2度目のガン

まえがき( 1 / 1 )

　2009年に会社で初めて行われた「婦人科検診」に行った事から、私のガンは始まりました。

現在、子宮頚がんと乳がんの検診が行われていますが、住民票のある市役所からの無料検診は、40歳を超えて連絡が来ます。ただし、その市の指定する病院や医院での検診が義務づけられています。

働く人々にとって、わざわざ、休暇を取って検診に行くという人は少なく、私もその一人ですが、会社で上司と相談の上、検診に行けるという利点を生かしての検診でした。

婦人科検診は、例の台に上がるため、女性にとっては非常にイヤな検査であり、屈辱とも思われる印象はどうしても拭う事は出来ません。仕方がないとはいうものの、出産を経験したことの無い女性にとっては、拷問です。

しかし、命を落とすのは怖い、と誰でもが必要に迫られて受診するのだと思います。

初めての検診で癌の疑いを発見され、早期がんの告知を受けて入院・手術を体験、さらに回復するも直ぐに社会復帰をして、それまで以上に忙しく働き続け、そのための残業、出張、接待、ストレス、深酒などなど。

そして、2011年に体調不良を感じて検査した所、また、癌の発見が・・・。

今、体験している方も、不安で眠れない方も、これから手術を受ける方も、何かのご参考になれば幸いかと存じます。

ひとりでも多くの方々が、自分自身の一度しかない人生を悔いなく生きられる事を心より祈念致しております。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あかね　しづか