シンシア -秘宝城-

 控え室!?(牢獄)、ゾンビは、みんな この時間は、住みかを徘徊(パトロール中!?)していて怪物達は、少なかった。
 部屋の天井付近には、六ヶ所の球形蛍光灯があり、それを置く長い円柱の柱も六つ室内には、あった。

 そして、中央のやや小高い所には、池があり、中には、目を奪われそうな位の金光りした宝の山々が無造作に広げられて置かれていた。
 
  デリントン 青沼は、丁度 宝の山とゾンビの間辺りにキョトンと状況が、つまめないといった感じで歩み出て来た。
  全くゾンビには、解ってないといった状況だった。  ふとゾンビを見て足音を立てないように静かに歩き始め、背を低くし、壁際に寄る。

  ゾンビを観察し、辺りを観察し、鉄の棒を手に入れた。
 こいつらには、勝てると思ったのだろう。 宝の山に行き、ジャンパーやズボンの全てのポケットに、そして宝をつめられる物に財宝を入れていった。

  地面に水が溢れ出る、柱の壁が静かに下がる、球形のガラスが下がる、少しずつ中央から電熱バネが赤く成っていく。
  ホタル!?みたいな虫が動き出す。

  財宝をつめ、これから逃げようと思っていた頃 既に四匹のゾンビが宝の山に近付いて来ていた。
  間合いがつまっていく、そして逃げ場を失った六匹のホタルが飛んだ。
 ・・・・・・次に天井のスプリンクラーが動いた・・・・・・。

  電気が室内を駆け巡る。
  ・・・・・・ホタルが死んだものの青沼もゾンビもクラクラとしながらも中腰に成って立っていた・・・・・・。
  ・・・・・・ひそかに動いた・・・・・・ズ・ズ・ズ・ズ・・・ズーピ~・・・・・・キ~・・・pi~・・・・・・!?
  電柱内部の円柱変圧器が立て続けに三つ落ちた。
  電線を引っ張る。

  散水や床の水によって部屋中が光り、火花を散らし続けた。
  デリントン 青沼は、うつ伏せで水中で十字を描いて死んでいた。
  長い時間が立った。
  水中からあぶくが上がる。
  手で地面を押す、水面から顔を出す、立ち上がる。  そして浮いた!?、羽ばたく!?、暗い牢獄の中で慣れない体を使っているせいか、体のそこかしこで火花!?が散っていた。
  特別悪魔の誕生だった。  さまざな色のイルミネーションを点滅させながら、黒い闇の中に溶け込んで消えていく・・・・・・。

  日本の中心都市、コンクリートジャングル、高層ビル群…etc いくつかの印象を持つ東京。
  この高層ビル群を的に爆破予告という通報と不審物があるという通報が警察に入ってきていたのだつた。

  事実なのか!?デマなのか!? 警察や爆破処理班等が飛び回っていた。
  それから六分後 新宿のライト ブリッジ ヒルズの高層階で爆破事件が起きたと通報が入った。
  地上と空が時間が経つ事に慌ただしく成っていった。
  マスコミ関係者や警察関係者や特殊部隊等のヘリコプターが宙を舞う。
  空中の関係者も含め、負けじと路上も消防車、救急車を巻き込んで騒いでいった。

    今の状況を確認するのに上からも下からもビルに近付き偵察していると、ドラコンのように急に通常では、あり得ない凄まじい炎が上の階と下の階の二箇所を包み、重症者を出し、ヘリを爆発させ、墜落させていた。

  上空も陸も本部からの命令で急きょ 見えない敵からの攻撃!?に迎撃体制を取る事になった。
  爆破された二つの階に全てのマトが絞られていく。  鋭い隊員達の目も銃口も空気を切る緊迫感も・・・・・・。
  この日本では、都会では、滅多に見れない恐い光景がテレビに流されていた。

  初夏の都会 高層ビル群の陰が伸びていく。
  真っ赤な太陽が少しずつ少しずつ落ちていく。

  ダダダダッ、ダダダダッと爆破された高層階からヘリに多くの発砲!?があったと無線が入った。
  高過ぎて下からの攻撃が無理な為  急きょ ヘリの数を増やしたり、近くのビルの同階に狙撃班を置いたりしたのだった。

「・・・誰かが出て来たぞ・・・人が一人出て来た。 ナニッ、怪物っ!?・・・あ~っ、飛び下りた~!?・・・」
  この時 上に居た人達は、下を見下ろし、下に居た人達は、上を見上げたのだった。
  ヘリが数機  旋回してビルの陰に入る。

「チキショー暗く成った~、下を映せ~、下だ~下っ、ダメ元で、下を取れ~」  マスコミ関係者のヘリが下降して行く。
  流れで警察機も下降して行く。

  急下降して行く、視聴率を上げる為に急降下していく。
「よし、もう少しだ・・・もう少し・・・・・・ヨシッ、とらえた・・・!? アッ、アアアア~!?・・・・・・何・だ・コリャ~!?・・・ア・アッ・・・ザザザザ~・・・・・・」

「オイッ、何があったんだっ、オイッ・・・オ~イッ・・・!?」
  マスコミ機の通信が途絶え、建物を巻き込んで墜落して炎上した。

「オイッ、何が起こったんだ」
「・・・解りません!?・・・目の前が暗く成って落ちました・・・」

「・・・・・・オイッ、あれから、何か起きたか!?」
「・・・いいえっ、な・に・も!?・・・」
「・・・こちら狙撃班  こちらからも何も動きは、見受けられません・・・」
  何も動きが、ないので先手を打って攻撃型ヘリを また数機飛び立たせたのだった。
  空中で攻撃型包囲網がひかれる。
  地上でも空中に合わせて警察官や自衛隊や特殊部隊等の増員が行われた。
  最後の言葉の「何・だ・コリャ~!?」が気に成っていたのだった。
  できるだけ多くの住民を早急に緊急避難させる措置が出された。

迷 彩映 (mei saiei・メイ サイエイ)
作家:MONALI PADORA
シンシア -秘宝城-
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