が途絶え、建物を巻き込んで墜落して炎上した。

「オイッ、何が起こったんだ」
「・・・解りません!?・・・目の前が暗く成って落ちました・・・」

「・・・・・・オイッ、あれから、何か起きたか!?」
「・・・いいえっ、な・に・も!?・・・」
「・・・こちら狙撃班  こちらからも何も動きは、見受けられません・・・」
  何も動きが、ないので先手を打って攻撃型ヘリを また数機飛び立たせたのだった。
  空中で攻撃型包囲網がひかれる。
  地上でも空中に合わせて警察官や自衛隊や特殊部隊等の増員が行われた。
  最後の言葉の「何・だ・コリャ~!?」が気に成っていたのだった。
  できるだけ多くの住民を早急に緊急避難させる措置が出された。

  ニューヨークの大きな液晶掲示板みたいに虫かごを覗く人間みたいにライト ブリッジ ヒルズの外側のガラス面に縦に長細く全体が映し切れない何物!?かの無音の顔が一瞬だけ映し出されたのだった。
  ヘリに乗っている人や地上の人が一瞬!?目を取られたが、疑わしい映像!?が映ったのか、単なる記憶違いによる勘違い!?なのか判断しかねている人が数人いたのも事実だった。

「ぁっ、ああっ、ああああっ、操縦がきかないっ!?」
  ヘリが旋回していく。
  みな同じ方に向かっていく・・・・・・!?
  ビルの陰に入り、目が暗闇に直ぐに対応出来なくなった。
「・・・・・・ア・ソ・ビ・マ・ショウ・ヨ!?・・・・・・」
  聞き慣れない途切れ途切れの低い声がみんなに聞こえた。
「イイヨネッ!?」
  今度は、女性のような子供のような高い声で早口で聞こえたのだった。
  気持ち的に印象が悪かった。
  そして、みんなが、これから何か悪い事が始まると感じてしまっていた。

  キキキキ~、回転翼ハブに無理が掛かっている音がした。
  機体に登場している皆が見てしまっていた・・・回転翼が止まっている!?
  パタパタパタ、ドンドンズポッ、バリーン、悪夢が現実で急襲した瞬間だった。

  変な高い音に大勢の人が遥か上空を見ていた。
  小さく見えるヘリの尾翼があった。
  かすかに見えるホバリングしているヘリに対し、尾翼辺りがあり得ない方向に曲がっていく。
「オ・オ・オ・オ・・・・!?」

  上空から何かが落ちて来た。
  危険を感じとって下では、人が逃げていた。
  あっという間に地面に衝突し、飛散した。
  無残過ぎて何が落ちて来たか解らなかったが、地は、ヘドロみたいに成っていた。 人間!?もいるように見えていた。
「上空で何が起きているんだ・・・・・・!?」
  誰もが、そう思いつつあった。

「アアアー」
「助けてくれー」
「ウワワー」
  来るヘリは、捕まえられて襲われていた。
  体中 どこでも噛みつかれ、瀕死の状態にもって行かれた。
  襲ってきたのは、黒い悪魔達や羽がある死人達だった。
  そして、自爆落下傘部隊は、人間を捕まえては、羽を風船状に包み込んで、狭い袋内で敵同士が攻撃し合って数秒で地上に激突したのだった。

「この怪物ヤロー」
  銃弾を撃ち続ける。
  悪魔が口から炎を吐き続ける。

  ガブッ、ガブッ、
「イッテ一、クッソー、死ねやー、怪物ーっ」
  血だらけの顔で手榴弾のピンを抜き取る。
  中空で赤い風船玉が爆発する。

「このヤロー、このヤロー、クソー、イッテ一じゃねーかー」
  噛んで来る怪物に対してサバイバルナイフで刺し続けたのだった。
  ビルの屋上のかどに高速でブチ当たり、二体が壁面に接触しながら地に体を預ける。

  落ちていく途中で悪魔をやっつけ、羽の風船を銃弾で割って切り離したものの壁面ガラスを数秒まの当たりにしている間に地面のコンクリートをヘコませたのだった。

  機体に付いている機関銃を怪物に向かって撃ち続ける。

迷 彩映 (mei saiei・メイ サイエイ)
作家:MONALI PADORA
シンシア -秘宝城-
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